Storage Foundation for Oracle® RAC 7.3.1 設定およびアップグレードガイド - Linux

ローカルファイルシステム上にディレクトリを作成するには

1. 各ノードに root ユーザーとしてログインします。

2. 次のいずれかの方法を使用して、ローカルファイルシステムを作成してマウントします。

   • ネーティブオペレーティングシステムコマンドを使用する

     手順については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

   • Veritas File System（VxFS）コマンドを使用する

     root ユーザーとして、各ノード上に VxVM ローカルディスクグループを作成します。	# vxdg init vxvm_dg \ dg_name
     Oracle Clusterware/Oracle Grid Infrastructure バイナリ用のボリュームと Oracle バイナリ用のボリュームを別個に作成します。	# vxassist -g vxvm_dg make clus_volname size # vxassist -g vxvm_dg make ora_volname size
     ボリュームにファイルシステムを作成します。	# mkfs -t vxfs /dev/vx/rdsk/vxvm_dg/clus_volname # mkfs -t vxfs /dev/vx/rdsk/vxvm_dg/ora_volname
     ファイルシステムをマウントします。	# mount -t vxfs /dev/vx/dsk/vxvm_dg/clus_volname \ clus_home # mount -t vxfs /dev/vx/dsk/vxvm_dg/ora_volname \ oracle_home

3. Oracle RAC 用のディレクトリを作成します。

   # mkdir -p grid_base
   # mkdir -p clus_home
   # mkdir -p oracle_base
   # mkdir -p oracle_home

4. ディレクトリに対して適切な所有権と権限を設定します。

   # chown -R grid:oinstall grid_base
   # chmod -R 775 grid_base
   # chown -R grid:oinstall clus_home
   # chmod -R 775 clus_home

   # chown -R oracle:oinstall oracle_base 
   # chmod -R 775 oracle_base
   # chown -R oracle:oinstall oracle_home
   # chmod -R 775 oracle_home

5. リソースを VCS 設定に追加します。

   「VxFS で作成したストレージリソースを VCS 設定に追加するには」を参照してください。

6. クラスタの各ノード上で、すべての手順を繰り返します。

VxFS で作成したストレージリソースを VCS 設定に追加するには

1. VCS 設定ファイルの権限を変更します。

   # haconf -makerw

2. VxVM ボリュームを VCS の下に設定します。

   # hares -add dg_resname DiskGroup cvm
   # hares -modify dg_resname DiskGroup vxvm_dg -sys node_name
   # hares -modify dg_resname Enabled 1

3. ファイルシステムを VCS の下に設定します。

   # hares -add clusbin_mnt_resname Mount cvm

   # hares -modify clusbin_mnt_resname MountPoint \
   "clus_home"

   # hares -modify clusbin_mnt_resname BlockDevice \
   "/dev/vx/dsk/vxvm_dg/clus_volname" -sys node_name
   # hares -modify clusbin_mnt_resname FSType vxfs
   # hares -modify clusbin_mnt_resname FsckOpt "-n"
   # hares -modify clusbin_mnt_resname Enabled 1
   # hares -add orabin_mnt_resname Mount cvm

   # hares -modify orabin_mnt_resname MountPoint \
   "oracle_home"

   # hares -modify orabin_mnt_resname BlockDevice \
   "/dev/vx/dsk/vxvm_dg/ora_volname" -sys node_name
   # hares -modify orabin_mnt_resname FSType vxfs
   # hares -modify orabin_mnt_resname FsckOpt "-n"
   # hares -modify orabin_mnt_resname Enabled 1

4. 親と子のリソースをリンクします。

   # hares -link clusbin_mnt_resnamevxvm_dg
   # hares -link orabin_mnt_resnamevxvm_dg

5. クラスタの各ノード上で、すべての手順を繰り返します。

Oracle データベース用のファイルシステムとディレクトリをクラスタファイルシステムに作成するには

クラスタの CVM マスターノードで次の手順を実行します。

1. 
root ユーザーとして VxVM 共有ディスクグループを作成します。

   # vxdg -s init cvm_dgdg_name

2. Oracle データベースのボリュームを作成します。

   # vxassist -g cvm_dg make ora_volnamesize

3. Oracle ベースディレクトリと Oracle ホームディレクトリを作成します。

   # mkdir -p oracle_base
   # mkdir -p oracle_home

4. ボリュームにファイルシステムを作成します。

   # mkfs -t vxfs /dev/vx/rdsk/cvm_dg/ora_volname

5. ファイルシステムをマウントします。各ノード上で、この手順を実行します。

   # mount -t vxfs -o cluster /dev/vx/dsk/cvm_dg/ora_volname \
   oracle_home

6. クラスタのすべてのノード上で所有権と権限を変更します。

   # chown -R oracle:oinstall oracle_base 
   # chmod -R 775 oracle_base
   # chown -R oracle:oinstall oracle_home
   # chmod -R 775 oracle_home

7. CVMVolDg リソースと CFSMount リソースを VCS 設定に追加します。

   「CLI を使って CFSMount リソースと CVMVolDg リソースを VCS 設定に追加するには」を参照してください。

CLI を使って CFSMount リソースと CVMVolDg リソースを VCS 設定に追加するには

1. VCS 設定ファイルの権限を変更します。

   # haconf -makerw

2. VCS の下で CVM ボリュームを設定します。

   # hares -add dg_resname CVMVolDg cvm

   # hares -modify dg_resname Critical 0

   # hares -modify dg_resname CVMDiskGroup cvm_dg

   # hares -modify dg_resname CVMVolume -add ora_volname

   # hares -modify dg_resname CVMActivation sw

3. ファイルシステムを VCS の下に設定します。

   # hares -add orabin_mnt_resname CFSMount cvm
   # hares -modify orabin_mnt_resname Critical 0
   # hares -modify orabin_mnt_resname MountPoint \
   "oracle_home"
   # hares -modify orabin_mnt_resname BlockDevice  \ 
   "/dev/vx/dsk/cvm_dg/ora_volname"

4. 親と子のリソースをリンクします。

   # hares -link dg_resname cvm_clus

   # hares -link orabin_mnt_resnamedg_resname

   # hares -link orabin_mnt_resname vxfsckd

5. 次のコマンドを使って、リソースを有効にします。

   # hares -modify dg_resname Enabled 1

   # hares -modify orabin_mnt_resname Enabled 1

   # haconf -dump -makero

6. main.cf ファイルのリソース設定を確認します。
7. クラスタ内のすべてのシステムでリソースがオンラインになっていることを確認します。

   # hares -state dg_resname

   # hares -state orabin_mnt_resname

   メモ:

   この時点で、crsorabin_voldg リソースはオフラインであると報告され、基になっているボリュームはオンラインです。したがって、各ノード上でリソースを手動でオンラインにする必要があります。

   リソースを手動でオンラインにするには

   # hares -online dg_resname -sys node_name