Storage Foundation for Oracle® RAC 7.3.1 管理者ガイド - Solaris

クラスタメンバーシップとクラスタの通信について、次の情報を見直してください。

• クラスタメンバーシップ

  基本的に、インストーラで設定されたすべてのノードはクラスタとして機能できます。これらのノードがクラスタメンバーシップを形成します。SF Oracle RAC でのクラスタメンバーシップとは、冗長なクラスタ相互接続で通信する同じクラスタ ID で設定されたすべてのシステムのことを示します。

  SF Oracle RAC などの分散システム上のすべてのノードは、現在クラスタに参加しているノードに対して常に注意し続ける必要があります。シャットダウン、起動、再起動、電源オフまたはエラープロセスによって、ノードのクラスタからの離脱やクラスタへの参加は随時起こります。SF Oracle RAC は、そのクラスタメンバーシップ機能を使って、クラスタトポロジー全体を動的に追跡します。

  SF Oracle RAC では、LLT ハートビートを使ってクラスタメンバーシップを決定します。

  • 定義された間隔内でシステムがピアからのハートビートメッセージを受信できなくなると、プロトコルによって、そのピアが現在のメンバーシップから除外されます。

  • GAB は、クラスタメンバーシップが変更したことを残りのノードのプロセスに通知します。この通知によって、それぞれのモジュール固有のリカバリ処理が開始されます。たとえば、CVM はボリュームのリカバリを開始する必要があり、CFS は高速なパラレルファイルシステム検査を実行する必要があります。

  • システムが現在のメンバーシップ外のピアからハートビートを受信し始めると、プロトコルによって、そのピアがメンバーシップに参加できるようになります。

• クラスタ通信

  GAB は、SF Oracle RAC モジュール間で信頼性の高いクラスタ通信を提供します。GAB は、すべてのノードに対する 2 点間メッセージとブロードキャストメッセージの配信を保証します。2 点間メッセージには、メッセージの送信と受信の確認が含まれます。Atomic Broadcast メッセージサービスは、クラスタ内のすべてのシステムでのメッセージの送受信を保証します。ブロードキャストメッセージの送信中に障害が発生した場合は、GAB によって、リカバリ後にすべてのシステムが同じ情報を所有することが保証されます。