Storage Foundation for Oracle® RAC 7.3.1 設定およびアップグレードガイド - Linux

Oracle HAIP（High Availability IP）の使用

Oracle RAC 11.2.0.2 以降で、Oracle 社は IP アドレスのフェールオーバーをサポートするために HAIP（High Availability IP）機能を導入しました。HAIP の目的は、すべてのアクティブな相互接続インターフェース全体に負荷分散を実行し、応答しない既存のインターフェースを利用可能なインターフェースにフェールオーバーすることです。HAIP には最大 4 つのプライベート相互接続をアクティブ化する機能があります。これらのプライベートネットワークアダプタは、Oracle Grid Infrastructure のインストール時または oifcfg ユーティリティを使ったインストール後に設定できます。

現在、Oracle Grid Infrastructure は HAIP に 169.254.*.* サブネットを使ってプライベートネットワークインターフェースでエイリアス IP（仮想プライベート IP と呼ばれる）を作成します。ただし、そのサブネット範囲がすでに使用中の場合には Oracle Grid Infrastructure はこれを使いません。したがって、Oracle Grid Infrastructure インストーラを使って HAIP を有効にするには、Grid インストールを開始する前に静的プライベート IP アドレスですべてのプライベートインターフェースを設定します。Oracle Grid Infrastructure のインストール時に、「プライベート」インターフェースにこれらのインターフェースを選択します。すべての LLT リンクをクラスタ相互接続に使うことを推奨します。

次のいずれかの方法で HAIP を設定できます。