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Veritas InfoScale™ 7.3.1 ソリューションガイド - Linux
Last Published:
2018-01-15
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (7.3.1)
- 第 I 部 Veritas InfoScale の概要
- 第 II 部 Veritas InfoScale 製品のソリューション
- 第 III 部 データベースのパフォーマンスの向上
- データベースアクセラレータの概要
- Veritas Concurrent I/O によるデータベースパフォーマンスの向上
- Atomic Write I/O によるデータベースパフォーマンスの向上
- 第 IV 部 PITC の使用
- 第 V 部 ストレージ利用率の最大化
- 第 VI 部 データ移行
- データ移行の理解
- LVM から VxVM へのオフライン移行
- ネーティブファイルシステムから VxFS へのオフライン変換
- ネーティブファイルシステムの VxFS ファイルシステムへのオンライン移行
- ストレージアレイの移行
- プラットフォーム間のデータ移行
- CDS(Cross-Platform Data Sharing)機能の概要
- CDS ディスク形式とディスクグループ
- CDS(Cross-platform Data Sharing)を使用するためのシステムの設定
- システムの管理
- ディスクの操作
- ディスクグループの操作
- 情報の表示
- ファイルシステムに関する注意事項
- Oracle ASM から Veritas File System への移行
- 第 VII 部 vSphere の Just In Time Availability ソリューション
- 第 VIII 部 Veritas InfoScale 4 K セクタのデバイスサポートのソリューション
- 第 IX 部 参照
スナップショットボリュームの移行
この例では、VxFS ファイルシステムが含まれるスナップショットボリュームを Solaris SPARC システム(ビッグエンディアン方式)または HP-UX システム(ビッグエンディアン方式)から Linux システム(リトルエンディアン方式)に移行します。
スナップショットボリュームを移行するには
- CDS ディスクグループ datadg に属するボリューム vol 内の既存のプレックスを基にして、インスタントスナップショットボリューム snapvol を作成します。
# vxsnap -g datadg make source=vol/newvol=snapvol/nmirror=1
- このボリュームに現在アクセスしているすべてのアプリケーションを中断します。 たとえば、データベーステーブルが存在するボリュームに対する更新処理を中断します。ホットバックアップモードがあるデータベースでは、そのテーブルへの書き込みを一時的に中断することによって、ボリュームの更新を中断する必要があります。
- 次のコマンドを実行して、スナップショットボリュームのプレックスを更新します。
# vxsnap -g datadg refresh snapvol source=yes syncing=yes
- この時点で、中断していたアプリケーションを再開できます。
2 で、データベース側からのボリュームの更新を一時的に中断していた場合は、すべてのテーブルのホットバックアップモードを解除します。
- 次の vxsnap syncwait コマンドを実行し、同期処理が完了するまで待ちます。
# vxsnap -g datadg syncwait snapvol
- ファイルシステムの整合性を検査し、ファイルシステムを適切なマウントポイントにマウントします。
# fsck -F vxfs /dev/vx/rdsk/datadg/snapvol # mount -F vxfs /dev/vx/dsk/datadg/snapvol /mnt
- ファイルシステムを移行先オペレーティングシステムに変換できるかどうかを検査します。
# fscdstask validate Linux /mnt
- スナップショットをマウント解除します。
# umount /mnt
- ファイルシステムを逆のエンディアン方式に変換します。
# fscdsconv -e -f recoveryfile -t target_specifiers special
次に例を示します。
# fscdsconv -e -f /tmp/fs_recov/recov.file -t Linux \ /dev/vx/dsk/datadg/snapvol
この手順を実行する必要があるのは、移行元システムと移行先システムで使われているエンディアン方式が異なる場合だけです。
- スナップショットボリュームをディスクグループ migdg に移し、そのディスクグループをデポートします。
# vxdg split datadg migdg snapvol # vxdg deport migdg
- Linux システム上でディスクグループ migdg をインポートします。
# vxdg import migdg
Linux システム上でディスクを検出できるようにするため、Linux システムを再ブートしなければならない場合があります。
- 次のコマンドを実行して、スナップショットボリュームをリカバリして再起動します。
# vxrecover -g migdg -m snapvol
- ファイルシステムの整合性を検査し、ファイルシステムを適切なマウントポイントにマウントします。
# fsck -t vxfs /dev/vx/dsk/migdg/snapvol # mount -t vxfs /dev/vx/dsk/migdg/snapvol /mnt