Veritas NetBackup™ CloudPoint インストールおよびアップグレードガイド
- 第 I 部 CloudPoint のインストールおよび構成
- CloudPoint のインストールの準備
- Docker イメージを使用した CloudPoint の配備
- CloudPoint クラウドプラグイン
- CloudPoint ストレージアレイプラグイン
- CloudPoint アプリケーションエージェントとプラグイン
- Oracle プラグインの構成に関する注意事項
- スナップショットのリストアについて
- SQL Server スナップショットのリストア後に必要な追加手順
- CloudPoint のエージェントレス機能を使用した資産の保護
- NetBackup でのボリュームの暗号化
- 第 II 部 CloudPoint のメンテナンス
スナップショットのリストアについて
リストアできるスナップショットの種類とリストアできる場所は、資産タイプによって異なります。
スナップショットをリストアするときは、次の点に注意してください。
暗号化されたスナップショットをリストアできます。暗号化されたスナップショットのリストアを有効にするには、KMS (Key Management Service) ポリシーを追加し、KMS キーへのアクセス権を NetBackup ユーザーに付与して暗号化されたスナップショットをリストアできるようにします。
レプリケートされたホストのスナップショットをソースの領域とは別の場所にリストアする場合、ターゲットの場所でキーが利用できないため、リストアが失敗する可能性があります。
前提条件として、スナップショットのソースと同じ名前のキーペアを作成するか、ソースからターゲット領域にキーペアをインポートします。
次に、リストアが正常に完了したら、インスタンスのネットワーク設定からインスタンスのセキュリティグループを変更します。
ファイルシステムを作成してマウントしているサポート対象のストレージアレイディスクのスナップショットを作成したら、そのファイルシステムを使用しているアプリケーションを最初に停止してから、ファイルシステムをマウント解除してリストアを実行する必要があります。
AWS/Azure/GCP クラウドのディスクスナップショットと volume snapshot の場合は、最初にインスタンスからディスクを切断してから、元の場所にスナップショットをリストアする必要があります。
(AWS のみに該当) ホストレベルのアプリケーションスナップショットをリストアする場合、作成される新しい仮想マシンの名前は、アプリケーションのスナップショットに対応するホストレベルのスナップショットの名前と同じになります。
たとえば、
OracleAppSnap
という名前のアプリケーションスナップショットを作成すると、NetBackup でOracleAppSnap-<number>
という名前の対応するホストレベルのスナップショットが自動的に作成されます。たとえば、スナップショットの名前はOracleAppSnap-15
のようになります。ここで、アプリケーションのスナップショット (
OracleAppSnap
) をリストアすると、新しい VM の名前はOracleAppSnap-<number> (timestamp)
になります。前述の例では、新しい VM の名前は
OracleAppSnap-15 (restored Nov 20 2018 09:24)
のようになります。VM 名には、ホストレベルのスナップショットの名前である「Oracle-AppSnap-15」が含まれることに注意してください。
(AWS のみに該当) ディスクレベルのアプリケーションスナップショットまたはディスクスナップショットをリストアするときに作成される新しいディスクには、名前が表示されません。ディスク名は空白で表示されます。
リストア後にディスクを識別して使用できるようにするには、ディスクに名前を手動で割り当てる必要があります。
Windows インスタンスのスナップショットをリストアするときは、元のインスタンスのユーザー名、パスワード、pem ファイルを使用して、新しくリストアされたインスタンスにログインできます。
デフォルトでは、AWS は AMI からインスタンスを起動した後、暗号化されたパスワードのランダムな生成を無効にします。毎回新しいパスワードを生成するには、
config.xml
で Ec2SetPassword を有効
に設定する必要があります。パスワードを設定する方法について詳しくは、次のリンクを参照してください。https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/WindowsGuide/ec2config-service.html#UsingConfigXML_WinAMI
CloudPoint 9.0 では、2019 年 6 月より前に作成された Amazon EC2 インスタンスのリストアには、AWS の制限により製品の請求コードがありません。
レプリケートされたスナップショット用に新しく作成されたボリュームのボリューム形式は、リージョンのデフォルトのボリューム形式に従います。
ボリューム形式が指定されていない場合は、次のデフォルト値が使用されます。
表: デフォルトのボリューム形式
リージョン |
デフォルトのボリューム形式 |
---|---|
us-east-1, eu-west-1, eu-central-1, us-west-1, us-west-2 ap-northeast-1, ap-northeast-2, ap-southeast-1, ap-southeast-2, ap-south-1 sa-east-1, us-gov-west-1, cn-north-1 |
標準 |
その他すべてのリージョン |
gp2 |
同じ場所へのディスクレベルのスナップショットリストアを実行する場合は、リストアをトリガする前に、元のディスクがインスタンスに接続されていることを確認します。
既存の元のディスクがインスタンスから切断されている場合、リストア操作が失敗することがあります。
元のディスクがインスタンスから切断されていると、ディスクレベルのスナップショットのリストアが失敗するを参照してください。
1 つのスナップショットに一度に実行できるリストア操作は、1 つのみです。複数の操作が同じ資産に送信された場合、最初の操作のみがトリガされ、残りの操作は失敗します。
これは、一般的にすべての CloudPoint 操作に適用されます。CloudPoint では、同じ資産で同時に複数のジョブを実行することはサポートされていません。
複数のファイルシステムまたはデータベースを同じインスタンスにリストアする場合、Veritasでは、これらの操作を 1 つずつ順番に実行することをお勧めします。
複数のリストア操作を並列して実行すると、インスタンスレベルで一貫性が失われる可能性があり、最終的に操作が失敗する場合があります。共有資産に相互にアクセスする必要がある複数のリストアジョブは許可されません。リストアジョブに参加している資産はロックされ、そのようなロックされた資産を必要とする他のジョブは失敗します。