Veritas InfoScale™ 7.3.1 SmartIO for Solid-State Drives ソリューションガイド - Linux

VxVM ボリュームに対し SmartIO sybase キャッシュテンプレートを適用するには

1. root ユーザーとしてログインします。
2. SYBASE 環境変数をエクスポートします。

   # export SYBASE=/sybase

   ここで /sybase は Sybase のホームディレクトリです。

3. 次のコマンドを使用して、VxVM ボリュームに対し SmartIO sybase キャッシュテンプレートを適用します。

   # sfcache app cachearea=cachearea_name sybase \
    {olap|oltp} db_usernamedb_server [db_name]

   ここで、

   olap または oltp はアプリケーション負荷のタイプを示します。 OLAP（Online Analytical Processing）アプリケーションは、多次元分析クエリを意図するワークロードを処理します。OLTP（Online Transaction Processing）アプリケーションは、データ入力や取得トランザクション処理などのトランザクション指向ワークロードを処理します。

   db_user_name は、データベースユーザー名を示します。

   db_server は、データベースサーバー名を示します。

   db_name は、データベース名を示します。 データベース名は任意です。データベース名が指定されていない場合、コマンドはユーザー db_user_name の元ですべてのデータベースに対して実行されます。

   次に例を示します。

   # sfcache app cachearea=sfcachearea_1 sybase olap sa VXVMSYBS vmdb

4. プロンプトでデータベースユーザーのパスワードを入力します。
5. 必要に応じて、キャッシュログファイルのコマンドアクティビティを表示することができます。

   ログファイルは /etc/vx/log/sfcache.log です。

   次に例を示します。

   Enabling caching for sybdg/DB1DATA
   sfcache enable sybdg/DB1DATA
   Disabling caching for sybdg/DB1LOG
   Sfcache disable sybdg/DB1LOG

VxVM ボリュームに SmartIO oracle キャッシュテンプレートを適用するには

1. root ユーザーとしてログインします。
2. 次のコマンドを使用して、VxVM ボリュームに対して SmartIO oracle キャッシュテンプレートを適用します。

   # sfcache app cachearea=cachearea_name oracle \
    {olap|oltp} oracle_user_nameORACLE_HOME \
    ORACLE_SID [ASM_HOME [ASM_SID]]

   ここで、

   olap または oltp はアプリケーション負荷のタイプを示します。OLAP（Online Analytical Processing）アプリケーションは、多次元分析クエリを意図するワークロードを処理します。OLTP（Online Transaction Processing）アプリケーションは、データ入力や取得トランザクション処理などのトランザクション指向ワークロードを処理します。

   oracle_user_name は Oracle ユーザーのユーザー名を示します。

   ORACLE_HOME は Oracle のソフトウェアがインストールされるディレクトリを示します。 通常、ORACLE_HOME 値は Oracle ユーザーの bash.rc ファイルまたは profile ファイルに保存されます。

   ORACLE_SID はデータベースを一意に識別するシステム ID を示します。

   ASM_HOME は ASM ソフトウェアをインストールするディレクトリを示します。

   ASM_SID は ASM インスタンスのシステム ID を示します。 デフォルトでは、値は +ASM です。 ASM のインスタンスが複数の場合は値が異なることがあります。

   次の例では Oracle データベースのアプリケーションコマンドの変化を示します。

   最初の例は VxVM ボリュームで直接作成された Oracle データベースを示したものです。 このシナリオでは、ASM_HOME と ASM_SID 値は適用できません。

   RAW ボリューム上の Oracle の例:

   # sfcache app cachearea=sfcachearea_1 oracle olap oracle /ora_base/db_home rawdb

   次の例は VxVM ボリュームで作成された Oracle ASM データベースを示したものです。 このシナリオでは、ASM_HOME を指定する必要があります。必要に応じて、ASM_SID を指定します。

   Oracle ASM の例:

   # sfcache app cachearea=sfcachearea_1 oracle oltp oracle /orabin/dbbase/dbhome 
   \ testdb /orabin/gridhome 

3. プロンプトでデータベースユーザーのパスワードを入力します。
4. 必要に応じて、キャッシュログファイルのコマンドアクティビティを表示することができます。

   ログファイルは /etc/vx/log/sfcache.log です。

   RAW ボリューム上の Oracle のログファイルの例:

   Fri Jun  7 22:04:31 IST 2013 sfcache app cachearea=sfcachearea_1 
   oracle olap oracle /ora_base/db_home rawdb
   Enabling caching for rawdg/rawvol02 
   /usr/sbin/vxprint -v -g rawdg -e 'v_name="rawvol02"' 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %cache_area_type rawvol02 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %iscachevol rawvol02 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %caching rawvol02 
   /usr/sbin/vxprint -o alldgs -q -v -e 'v_cachearea_vm=on' 
   Enabling caching for rawdg/rawvol06 
   /usr/sbin/vxprint -v -g rawdg -e 'v_name="rawvol06"' 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %cache_area_type rawvol06 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %iscachevol rawvol06 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %caching rawvol06 
   /usr/sbin/vxprint -o alldgs -q -v -e 'v_cachearea_vm=on' 
   Disabling caching for rawdg/rawvol01 
   /usr/sbin/vxprint -v -g rawdg -e 'v_name="rawvol01"' 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %cache_area_type rawvol01 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %iscachevol rawvol01 
   /usr/sbin/vxprint -g rawdg -F %caching rawvol01 

   Oracle ASM のログファイルの例:

   Enabling caching for testdg/testvol 
   /usr/sbin/vxprint -v -g testdg -e 'v_name="testvol"' 
   /usr/sbin/vxprint -g testdg -F %cache_area_type testvol 
   /usr/sbin/vxprint -g testdg -F %iscachevol testvol 
   /usr/sbin/vxprint -g testdg -F %caching testvol 
   /usr/sbin/vxprint -o alldgs -q -v -e 'v_cachearea_vm=on' 
   Enabling caching for testdg/testvol2 
   /usr/sbin/vxprint -v -g testdg -e 'v_name="testvol2"' 
   /usr/sbin/vxprint -g testdg -F %cache_area_type testvol2 
   /usr/sbin/vxprint -g testdg -F %iscachevol testvol2 
   /usr/sbin/vxprint -g testdg -F %caching testvol2 
   /usr/sbin/vxprint -o alldgs -q -v -e 'v_cachearea_vm=on'