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Storage Foundation for Oracle® RAC 7.3.1 管理者ガイド - Solaris

Last Published: 2018-01-17

Product(s): InfoScale & Storage Foundation (7.3.1)

VCS メッセージログ

VCS は、エンジンログとエージェントログの 2 タイプのログを生成します。ログファイル名には文字が追加されます。「A」は 1 番目のログファイル、「B」は 2 番目のログファイル、「C」は 3 番目のログファイルを示します。3 つのファイルを作成した後は、最新のファイルを削除して別のファイルを作成します。たとえば、engine_A.log の容量が満杯になると engine_B.log という名前に変わり、engine_B.log は engine_C.log という名前に変わります。この例では、最新のファイルは engine_C.log なのでこのファイルが削除されます。LogSize クラスタレベル属性を使ってログファイルのサイズを更新できます。

???を参照してください。

エンジンログは、/var/VRTSvcs/log/engine_A.log です。エンジンログの書式は、次のとおりです。

タイムスタンプ（Year/MM/DD）| ニーモニック | 重要度 | UMI | メッセージテキスト

タイムスタンプ: メッセージが生成された日付と時間。
ニーモニック: 製品を示す文字列 ID（VCS など）。
重要度: レベルは CRITICAL、ERROR、WARNING、NOTICE、INFO です（高レベルから低レベルの順）。
UMI: 重複のないメッセージ ID。
メッセージテキスト: VCS によって生成されるメッセージ本文。

一般的なエンジンログは、次のようになります。

2011/07/10 16:08:09 VCS INFO V-16-1-10077 Received new
cluster membership

エージェントログは、/var/VRTSvcs/log/<agent>.log にあります。エージェントログメッセージの書式は、次のとおりです。

一般的なエージェントログは、次のようになります。

2011/07/10 10:38:23 VCS WARNING V-16-2-23331
Oracle:VRT:monitor:Open for ora_lgwr failed, setting 
cookie to null.

次の理由から、すべてのノード上のログが同じとはかぎりません。

VCS はローカルノード上のローカルイベントを記録します。
イベント発生時に、すべてのノードが動作しているとはかぎりません。

VCS は警告とエラーメッセージを STDERR に出力します。

VCS エンジン、Command Server、いずれかの VCS エージェントで何らかの問題が起きると、FFDC（First Failure Data Capture の略で初回障害データキャプチャの意味）ログが生成され、他のコアダンプやスタックトレースとともに次の場所にダンプされます。

VCS エンジンの場合: $VCS_DIAG/diag/had
Command Server の場合: $VCS_DIAG/diag/CmdServer
VCS エージェントの場合: $VCS_DIAG/diag/agents/type。type は特定のエージェントタイプを表します。

変数 $VCS_DIAG のデフォルト値は、/var/VRTSvcs/ です。

デバッグログを有効にしていない場合、これらの FFDC ログは専門家のサポートが必要な問題の分析に役立ちます。