Veritas NetBackup™ Vault™ 管理者ガイド
- Vault について
- Vault のインストール
- 推奨する実施例
- Vault のための NetBackup の構成
- Vault の構成
- Vault の構成について
- [Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)]の構成について
- [全般 (General)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- [代替メディアサーバー名 (Alternate Media Server Names)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- [保持マッピング (Retention Mappings)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- [レポート (Reports)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- Vault の作成について
- プロファイルの作成について
- プロファイルの構成
- メディアの Vault 処理および管理
- Vault セッションについて
- Vault セッションの監視について
- Vault 処理を行うイメージのリストについて
- メディアの取り出しについて
- メディアの取り込みについて
- コンテナの使用について
- 追加ボリュームの Vault 処理について
- 通知スクリプトの使用について
- 元のイメージまたはコピーの並列作成
- レポート
- Vault の管理
- メニュー方式のユーザーインターフェースの使用
- トラブルシューティング
- 付録 A. ディザスタリカバリ
- 付録 B. Vault のファイルおよびディレクトリ構造
1 つのプロファイルを使用した複数の保持期間の割り当て
通常、異なる種類のデータは、異なる期間保持されます。たとえば、財務データは 7 年間、顧客データは 20 年間 Vault 処理を行うとします。これを行うには、バックアップのオフサイトコピーに、データの種類によって異なる保持期間を設定します。保護するデータの種類に基づいてバックアップを構成している場合、Vault では、異なる種類のデータを個別に処理できます。たとえば、データの種類に基づいて個別のバックアップポリシー (Finance バックアップポリシー、CustomerDB バックアップポリシーなど) を使用する場合などです。
Vault セッションで複製イメージを作成する場合、通常、Vault によって、次のいずれかの複製オプションを使用して作成されるすべての複製に同じ保持期間が割り当てられます。
[変更なし (No change)]を指定すると、元のコピーと同じ有効期限が保持されます。
保持レベルの数値を指定すると、元のイメージのバックアップ時間から保持期間が計算されて適用されます。
また、データの種類に基づいて複製コピーの保持期間が計算されるように、Vault を構成することもできます。複製中に、[マッピングを使用する (Use mappings)]を指定すると、プロファイルで代替保持マッピングが使用されます。特定の種類のデータの複製コピーに対する保持期間は、その種類のデータ用のバックアップポリシーで割り当てられている保持レベルに基づきます。保持マッピングは、元のバックアップイメージの保持期間を複製コピーの新しい保持期間に変換します。
たとえば、すべてのデータのオンサイトコピーを 2 週間、Finance データのオフサイトコピーを 7 年間、および CustomerDB データのオフサイトコピーを 20 年間保持するとします。
1 つのプロファイルを使用して複数の保持期間を割り当てる方法
- NetBackup 管理コンソールの[ホストプロパティ (Host Properties)]で、保持レベル 1 および 11 を 2 週間に、保持レベル 12 を 7 年間に、保持レベル 13 を 20 年間に構成します。
- Finance バックアップポリシーで、保持レベル 1 (2 週間) を、スケジュールに構成されている最初の (または唯一の) コピーに割り当てます。
- CustomerDB ポリシーで、保持レベル 11 (2 週間) を、スケジュールに構成されている最初の (または唯一の) コピーに割り当てます。
- Vault プロファイルの[複製 (Duplication)]タブで、[保持レベル (retention level)]を[マッピングを使用する (Use mappings)]に設定します。
- 保持マッピングを次のように構成します。
0
0
1
12
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
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8
9
9
10
10
11
13
12
12
このマッピングでは、Finance ポリシーまたはスケジュールから複製されたイメージには保持レベル 12 (7 年) が割り当てられています。CustomerDB ポリシーまたはスケジュールから複製されたイメージには保持レベル 13 (20 年) が割り当てられています。[1 つのメディアに対する複数の保持設定を許可する (Allow multiple retentions per media)]プロパティ ([NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>[ホストプロパティ (Host Properties)]>[マスターサーバー (Master Servers)]>[メディア (Media)]) が設定されていない場合、複製イメージは異なるメディアに書き込まれます。
[Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)]ダイアログボックスの[保持マッピング (Retention Mappings)]タブを使ってすべての Vault の保持マッピングをグローバルに設定するか、または[Vault]ダイアログボックスの[保持マッピング (Retention Mappings)]タブを使ってVault ごとに保持マッピングを構成できます。
プロファイルを構成する場合、いくつかの複製規則に通常の保持期間の計算を指定し、他の複製規則に別の保持マッピングを指定することができます。
保持レベルの値は、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]>[ホストプロパティ (Host Properties)]>[マスターサーバー (Master Servers)]>[保持期間 (Retention Periods)]で構成します。
『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。
[保持マッピング (Retention Mappings)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])