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Storage Foundation for Oracle® RAC 7.3.1 設定およびアップグレードガイド - Linux

Last Published: 2018-01-15

Product(s): InfoScale & Storage Foundation (7.3.1)

コンテナ Oracle データベース用の VCS サービスグループの手動設定

ここでは、コンテナ Oracle データベース用に VCS サービスグループを手動で設定する手順を説明します。

図: VCS Oracle エージェントを含むサービスグループ設定を参照してください。

次の手順はデータベースが作成済みであることを前提としています。

コンテナ Oracle データベース用に VCS サービスグループを手動で設定するには

クラスタ設定を読み書き両用モードに変更します。
```
# haconf -makerw
```
VCS 設定にサービスグループを追加します。
```
# hagrp -add oradb_grpname
```

サービスグループの属性を変更します。

# hagrp -modify oradb_grpname Parallel 1

# hagrp -modify oradb_grpname SystemList node_name1 0  node_name2 1

# hagrp -modify oradb_grpname AutoStartList node_name1 node_name2

サービスグループ用の CVMVolDg リソースを追加します。
```
# hares -add oradbdg_resname CVMVolDg oradb_grpname
```

サービスグループ用に CVMVolDg リソースの属性を修正します。

# hares -modify oradbdg_resname CVMDiskGroup oradb_dgname
# hares -modify oradbdg_resname CVMActivation sw
# hares -modify oradbdg_resname CVMVolume oradb_volname

サービスグループ用の CFSMount リソースを追加します。
```
# hares -add oradbmnt_resname CFSMount oradb_grpname
```

サービスグループ用に CFSMount リソースの属性を修正します。

# hares -modify oradbmnt_resname MountPoint "oradb_mnt"
# hares -modify oradbmnt_resname BlockDevice \
"/dev/vx/dsk/oradb_dgname/oradb_volname"

サービスグループにコンテナおよびプラグ可能 Oracle RAC リソースを追加します。
```
# hares -add cdb_resname Oracle oradb_grpname
```
```
# hares -add pdb_resname Oracle oradb_grpname
```

サービスグループのコンテナおよびプラグ可能な Oracle リソースの属性を修正します。

コンテナ Oracle リソースの場合:

# hares -modify cdb_resname Owner oracle
# hares -modify cdb_resname Home "db_home"
# hares -modify cdb_resname StartUpOpt SRVCTLSTART
# hares -modify cdb_resname ShutDownOpt SRVCTLSTOP

プラグ可能な Oracle リソースの場合:

# hares -modify pdb_resname Owner oracle
# hares -modify pdb_resname Home "db_home"
# hares -modify pdb_resname StartUpOpt STARTUP
# hares -modify pdb_resname ShutDownOpt IMMEDIATE

管理者によって管理されているコンテナデータベースの場合、次の手順を実行します。
- コンテナ Oracle リソースの Sid 属性をローカライズします。
```
# hares -local cdb_resname Sid
```
- 各システムでコンテナ Oracle リソースの Sid 属性を設定します。
```
# hares -modify cdb_resname Sid oradb_sid_node1 -sys node_name1
# hares -modify cdb_resname Sid oradb_sid_node2 -sys node_name2
```
管理者によって管理されたコンテナデータベースに存在するプラグ可能なデータベースの場合、次の手順を実行します。
- プラグ可能な Oracle リソースの Sid 属性をローカライズします。
```
# hares -local pdb_resname Sid
```
- 各システムでプラグ可能な Oracle リソースの Sid 属性を設定します。
```
# hares -modify pdb_resname Sid oradb_sid_node1 -sys node_name1
# hares -modify pdb_resname Sid oradb_sid_node2 -sys node_name2
```
- プラグ可能な Oracle データベースの PDBName 属性を設定します。
```
# hares -modify pdb_resname PDBName pdbname
```
ポリシーによって管理されているコンテナデータベースの場合、次の手順を実行します。
- サービスグループのコンテナ Oracle リソースの属性を変更します。
```
# hares -modify cdb_resname DBName db_name
# hares -modify cdb_resname ManagedBy POLICY
```
- すべてのシステムでコンテナ Oracle リソースの Sid プレフィックスに SID 属性を設定します。
```
# hares -modify cdb_resname Sid oradb_sid_prefix
```
  メモ:
  SID プレフィックスは、データベース作成時に確認用のページに表示されます。プレフィックスは次のコマンドを実行して確認することもできます。
  # grid_home/bin/crsctl status resource ora.db_name.db -f | grep GEN_USR_ORA_INST_NAME@ | tail -1 | sed 's/.*=//' | sed 's/_[0-9]$//'
- リソースの IntentionalOffline 属性を 1 に設定し、診断監視が無効になっていることを確認します。
```
# hares -override cdb_resname IntentionalOffline
# hares -modify cdb_resname IntentionalOffline 1
# hares -modify cdb_resname MonitorOption 0
```
ポリシーによって管理されたコンテナデータベースに存在するプラグ可能なデータベースの場合、次の手順を実行します。
- サービスグループのプラグ可能な Oracle リソースの属性を変更します。
```
# hares -modify pdb_resname DBName db_name
# hares -modify pdb_resname ManagedBy POLICY
```
- すべてのシステムのプラグ可能な Oracle リソースの SID プレフィックスに SID 属性を設定します。
```
# hares -modify pdb_resname Sid oradb_sid_prefix
```
  メモ:
  SID プレフィックスは、データベース作成時に確認用のページに表示されます。プレフィックスは次のコマンドを実行して確認することもできます。
  # grid_home/bin/crsctl status resource ora.db_name.db -f | grep GEN_USR_ORA_INST_NAME@ | tail -1 | sed 's/.*=//' | sed 's/_[0-9]$//'
- リソースの IntentionalOffline 属性を 1 に設定し、診断監視が無効になっていることを確認します。
```
# hares -override pdb_resname IntentionalOffline
# hares -modify pdb_resname IntentionalOffline 1
# hares -modify pdb_resname MonitorOption 0
```
- プラグ可能な Oracle データベースの PDBName 属性を設定します。
```
# hares -modify pdb_resname PDBName pdbname
```
プラグ可能なデータベースリソースと対応するコンテナデータベースリソース間に依存関係を設定します。
```
# hares -link pdb_resnamecdb_resname
```
コンテナデータベースの各プラグ可能なデータベースリソースでこの手順を繰り返します。
各コンテナデータベースで手順 8 から 12 を繰り返します。
Oracle サービスグループ用に CFSMount リソースと CVMVolDg リソースの依存関係を設定します。
```
# hares -link oradbmnt_resnameoradbdg_resname
```
Oracle サービスグループ用に Oracle リソースと CFSMount リソースの依存関係を設定します。
```
# hares -link db_resnameoradbmnt_resname
```
oradb1_grp サービスグループと cvm サービスグループ間に online local firm 依存関係を作成します。
```
# hagrp -link oradb_grpnamecvm_grpname online local firm
```
Oracle サービスグループを有効にします。
```
# hagrp -enableresources oradb_grpname
```
クラスタ設定を読み取り専用モードに変更します。
```
# haconf -dump -makero
```
すべてのノードで Oracle サービスグループをオンラインにします。
```
# hagrp -online oradb_grpname -any
```

メモ:

ポリシーによって管理されたデータベースの場合: VCS が起動するとき、または管理者が Oracle リソースをオンラインにするときに、サーバーがデータベースに関連付けられたサーバープールの一部を構成していない場合、リソースはオフラインのままになります。Oracle Grid Infrastructure がサーバープールからサーバーを移動することを決定すると、データベースは Oracle Grid Infrastructure によってオフライン状態にされ、Oracle のリソースはオフライン状態に移行します。

CLI を使ってサービスグループを設定する手順について詳しくは

『Cluster Server 管理者ガイド』を参照してください。