Veritas NetBackup™ Vault™ 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (8.1)
  1. Vault について
    1.  
      Vault について
    2.  
      Vault と NetBackup の機能について
    3.  
      NetBackup Vault へのアクセスについて
    4.  
      元のイメージと複製イメージの Vault 処理について
    5. Vault 処理について
      1.  
        バックアップイメージの選択について
      2.  
        バックアップイメージの複製について
      3.  
        NetBackup カタログのバックアップについて
      4.  
        メディアの取り出しについて
      5.  
        レポートの生成について
    6.  
      Vault でのボリュームグループおよびボリュームプールの使用方法について
    7.  
      NetBackup および Vault の構成について
    8.  
      Vault 管理手順について
  2. Vault のインストール
    1.  
      サポートされているシステムについて
    2.  
      サポートされているロボットについて
    3. UNIX および Linux システムでの Vault のインストールおよび構成について
      1.  
        UNIX システムと Linux システムの有効なライセンスキーの追加と Vault の構成
      2.  
        UNIX および Linux システムでの NetBackup Vault のアップグレードについて
      3.  
        UNIX システムと Linux システムからの Vault ライセンスキーの削除
    4. Microsoft Windows システムでの Vault のインストールおよび構成について
      1.  
        Windows システムでの Vault ライセンスの追加
      2.  
        Windows システムでの NetBackup Vault のアップグレードについて
      3.  
        Windows システムからの Vault ライセンスの削除
  3. 推奨する実施例
    1.  
      推奨する実施例について
    2.  
      Vault 処理の実施例について
    3. 推奨する Vault 処理方法について
      1.  
        元のバックアップの Vault 処理について
      2.  
        ディスクステージングについて
    4. データが確実に Vault 処理されるようにする方法について
      1. プロファイルでの時間帯の重複について
        1.  
          時間帯が重複していないことによる影響について
      2.  
        1 つのサーバーに対する複数の名前の解決について
      3. Vault 構成時のロボットボリュームグループの指定について
        1.  
          複数のボリュームグループ (複数のロボット) について
    5. 不要な Vault 処理の回避について
      1.  
        対象バックアップを限定したオフサイトへの移動について
      2.  
        部分イメージの Vault 処理の回避について
      3.  
        24 × 7 環境での元のバックアップの Vault 処理について
    6. 効率的なリカバリのための準備について
      1.  
        NetBackup カタログの Vault 処理の要件およびガイドラインについて
      2.  
        ボリュームプールおよびボリュームグループの命名規則について
      3.  
        ボリュームプールとデータの使用方法の一致について
      4.  
        プライマリコピーについて
      5.  
        Vault 処理されるメディアの一時停止について
      6.  
        期限が切れていないメディアの再 Vault 処理について
    7.  
      メディアの取り出しに関する推奨事項について
    8. 複製時におけるリソースの競合の回避について
      1. 2 つのプロセスによる同じドライブの使用について
        1.  
          代替構成 A: Vault 処理専用ロボット
        2.  
          代替構成 B: Vault ロボットとしての各ロボット
        3.  
          代替構成 C: バックアップロボットと Vault ロボットの両方を兼ねた 1 つのロボット
      2.  
        読み込みドライブが Vault ロボットに存在しない場合について
      3.  
        バックアップジョブとのリソースの共有について
      4. 負荷分散について
        1.  
          元のバックアップおよび複製バックアップに共通のプロファイルについて
        2.  
          作業負荷の分散について
      5.  
        ソースおよび宛先への異なるボリュームプールの指定について
      6.  
        各 Vault での個別のボリュームプールの使用について
    9. ネットワークを経由した複製の送信の回避方法について
      1.  
        元のバックアップの並列作成について
      2.  
        代替読み込みサーバーの使用について
      3.  
        拡張複製構成の使用について
      4.  
        メディアサーバーを指定したストレージユニットの使用について
    10. 複製のスループットの向上について
      1.  
        基本的な複数ドライブ構成について
      2.  
        ネットワーク経由でデータを送信しない複数ドライブ構成について
    11.  
      複製時における最も効率的なドライブの使用について
    12.  
      スクラッチボリュームプールについて
    13. レポートの編成について
      1.  
        ロボットごとのレポートの編成について
      2.  
        Vault ごとのレポートの編成について
      3.  
        プロファイルごとのレポートの編成について
      4.  
        複数のロボットで 1 つのオフサイトボリュームグループを共有することの影響について
    14.  
      [消失したメディア (Lost Media)]レポートの定期的な生成について
  4. Vault のための NetBackup の構成
    1.  
      Vault のための NetBackup の構成について
    2. オフサイトボリュームプール
      1.  
        ボリュームプールの作成
    3. Vault カタログバックアップスケジュールの作成について
      1. 既存のポリシーに Vault カタログバックアップスケジュールを作成する方法
        1.  
          Vault カタログバックアップスケジュールの構成オプション
    4. マスターサーバーの Vault 用のプロパティの設定について
      1.  
        Vault ジョブの最大数の設定
  5. Vault の構成
    1.  
      Vault の構成について
    2. Vault の構成について
      1.  
        マスターサーバー、メディアサーバーおよびストレージユニットについての構成情報
      2.  
        ロボット情報 (Robot information)
    3.  
      構成方法について
    4. [Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)]の構成について
      1. [全般 (General)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
        1.  
          [全般 (General)]タブでの[Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)]の構成
      2. [代替メディアサーバー名 (Alternate Media Server Names)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
        1.  
          代替メディアサーバー名について
        2.  
          代替メディアサーバー名の考慮事項について
        3.  
          代替メディアサーバー名の追加
      3. [保持マッピング (Retention Mappings)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
        1.  
          グローバル保持マッピングの構成
        2.  
          保持マッピングについて
      4. [レポート (Reports)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
        1.  
          レポートのプロパティの変更
    5.  
      Vault でのロボットの構成
    6.  
      [Vault ロボット (Vault Robot)]ダイアログボックスのオプション
    7. Vault の作成について
      1.  
        Vault の作成
      2. Vault ダイアログボックスの属性の構成について
        1.  
          [Vault 属性 (Vault Attributes)]タブオプション ([Vault]ダイアログボックス)
    8.  
      [メディアアクセスポート (Media access ports)]ダイアログボックス
    9.  
      保持マッピングの作成
    10. プロファイルの作成について
      1.  
        [プロファイル (Profile)]ダイアログボックス
      2.  
        必要なプロファイルの数について
    11.  
      プロファイルの作成
    12. プロファイルの構成
      1.  
        [バックアップの選択 (Choose Backups)]タブを使用したプロファイルの構成について
      2.  
        [バックアップの選択 (Choose Backups)]タブの構成オプション
      3. [複製 (Duplication)]タブ
        1.  
          プライマリバックアップコピーについて
        2.  
          基本的な複製について
        3.  
          詳細な複製について
        4.  
          [複製 (Duplication)]タブの構成オプション
        5.  
          [複数のコピー (Multiple Copies)]オプション
        6.  
          複製規則の構成
        7.  
          対応する複製規則が存在しないイメージの処理について
      4. [カタログバックアップ (Catalog Backup)]タブ ([プロファイル (Profile)]ダイアログボックス)
        1.  
          Vault カタログバックアップについて
        2.  
          カタログバックアップポリシーの設定
        3.  
          クリティカルポリシーについて
        4.  
          [カタログバックアップ (Catalog backup)]タブの構成オプション
      5. [取り出し (Eject)]タブ ([プロファイル (Profile)]ダイアログボックス)
        1.  
          メディアの取り出しについて
        2.  
          ACS の MAP について
        3.  
          取り出しモード (取り出しのタイミング) について
        4.  
          メディア取り出しのタイムアウトの影響について
        5.  
          [取り出し (Eject)]タブの構成オプション
      6. [レポート (Reports)]タブ ([プロファイル (Profile)]ダイアログボックス)
        1.  
          レポートモード (即時または遅延) について
        2.  
          取り出しに依存するレポート
        3.  
          [レポート (Reports)]タブの構成オプション
        4.  
          レポートのプロパティの変更
  6. メディアの Vault 処理および管理
    1. Vault セッションについて
      1. Vault セッションのスケジュールについて
        1.  
          Vault ポリシーの作成
        2.  
          Vault ポリシーの構成情報
      2. 手動によるセッションの実行について
        1.  
          NetBackup 管理コンソールからの Vault セッションの実行
        2.  
          コマンドラインからのセッションの実行
      3.  
        複数のセッションの並列実行について
    2.  
      Vault セッションのプレビューについて
    3.  
      Vault セッションの停止
    4.  
      Vault セッションの再開について
    5. Vault セッションの監視について
      1.  
        Vault ジョブの状態の詳細について
      2.  
        拡張エラーコードについて
    6. Vault 処理を行うイメージのリストについて
      1.  
        複製からのエクスクルードについて
      2.  
        取り出しからのエクスクルードについて
      3.  
        Vault の柔軟性について
    7. メディアの取り出しについて
      1.  
        取り出されるメディアのプレビュー
      2.  
        NetBackup 管理コンソールを使用したメディアの取り出し
      3.  
        Vault オペレータメニューを使用したメディアの取り出し
      4.  
        vlteject コマンドを使用したメディアの取り出し
      5.  
        Vault ポリシーを使用したメディアの取り出し
      6.  
        取り出しとレポートの統合
    8. メディアの取り込みについて
      1.  
        バーコードリーダーを備えたライブラリおよびバーコードリーダーを備えていないライブラリのメディアの取り込み
      2.  
        Vault オペレータメニューを使用したメディアの取り込み
      3.  
        vltinject コマンドを使用したメディアの取り込み
    9. コンテナの使用について
      1. コンテナ内のメディアの Vault 処理について
        1.  
          Vault オペレータメニューを使用したコンテナ内のメディアの Vault 処理
        2.  
          vltcontainers コマンドを使用したコンテナ内のメディアの Vault 処理
      2. コンテナおよびメディアの管理について
        1.  
          Vault オペレータメニューを使用したコンテナ内のメディアの管理
        2.  
          vltcontainers コマンドを使用したコンテナ内のメディアの管理
      3.  
        [コンテナのインベントリ (Container Inventory)]レポートの生成
    10.  
      1 つのプロファイルを使用した複数の保持期間の割り当て
    11. 追加ボリュームの Vault 処理について
      1.  
        ボリュームの手動複製
      2.  
        Vault を使用したボリュームの複製
    12.  
      期限が切れていないメディアの再 Vault 処理
    13.  
      Vault によって取り出されていないボリュームのトラッキングについて
    14.  
      Media Manager によって管理される NetBackup 以外のメディアの Vault 処理
    15.  
      テープオペレータへの取り出し開始の通知について
    16. 通知スクリプトの使用について
      1.  
        特定のロボットに対応する通知スクリプトについて
      2.  
        特定の Vault に対応する通知スクリプトについて
      3.  
        特定のプロファイルに対応する通知スクリプトについて
      4.  
        通知スクリプトの実行順序
    17.  
      メディアの説明フィールドの消去について
    18.  
      Vault 処理が行われたメディアからのデータのリストア
    19.  
      破損したメディアの交換
  7. 元のイメージまたはコピーの並列作成
    1.  
      並列実行コピーについて
    2. 並列実行コピーの[続行 (continue)]または[失敗 (fail)]について
      1.  
        コピーの[続行 (continue)]について
      2.  
        [すべてのコピー処理に失敗 (fail all copies)]について
    3.  
      複数の元のイメージの並列作成
    4. 複製イメージの並列作成について
      1.  
        [カタログ (Catalog)]ノードを介した並列実行コピーの作成
      2.  
        基本的な[複製 (Duplication)]タブを使用した並列実行コピーの作成
      3.  
        [拡張複製オプション (advanced duplication)]オプションを使用した複数の並列実行コピーの作成
  8. レポート
    1.  
      レポートについて
    2. レポートの生成について
      1.  
        Vault オペレータメニューを使用したレポートの生成
      2.  
        vlteject コマンドを使用したレポートの生成
      3.  
        レポートを生成する Vault ポリシーの作成
    3. レポートの統合について
      1.  
        Vault の以前のリリースでの統合レポートについて
    4.  
      Vault レポートの表示
    5. Vault レポートの種類
      1. オフサイトへ発送されるメディアのレポート
        1.  
          [Picking List for Robot]レポート
        2.  
          [Distribution List for Vault]レポート
        3.  
          [Detailed Distribution List for Vault]レポート
        4.  
          [Vault 処理向け要約配布リスト (Summary Distribution List for Vault)]レポート
      2. オフサイトから発送されるメディアのレポート
        1.  
          [Picking List for Vault]レポート
        2.  
          [Distribution List for Robot]レポート
      3. インベントリレポート
        1.  
          [Vault インベントリ (Vault Inventory)]レポート
        2.  
          [オフサイトインベントリ (Off-site Inventory)]レポート
        3.  
          [すべてのメディアインベントリ (All Media Inventory)]レポート
        4.  
          [コンテナのインベントリ (Container Inventory)]レポート
        5.  
          [Vault のリカバリレポート (Recovery Report for Vault)]レポート
      4.  
        [消失したメディア (Lost Media)]レポート
      5.  
        [Vault 処理されていないイメージ (Non-vaulted Images)]例外レポート
      6.  
        Iron Mountain FTP ファイルについて
  9. Vault の管理
    1.  
      電子メールの設定について
    2. Vault のアクセス管理について
      1.  
        Vault オペレータユーザーグループ権限について
    3.  
      Vault およびプロファイルの情報の印刷について
    4.  
      プロファイルのコピー
    5.  
      異なるロボットへの Vault の移動について
    6.  
      ボリュームプールおよびボリュームグループの変更について
    7. NetBackup の Vault セッションファイルについて
      1.  
        Vault セッションログファイルの設定について
      2.  
        Vault セッションファイルの保持期間の設定
    8.  
      [複製 (Duplication)]タブの[ディスクのみ (Disk only)]オプションに関する操作上の問題
    9.  
      [ソースボリュームグループ (Source volume group)]の適用範囲に関する操作上の問題
  10. メニュー方式のユーザーインターフェースの使用
    1.  
      メニュー方式のインターフェースの使用について
    2.  
      [Vault 管理 (Vault Management)]インターフェースについて
    3.  
      [NetBackup Vault オペレータメニュー (NetBackup Vault Operator Menu)]インターフェース
    4.  
      bpdbjobs によって出力される Vault フィールド
  11. トラブルシューティング
    1.  
      Vault のトラブルシューティングについて
    2.  
      出力の問題について
    3.  
      Vault セッションによって戻されるエラーについて
    4.  
      取り出されないメディアについて
    5.  
      ロボット内で所在が不明なメディアについて
    6.  
      無効または不明な複製テープの再度の複製
    7.  
      オフラインのテープドライブまたはロボットについて
    8.  
      複製の進捗メッセージが表示されない場合
    9.  
      bpvault の停止について
    10.  
      使用中のテープの取り出しについて
    11.  
      MAP からテープが取り外されなかった場合について
    12.  
      期限が切れていないテープの再 Vault 処理
    13. デバッグログ
      1.  
        ログファイルの保持期間およびレベルの設定
      2.  
        問題レポートに添付されるログ
  12. 付録 A. ディザスタリカバリ
    1. ディザスタリカバリについて
      1.  
        障害の定義について
      2.  
        ディザスタリカバリ処理について
      3.  
        ディザスタリカバリ計画について
      4.  
        リカバリの優先度について
      5.  
        ディザスタリカバリ計画の作成について
      6.  
        ディザスタリカバリ計画のテストについて
    2.  
      NetBackup Vault でのディザスタリカバリについて
    3.  
      リカバリのための準備について
    4.  
      NetBackup のリカバリについて
    5.  
      データのリカバリ、バックアップイメージのリストア
    6.  
      特定の時点からのアーカイブとリカバリ
  13. 付録 B. Vault のファイルおよびディレクトリ構造
    1.  
      UNIX のファイルおよびディレクトリ
    2.  
      Windows のファイルおよびディレクトリ

[複製 (Duplication)]タブの構成オプション

表: [複製 (Duplication)]タブの構成オプション に、[複製 (Duplication)]タブの構成オプションを示します。

表: [複製 (Duplication)]タブの構成オプション

プロパティ

説明

[代替読み込みサーバー (Alternate read server)]

このオプションは、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。

代替読み込みサーバーの名前です。ロボット (またはドライブ) が複数のメディアサーバーによって共有されている場合、元のバックアップを書き込んだメディアサーバーと異なるサーバーを元のバックアップを読み込むメディアサーバーとして指定できます。代替読み込みサーバーを使用すると、データがネットワーク経由で送信され、サイトのコンピュータ環境に影響する場合があります。ソースメディアサーバーと代替読み込みサーバーを同一にすることもできます。

デフォルトでは、このオプションは無効になっています。代替読み込みサーバーを構成するには、[代替読み込みサーバー (Alternate read server)]を選択します。 次に、ドロップダウンメニューからメディアサーバーを選択します。高度な複製を行う場合は、[新規 (New)]をクリックして複製規則を構成します。

[変更 (Change)]

詳細設定だけで使用できます。このオプションを使用して、宛先メディアサーバーおよびそのサーバー用の複製規則を変更するための[複製規則 (Duplication Rule)]ダイアログボックスを表示します。

[複製 (Duplication)] タブで [代替読み込みサーバー (Alternate read server)] が選択されている場合、[複製規則 (Duplication Rule)]ダイアログボックスには、ソースの[メディアサーバー (Media Server)]フィールドと [代替読み込みサーバー (Alternate read server)]フィールドの両方が表示されます。 [代替読み込みサーバー (Alternate read server)]が選択されていない場合、ソースの[バックアップサーバー (Backup server)]フィールドだけが表示されます。

[構成 (Configure)]

基本的な複製だけで使用できます。このオプションを使用して、[複数のコピー (Multiple Copies)]ダイアログボックスを表示します。

[削除 (Delete)]

詳細設定だけで使用できます。このオプションを使用して、選択した宛先メディアサーバーおよびそのサーバー用の複製規則を削除します。

小さいイメージから複製する (ディスクバックアップイメージにのみ適用) (Duplicate Smaller Images First (applies only to disk backup images))

小さいイメージから大きいイメージの順に複製する場合に選択します。この機能はディスクバックアップイメージを複製するときにのみ適用されます。

デフォルトでは、大きいイメージから小さいイメージの順に複製されます。これは、複製時にテープドライブを効率的に使用するとともに、より多くのデータを早く複製するためです。重要なデータが小さいバックアップイメージに含まれていることがわかっている場合、このオプションを選択して、それらの小さいイメージを大きいイメージより先に複製することができます。

このオプションを選択しても、イメージの複製にかかる合計の時間は変わりません。

メモ:

デフォルトでは、Vault はバックアップが作成された時間を使ってテープイメージを複製します。イメージは最も古いものから最も新しいものの順に複製されます。

[複製ジョブの優先度 (Duplication job priority)]

Vault 複製ジョブに割り当てる優先度を 0 から 99999 の範囲で指定します。値が大きいほど、優先度が高くなります。プロファイルのすべての複製ジョブは、同じ優先度で実行されます。

Vault の複製ジョブでは、NetBackup の他の処理 (定期的にスケジュールされたバックアップなど) との間で、テープドライブなどのリソースに対する競合が発生する場合があります。他の処理よりも優先して Vault の複製ジョブにリソースを使用する場合は、Vault の複製ジョブに、NetBackup の他の処理よりも高い優先度を割り当てます。バックアップ、リストアおよび合成バックアップの優先度は、マスターサーバーのグローバルプロパティで割り当てます。

元のディスクのバックアップイメージを期限切れにする (Expire original disk backup images)

Vault セッションが実行されてから、複製されたバックアップイメージの期限が切れるまでの遅延を時間数で指定します (バックアップイメージがディスク上にあり、そのコピーが複製のソースコピーとして複製ジョブで選択されている場合にのみ適用されます)。

このオプションを使用して、有効期限に達する前にイメージを期限切れにするように設定できます。ただし、イメージデータベースクリーンアップ処理では、イメージを期限切れにする処理は個別の処理として実行されます。イメージデータベースクリーンアップ処理は、デフォルトで 12 時間ごとに実行されます。このデフォルト値を変更するには、NetBackup 管理コンソールの[マスターサーバー (Master Servers)]の[ホストプロパティ (Host Properties)]にある[クリーンアップ (Cleanup)]ノードで[イメージデータベースクリーンアップ間隔 (Image DB Cleanup Interval)]オプションを使用するか、または bpconfig -cleanup_int コマンドを使用します。このコマンドについて詳しくは、『NetBackup コマンド UNIX、Windows および Linux』を参照してください。

ディスクイメージは、複製が正常に終了しない場合は期限切れになりません。また、時間数 (X) が 0 (ゼロ) の場合、Vault による複製が正常に終了した直後に、イメージは期限切れになります。

元のテープのバックアップイメージを期限切れにする (Expire Original Tape Backup Images)

Vault セッションが実行されてから、複製されたバックアップイメージの期限が切れるまでの遅延を時間数で指定します (バックアップイメージがディスク上にあり、そのコピーが複製のソースコピーとして複製ジョブで選択されている場合にのみ適用されます)。

元の VTL イメージを期限切れにするようにこのオプションを設定することもできます。このオプションを使用して、有効期限に達する前にイメージを期限切れにするように設定できます。ただし、イメージデータベースクリーンアップ処理では、イメージを期限切れにする処理は個別の処理として実行されます。イメージデータベースクリーンアップ処理は、デフォルトで 12 時間ごとに実行されます。このデフォルト値を変更するには、NetBackup 管理コンソールの[マスターサーバー (Master Servers)]の[ホストプロパティ (Host Properties)]にある[クリーンアップ (Cleanup)]ノードで[イメージデータベースクリーンアップ間隔 (Image DB Cleanup Interval)]オプションを使用するか、または bpconfig -cleanup_int コマンドを使用します。このコマンドについて詳しくは、『NetBackup コマンド UNIX、Windows および Linux』を参照してください。

テープバックアップイメージは、複製が正常に終了しない場合は期限切れになりません。また、時間数 (X) が 0 (ゼロ) の場合、Vault による複製が正常に終了した直後に、イメージは期限切れになります。

プライマリコピーに設定する (Make this copy primary)

コピーをプライマリバックアップに指定する必要があるかどうかを指定します。プライマリバックアップを取り出してオフサイトに移動する場合だけ、複製バックアップをプライマリバックアップに指定します。

NetBackup では、プライマリバックアップからリストアが行われ、Vault では、プライマリバックアップから複製が行われます。デフォルトでは、NetBackup ポリシージョブの実行中に作成された元のバックアップイメージがプライマリコピーになります。プライマリコピーに指定していたコピーが失敗し、コピー失敗時の処理として[続行 (Continue)]を指定していた場合、最初に正常に終了したコピーがプライマリコピーになります。

メディア所有者 (Media Owner)

イメージの複製先となるメディアの所有者の名前を指定します。ドロップダウンメニューからメディアの所有者を次のように指定します。

  • メディアの所有者として[任意 (Any)]を指定すると、NetBackup によってメディアの所有者が選択されます。NetBackup によって、メディアサーバーまたはサーバーグループ (構成されている場合) が選択されます。

  • メディアの所有者として[なし (None)]を指定すると、メディアにイメージを書き込むメディアサーバーがそのメディアの所有者となります。メディアサーバーを明示的に指定しなくても、メディアサーバーがメディアを所有するように設定されます。

  • メディアの所有者として[サーバーグループ (Server Group)]を指定すると、このポリシーのバックアップイメージを保存するメディアに対して書き込みを行うことができるのが、そのグループ内のサーバーのみとなります。ドロップダウンメニューには、NetBackup 環境で構成したすべてのサーバーグループが表示されます。

複数のコピー (Multiple copies)

複数のコピーを並列して作成するかどうかを指定します。 [複数のコピー (Multiple copies)] は、マスターサーバーのプロパティで許可している場合にのみ、選択できます。

[複数のコピー (Multiple copies)]チェックボックスをチェックした場合、[構成 (Configure)]をクリックして [複数のコピーの情報 (About the Multiple Copies)]オプションを表示します。

[複数のコピー (Multiple Copies)]オプションを参照してください。

複数のコピーを設定した場合、基本の[複製 (Duplication)]タブでストレージユニット、ボリュームプール、保持レベル、プライマリコピーを指定することはできません。

新規 (New)

詳細設定だけで使用できます。このオプション使用して、宛先メディアサーバーおよびそのサーバー用の複製規則を追加するための[複製規則 (Duplication Rule)]ダイアログボックスを表示します。

[複製 (Duplication)] タブで [代替読み込みサーバー (Alternate read server)] が選択されている場合、[複製規則 (Duplication Rule)]ダイアログボックスには、ソースの[メディアサーバー (Media Server)]フィールドと [代替読み込みサーバー (Alternate read server)]フィールドの両方が表示されます。 [代替読み込みサーバー (Alternate read server)]が選択されていない場合、ソースの[バックアップサーバー (Backup server)]フィールドだけが表示されます。

読み込みドライブ数 (Number of read drives)

バックアップイメージの読み込みに使用するドライブの数です。読み込みドライブの数を入力すると、対応する[書き込みドライブ (Write Drives)] フィールドにも同じ数が入力されます。同じ数の利用可能な読み込みドライブおよび書き込みドライブが存在する必要があります。

多重化を維持する (Preserve multiplexing)

多重化を維持するかどうかを指定します。多重化とは、1 つ以上のクライアントから同じメディアに並列多重バックアップイメージを送信する処理です。この処理によって複製が高速化されますが、リストアおよびディザスタリカバリ処理は低速になります。多重化を維持するオプションを選択すると、任意の Vault セッション中に複製の対象として選択されたすべての多重化イメージに対して、多重化された複製処理が実行されます。

ソースイメージが多重化されており、[多重化を維持する (Preserve multiplexing)]オプションが選択されている場合、各コピーの宛先に指定されているストレージユニットで多重化が有効になっていることを確認してください。多重化は、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>[ストレージユニット (Storage Units)]で構成します。

多重化は、宛先がディスクストレージユニットまたはディスクステージングストレージユニットの場合、適用されません。ただし、ソースが多重化されたテープで、宛先がディスクストレージユニットまたはディスクステージングストレージユニットの場合、[多重化を維持する (Preserve multiplexing)]を選択することで、テープの読み込みが複数回ではなく 1 回で行われるようにすることができます。

保持レベル (Retention Level)

コピーの保持レベルです。各コピーには、個別に有効期限が指定されます。保持レベルを指定しない場合、有効期限は元のバックアップと同じになります。保持レベルの数値を指定した場合、元のバックアップが作成された日付に、指定した保持期間を加算して、複製メディアの有効期限を計算します。保持レベルに[マッピングを使用する (Use mappings)]を指定すると、保持期間はバックアップイメージのコピー 1 の保持期間に基づいて決定されます。

1 つのプロファイルを使用した複数の保持期間の割り当てを参照してください。

保持期間が終了すると、期限切れのバックアップについての情報は NetBackup カタログおよび Media Manager カタログから削除され、オフサイトストレージからのボリュームの再呼び出しが行われ、そのバックアップイメージをリストアに利用できなくなります。

複製の手順をスキップする (Skip the Duplication step)

複製を構成しない場合に選択します。

ソースバックアップの場所 (Source backups reside on)

バックアップイメージが存在するディスクまたはリムーバブルメディア (あるいはその両方) です。Vault では、リムーバブルメディア上のプライマリバックアップイメージまたはディスク上のバックアップイメージからイメージの複製が行われます。

ストレージユニット (Storage unit)

バックアップイメージのコピーが書き込まれるリソースが存在するストレージユニットの名前です。

ストレージユニットには、Media Manager ストレージユニット、ディスクストレージユニット、ディスクステージングストレージユニットまたはネットワークデータ管理プロトコル (NDMP) ストレージユニットを使用できます。

Media Manager ストレージユニットまたは NDMP ストレージユニットに複数のドライブが存在する場合、同じストレージユニットをソースストレージユニットおよび宛先ストレージユニットとして使用できます。NDMP ストレージユニットは、1 つの複製規則につき 1 つのコピーが作成される場合だけサポートされます。NDMP ではパフォーマンスが制限される可能性があるため、Veritas は同じ NDMP ホストに直接接続されているドライブ間で複製を行うことをお勧めします。

複製されたバックアップイメージの Vault 処理を行う場合、宛先ストレージユニット内のメディアはロボットボリュームグループに存在する必要があります。

すべてのストレージユニットが同じメディアサーバーに接続されている必要があります。

ボリュームプール (Volume Pool)

Vault によって複製メディアが割り当てられるオフサイトボリュームプールの名前です。オフサイトボリュームプール内のメディア上のイメージは取り出され、オフサイトに移動されます。元のバックアップに使用されたボリュームプールを使わないでください。NetBackup では、複製コピー用に選択されたメディア ID が、元のバックアップを含むメディアと異なるかどうかが事前に検証されません。2 つのプロセスによって同時に同じボリュームが使用されないように、異なるボリュームプールを指定します。

書き込みドライブ (Write drives)

書き込みドライブの数です。この値は、読み込みドライブの数と同じになります。