[Vault 属性 (Vault Attributes)]タブオプション ([Vault]ダイアログボックス)
[Vault] ダイアログボックス の[Vault 属性 (Vault Attributes)]タブを使用して Vault の属性を構成します。
ACS ロボットの Vault を構成する場合は、取り出し操作に使用するメディアアクセスポート (MAP) も構成できます。
ACS の MAP について
Vault 処理の実施例について
推奨する Vault 処理方法について
ボリュームプールおよびボリュームグループの命名規則について
表: [Vault]ダイアログボックスの構成オプションに、[Vault]ダイアログボックスで構成できる[Vault]ダイアログボックス構成オプションを示します。
表: [Vault]ダイアログボックスの構成オプション
プロパティ | 説明 |
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変更 (Change)
| 取り出し操作で使用するメディアアクセスポートの構成に使用するオプションです。ACS ロボットだけで使用できます。[変更 (Change)]をクリックすると、[メディアアクセスポート (Media Access Ports)]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで、[使用するメディアアクセスポート (Media access ports to use)]リストに MAP の追加または削除を行うことができます。
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コンテナ (多数のメディア) (Containers of many media)
| オフサイトストレージの場所でコンテナ内にメディアが格納されている場合に選択します。
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カスタマ ID (Customer ID)
| Vault ベンダーとして Iron Mountain を選択する場合のカスタマ識別情報です。各論理 Vault に個別のカスタマ ID が指定される場合があります。
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最初のオフサイトスロット ID (First off-site slot ID)
| オフサイト Vault における最初のスロットの ID です。これは、通常、Vault ベンダーによって指定されます。通常、オフサイトスロット ID は、Vault ベンダーによってメディアのトラッキングに使用されます。ベンダーがこれらの識別子を使用しない場合、最初のデフォルトオフサイトスロット ID である 1 を指定できます。オフサイトスロット ID は、指定された Vault 内だけで一意です。
スロット ID は、最初のスロット番号から順に割り当てられます。Vault 内のメディア数が、Vault ベンダーによって割り当てられたスロット ID の範囲を超過していないことを確認します。Vault では、セッションが実行されるたびに、最初のオフサイトスロット ID から順に使用されていないスロットが検索されます。使用されていないスロットには、Vault によって常に新しく Vault 処理が行われたメディアが割り当てられます。
同じ Vault ベンダーに複数の Vault が定義されている場合、割り当てられたスロットの範囲を Vault 間で分割します。たとえば、Vault ベンダーから 1 から 2000 の範囲が割り当てられ、この Vault ベンダーに対し Vault を 3 つ定義した場合、3 番目の Vault で最も多くのテープを処理すると想定した上で、1 から 499 の範囲を Vault 1 に、500 から 999 の範囲を Vault 2 に、1000 から 2000 の範囲を Vault 3 に割り当てることができます。
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使用するメディアアクセスポート (Media access ports to use)
| ACS ロボットだけで使用できます。現在の Vault でメディアの取り出しに使用するメディアアクセスポート (MAP) です。使用する MAP の選択または変更を行うには、[変更 (Change)]をクリックします。
[メディアアクセスポート (Media Access Ports)]ダイアログボックスで、使用する MAP を選択します。
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オフサイトボリュームグループ (Off-site volume group)
| オフサイトボリュームグループの名前です。オフサイトボリュームグループは、オフサイトストレージにメディアが存在することを示します。ボリュームグループを容易に識別できるように、データ、Vault ベンダー、Vault の場所またはこれらの組み合わせを表す名前を付ける必要があります。取り出された各メディアは、Vault によってロボットボリュームグループからスタンドアロンボリュームグループ (ロボットによって制御されていないボリュームグループ) に移動されます。オフサイトボリュームグループが存在しない場合は、Vault セッション中に作成されます。オフサイトボリュームグループの名前は 25 文字以下で指定できます。
オフサイトボリュームグループが存在しない場合は、Vault セッション中に作成されます。
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ロボットボリュームグループ (Robotic volume group)
| この Vault のロボットに関連付けられているボリュームグループの名前です。ロボットボリュームグループは、メディアがロボット内に存在することを示すグループです。通常、メディアがロボットに追加されると、NetBackup によってロボットボリュームグループが作成されます。ロボットライブラリには、複数のボリュームグループのボリュームが存在することができます。そのため、ロボットには、複数のロボットボリュームグループ名が関連付けられている場合があります。
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スロット (個々のメディア) (Slots for individual media)
| オフサイトストレージの場所でスロット内にメディアが格納されている場合に選択します。スロットを選択する場合、[最初のオフサイトスロット ID (First off-site slot ID)]フィールドを記入する必要があります。
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Vault 名 (Vault Name)
| Vault の名前です。その Vault の目的を表す名前を付ける必要があります。たとえば、主に財務部門の記録の複製および Vault 処理を行うために Vault を作成する場合、Vault に[Finance]という名前を付けます。Vault の名前は 25 文字以下で指定できます。
Vault 名の大文字と小文字は区別されます。
ディレクトリ名は、Microsoft Windows システムでは大文字と小文字が区別されません。そのため、大文字と小文字だけが異なる Vault 名が複数存在する場合、セッションディレクトリは、同じ vault\sessions\vault_name ディレクトリに作成されます。 |
Vault ベンダー (Vault vendor)
| オフサイトの Vault ベンダーの名前 (Iron Mountain など) です。[Iron Mountain]を選択する場合、Iron Mountain の電子処理仕様に準拠した形式のファイルにメディアリストを含めるように Vault を構成することもできます。その後、メディアリストを電子的に処理するために、このファイルを Iron Mountain に送信することができます。
[レポート (Reports)]タブ ([プロファイル (Profile)]ダイアログボックス)を参照してください。
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