検索クエリーを入力してください
<book_title> を検索 ...
Veritas InfoScale™ 8.0 ソリューションガイド - Linux
Last Published:
2022-01-26
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (8.0)
Platform: Linux
- 第 I 部 Veritas InfoScale の概要
- 第 II 部 Veritas InfoScale 製品のソリューション
- 第 III 部 IPv6 またはデュアルスタックへのスタックレベルの移行
- 第 IV 部 データベースのパフォーマンスの向上
- データベースアクセラレータの概要
- Veritas Concurrent I/O によるデータベースパフォーマンスの向上
- Atomic Write I/O によるデータベースパフォーマンスの向上
- 第 V 部 PITC (Point-In-Time Copy) の使用
- 第 VI 部 ストレージ利用率の最大化
- 第 VII 部 データ移行
- データ移行の理解
- LVM から VxVM へのオフライン移行
- ネイティブファイルシステムから VxFS へのオフライン変換
- ネイティブファイルシステムの VxFS ファイルシステムへのオンライン移行について
- ストレージアレイの移行
- プラットフォーム間のデータ移行
- CDS(Cross-Platform Data Sharing)機能の概要
- CDS のディスク形式とディスクグループ
- CDS(Cross-platform Data Sharing)を使用するためのシステムの設定
- システムの管理
- ディスクの操作
- ディスクグループの操作
- 情報の表示
- ファイルシステムに関する考慮事項
- Oracle ASM から Veritas File System への移行
- 第 VIII 部 vSphere の Just In Time Availability ソリューション
- 第 IX 部 Veritas InfoScale 4 K セクタのデバイスサポートのソリューション
- 第 X 部 REST API のサポート
- 第 XI 部 参照先
非アクティブな表領域またはセグメントの階層 2 ストレージへの再配置
これは、データベースのパーティションの一般的な使用方法です。 各パーティションは一意の表領域にマップします。 たとえば、購入商品のデータベースでは、注文表を各四半期の注文に区分することができます。 第 1 四半期の注文は Q1_order_tbs tablespace に、第 2 四半期の注文は Q2_order_tbs にそれぞれ編成できます。
四半期が経過するに従い、古い四半期データのアクティビティが減少します。 古い四半期データを階層 2 に再配置することによって、ストレージコストを大幅に節減できます。 データの再配置は、データベースがオンラインのときに実行できます。
次の使用例では、第 3 四半期の始めに第 1 四半期の古いデータを階層 2 に再配置する手順を示します。 この手順では、すべてのデータベースのデータが /DBdata ファイルシステムにあると想定します。
第 1 四半期の注文データを DB2 の階層 2 ストレージに再配置するための準備をするには
- Q1_order_tbs に属するコンテナのリストを取得します。
$ db2inst1$ db2 list tablespaces
- テーブル領域 Q1_order_tbs のテーブル領域 ID を見つけます。
$ db2inst1$ db2 list tablespace containers for <tablespace-id>
- コンテナのパス名を検索し、ファイル Q1_order_files.txt に保存します。
#cat Q1_order_files.txt NODE0000/Q1_order_file1.f NODE0000/Q1_order_file2.f ... NODE0000/Q1_order_fileN.f
第 1 四半期の注文データを Sybase の階層 2 ストレージに再配置するための準備をするには
- セグメント Q1_order_tbs に属するデータファイルのリストを取得します。この目的には、システムプロシージャ sp_helpsegment と sp_helpdevice を使用できます。
sybsadmin$ sp_helpsegment Q1_order_tbss
メモ:
Sybase 用語では、「表領域」は「セグメント」を意味します。
- セグメント Q1_order_tbs のデバイス名を書き留めます。
- 各デバイス名については、sp_helpdevice システムプロシージャを使ってデータファイルの物理パス名を取得します。
sybsadmin$ sp_helpdevice <device name>
- すべてのデータファイルパス名を Q1_order_files.txt に保存します。
# cat Q1_order_files.txt NODE0000/Q1_order_file1.f NODE0000/Q1_order_file2.f ... NODE0000/Q1_order_fileN.f
第 1 四半期の注文データを階層 2 に再配置するには
- ポリシー XML ファイルを作成します。 この例では、ポリシーファイル名は Q1_order_policy.xml です。サンプルポリシーを次に示します。
これは条件の指定がない再配置のポリシーであるため、WHEN 節がありません。 SELECT 節の一部として複数の PATTERN 文があります。各 PATTERN は、異なるファイルを選択します。
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE PLACEMENT_POLICY SYSTEM "/opt/VRTSvxfs/etc/\ placement_policy.dtd"> <PLACEMENT_POLICY Version="5.0" Name="selected files"> <RULE Flags="data" Name="Key-Files-Rule"> <COMMENT> This rule deals with key important files. </COMMENT>
<SELECT Flags="Data"> <DIRECTORY Flags="nonrecursive" > NODE0000</DIRECTORY> <PATTERN> Q1_order_file1.f </PATTERN> <PATTERN> Q1_order_file2.f </PATTERN> <PATTERN> Q1_order_fileN.f </PATTERN> </SELECT>
<RELOCATE> <COMMENT> Note that there is no WHEN clause. </COMMENT> <TO> <DESTINATION> <CLASS> tier2 </CLASS> </DESTINATION> </TO> </RELOCATE>
</RULE> </PLACEMENT_POLICY>
- ポリシー Q1_order_policy.xml を検証します。
# fsppadm validate /DBdata Q1_order_policy.xml
- ポリシーを割り当てます。
# fsppadm assign /DBdata Q1_order_policy.xml
- ポリシーを適用します。
# fsppadm enforce /DBdata