Storage Foundation for Oracle® RAC 7.3.1 管理者ガイド - Solaris

VCS I/O フェンシングポートの評価

I/O フェンシング（VxFEN）は、クラスタ内のノード間の通信のために GAB が提供する専用ポートを使います。このポートは、クラスタ内の任意のノードで gabconfig -a が実行されたとき、ポート「b」として表示されます。このメンバーシップのポート「b」に対応するエントリは、I/O フェンシングで表示されるように、クラスタ内の既存のメンバーを示します。

GAB は、クラスタメンバーシップの保持のためにポート「a」を使い、I/O フェンシングの起動のためにアクティブになっている必要があります。

クラスタでフェンシングが有効になっているかどうかを調べるには、「-d」オプションを vxfenadm とともに使い、各クラスタノードでの I/O フェンシングモードを表示します。ポート「b」メンバーシップは、gabconfig -a の出力に存在し、その出力ではクラスタ内のすべてのノードが一覧表示されている必要があります。

I/O フェンシングに必要な GAB ポートが起動されていない場合、つまり、ポート「a」が gabconfig -a コマンドの出力に表示されていない場合、LLT および GAB はノードで起動される必要があります。

次のコマンドは、LLT および GAB それぞれを起動するときに使われます。

各ノードで LLT を起動するには

#svcadm enable llt

LLT が各ノードで正しく設定されている場合、コンソール出力は次のように表示されます。

LLT INFO V-14-1-10009 LLT Protocol available

各ノードで GAB を起動するには

#svcadm enable gab

GAB が各ノードで正しく設定されている場合、コンソール出力は次のように表示されます。

GAB INFO V-15-1-20021 GAB available

GAB INFO V-15-1-20026 Port a registration waiting for seed port membership