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Storage Foundation for Oracle® RAC 7.3.1 管理者ガイド - Solaris
Last Published:
2018-01-17
Product(s):
InfoScale & Storage Foundation (7.3.1)
- 第 I 部 SF Oracle RAC の概念と管理
- Storage Foundation for Oracle RAC の概要
- Storage Foundation for Oracle RAC について
- SF Oracle RAC のしくみ(概要)
- SF Oracle RAC のコンポーネント製品とプロセス
- SF Oracle RAC クラスタの状態の定期的評価
- Virtual Business Service について
- Veritas InfoScale Operations Manager について
- Veritas SORT (Services and Operations Readiness Tools) について
- SF Oracle RAC とそのコンポーネントの管理
- SF Oracle RAC の管理
- SF Oracle RAC の環境変数設定
- 各ノードの SF Oracle RAC の起動または停止
- SF Oracle RAC ノードへの Oracle パッチの適用
- コンテナデータベース (CDB) 間でのプラグ可能データベース (PDB) の移行
- Veritas Volume Manager、Veritas File System、または ODM のパッチの SF Oracle RAC ノードへのインストール
- SF Oracle RAC ノードへのオペレーティングシステムの更新の適用
- SF Oracle RAC クラスタへのストレージの追加
- ストレージ障害からのリカバリ
- Veritas NetBackup を使った Oracle データベースのバックアップとリストア
- SF Oracle RAC クラスタの処理効率の向上
- SmartIO の管理
- オフホスト処理のスナップショットの作成
- SmartTier による効率的なデータベースストレージ管理
- シンプロビジョニングと SmartMove によるデータベースストレージの最適化
- SF Oracle RAC クラスタの定期的診断のスケジュール設定
- VCSMM モジュールを起動および停止するための環境変数の使用
- SF Oracle RAC クラスタのノードの検証
- Solaris 11 システムでのプライマリ BE への復帰
- VCS の管理
- I/O フェンシングの管理
- CP サーバーの管理
- CFS の管理
- CVM の管理
- Flexible Storage Sharing の管理
- SF Oracle RAC のグローバルクラスタの管理
- SF Oracle RAC の管理
- Storage Foundation for Oracle RAC の概要
- 第 II 部 処理速度とトラブルシューティング
- SF Oracle RAC のトラブルシューティング
- SF Oracle RAC のトラブルシューティングについて
- ネットワーク接続に失敗した後のインストーラの再起動
- インストーラでクラスタの UUID を作成できない
- SF Oracle RAC インストール前検査の失敗のトラブルシューティング
- LLT 診断時のトラブルシューティングに対する警告メッセージ
- SF Oracle RAC クラスタの LMX と VCSMM 診断時の警告メッセージのトラブルシューティング
- I/O フェンシングのトラブルシューティング
- 起動時の SCSI 予約エラー
- SCSI TEST UNIT READY コマンドが失敗すると、vxfentsthdw ユーティリティが失敗する
- 他のノードが除外されている間、ノードはクラスタを参加させられない
- システムパニックによって潜在的なデータ破損が防止される
- コーディネータディスクの I/O フェンシングキーのクラスタ ID がローカルクラスタの ID と一致しない
- フェンシングの起動時にすでに発生しているスプリットブレイン状態が報告される
- 登録済みのキーがコーディネータディスクから失われている
- クラスタがオフラインになっているときに不具合のあるディスクの置換
- I/O フェンシング診断時のトラブルシューティングに対する警告メッセージ
- CP サーバーのトラブルシューティング
- SF Oracle RAC クラスタノードでのサーバーベースのフェンシングのトラブルシューティング
- コーディネーションポイントのオンライン移行中の問題
- SF Oracle RAC クラスタの Cluster Volume Manager のトラブルシューティング
- CFS のトラブルシューティング
- VCSIPC のトラブルシューティング
- Oracle のトラブルシューティング
- Oracle ログファイル
- Oracle Note
- Oracle Universal Installer が、Oracle Grid Infrastructure 11.2.0.4 のインストール中に突然終了する
- Oracle Clusterware のインストール中に OUI でクラスタ設定画面にノード名が表示されない
- SF Oracle RAC での Oracle インスタンスの起動時のエラー
- Oracle グループの障害のクリア
- 手動でシャットダウンしていないときでも Oracle ログファイルにシャットダウンの呼び出しがある
- Oracle Clusterware プロセスが起動に失敗する
- 再起動後に Oracle Clusterware が失敗
- SF Oracle RAC クラスタにおける VIP 設定のトラブルシューティング
- SF Oracle RAC クラスタ内の Oracle Clusterware 診断時の警告メッセージのトラブルシューティング
- SF Oracle RAC クラスタの ODM のトラブルシューティング
- SF Oracle RAC クラスタの Flex ASM のトラブルシューティング
- 防止と修復の戦略
- チューニングパラメータ
- SF Oracle RAC のトラブルシューティング
- 第 III 部 参照
CVM マスターの手動での変更
CVM(Cluster Volume Manager)マスターは、クラスタがオンライン状態の間に、クラスタ内の 1 つのノードから別のノードに手動で変更できます。CVM は、マスターノードを移行し、クラスタを再設定します。
クラスタが Veritas Volume Manager (VxVM)の設定変更やクラスタの再設定操作を処理していないときには、マスターを切り替えることを推奨します。ほとんどの場合、CVM は、VxVM またはクラスタで設定の変更が行われていることを検出した場合、マスター変更操作を中止します。 マスター変更操作でのクラスタの再設定が開始された後は、設定の変更を必要とする他のコマンドは、マスターの切り替えが完了するまでは失敗します。
CVM マスター切り替え時のエラーを参照してください。
オンラインのマスターを変更するには、クラスタプロトコルのバージョンが 100 以上である必要があります。
CVM マスターを手動で変更するには
- 現在のマスターを表示するため、次のいずれかのコマンドを使います。
# vxclustadm nidmap Name CVM Nid CM Nid State sys1 0 0 Joined: Slave sys2 1 1 Joined: Master
# vxdctl -c mode mode: enabled: cluster active - MASTER master: sys2
この例では、CVM マスターは sys2 です。
- CVM マスターを変更するには、クラスタ内の任意のノードから次のコマンドを実行します。
# vxclustadm setmaster nodename
nodename で、新しい CVM マスターの名前を指定します。
次の例では、クラスタのマスターを sys2 から sys1 に変更します。
# vxclustadm setmaster sys1
- マスターの切り替えを監視するには、次のコマンドを使います。
# vxclustadm -v nodestate state: cluster member nodeId=0 masterId=0 neighborId=1 members[0]=0xf joiners[0]=0x0 leavers[0]=0x0 members[1]=0x0 joiners[1]=0x0 leavers[1]=0x0 reconfig_seqnum=0x9f9767 vxfen=off state: master switching in progress reconfig: vxconfigd in joinこの例の状態は、マスターの切り替えが進行中であることを示します。
- マスターが正常に変更されたかどうかを確認するには、次のコマンドの 1 つを使います。
# vxclustadm nidmap Name CVM Nid CM Nid State sys1 0 0 Joined: Master sys2 1 1 Joined: Slave
# vxdctl -c mode mode: enabled: cluster active - MASTER master: sys1