Veritas NetBackup™ デバイス構成ガイド
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- 永続的な DSF の構成について
- HP-UX のレガシーデバイスドライバとファイルについて
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- Solaris のロボット制御について
- Solaris テープドライブ用デバイスファイルについて
- FT メディアサーバーを認識させるための Solaris SAN クライアントの設定
- Windows
- 第 II 部 ロボットストレージデバイス
- ロボットの概要
- Oracle StorageTek ACSLS ロボットについて
- デバイス構成の例
ACS ロボットでのロボットインベントリのフィルタリングの構成
NetBackup によって ACS ライブラリの制御下でボリュームの一部だけを使用する場合、ライブラリからボリューム情報をフィルタリングできます。これを行うには、ACSLS 管理インターフェースを使用して、スクラッチプールまたはプールに対して使用するボリュームを割り当てます。次に、それらのスクラッチプールでそのボリュームのみを使用するように NetBackup を構成します。
NetBackup のロボットインベントリには、ACS スクラッチプールに存在するボリュームが含まれます。ボリュームがマウントされた後、ACS ライブラリソフトウェアによって、各ボリュームがスクラッチプールから移動されます。
部分インベントリには、NetBackup によってロボットライブラリ内に存在するかどうかが検証可能なボリュームも含まれます。これには、ACS スクラッチプール内に存在しないボリュームも含まれます。マウント済みのボリュームのトラッキングの結果が消失することを回避するために、ロボットライブラリ内に存在するすべてのボリュームのリストがレポートされます。
次の手順は、インベントリのフィルタリングの構成例を示しています。
インベントリのフィルタリングを構成する方法 (例)
- ACSLS 管理インターフェース (ACSSA) コマンドを実行して、スクラッチプールを作成します。次のように、ボリューム番号の範囲に 0 から 500 を指定した ID 4 を割り当てます。
ACSSA> define pool 0 500 4
- ACSLS 管理インターフェース (ACSSA) コマンドを実行して、スクラッチプール 4 のボリュームを定義します。
ACSSA> set scratch 4 600000-999999
- インベントリ操作が起動される NetBackup メディアサーバーで、vm.conf ファイルに INVENTORY_FILTER エントリを追加します。使用する文は次のとおりです。
INVENTORY_FILTER = ACS robot_number BY_ACS_POOL acs_scratch_pool1 [acs_scratch_pool2 ...]
オプションおよび引数の定義は次のとおりです。
robot_number には、NetBackup でのロボット番号を指定します。
acs_scratch_pool1 には、ACS ライブラリソフトウェアで構成されているスクラッチプール ID を指定します。
acs_scratch_pool2 には、2 つ目のスクラッチプール ID を指定します (最大で 10 個のスクラッチプールを作成できます)。
たとえば、次のエントリを指定すると、ACS ロボット番号 0 によって、Sun StorageTek プール ID 4 および 5 からスクラッチボリュームの問い合わせが強制的に実行されます。
INVENTORY_FILTER = ACS 0 BY_ACS_POOL 4 5