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Veritas InfoScale™ 8.0.2 ディザスタリカバリ実装ガイド - Linux
Last Published:
2023-07-18
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (8.0.2)
Platform: Linux
- 第 I 部 ディザスタリカバリのための Storage Foundation and High Availability Solutions の概要
- 第 II 部 キャンパスクラスタの実装
- 第 III 部 RDC (Replicated Data Cluster) の実装
- 第 IV 部 グローバルクラスタの実装
- VCS と SFHA 用のグローバルクラスタの設定
- グローバルクラスタの Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- グローバルクラスタの VVR と Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- 第 V 部 参照先
VCS グローバルクラスタの動作
ローカルクラスタは、それぞれのサイトまたは建物で、フェールオーバーを実行します。ただし、これらの設定は、洪水、台風、地震など、都市や地域全体の機能が麻痺するような大規模災害には対応できません。大規模な災害の場合、クラスタ全体が影響を受ける可能性があります。
このような場合、VCS グローバルクラスタでは、物理的に遠く離れた場所にあるリモートクラスタにアプリケーションをフェールオーバーすることによって、データの可用性を実現します。
VCS グローバルクラスタに設定された Oracle データベースを例として取り上げます。Oracle は、A、B 両方のクラスタにインストールされています。Oracle データを各クラスタ内の共有ディスクに置き、クラスタ間で複製することにより、データの同時性が保たれます。Oracle サービスは、クラスタ A のシステムでオンライン状態であり、クラスタ A および B でグローバルにフェールオーバーするよう設定されています。
図: グローバルクラスタの設定例 に、サンプルのグローバルクラスタ設定を示します。
VCS は、継続的に監視を行い、クラスタ間でイベントを伝達します。クラスタ間通信により、グローバルクラスタは常に、グローバルクラスタの中で設定されたサービスグループの状態を把握できます。
システムまたはアプリケーションに障害が発生した場合、VCS は Oracle サービスグループを同じクラスタ内にある別のシステムにフェールオーバーします。クラスタ全体の障害時には、グローバルクラスタに属するリモートクラスタにサービスグループをフェールオーバーします。また、アプリケーションが新しい場所でオンライン化されると、クライアントのリダイレクトも行います。