Veritas NetBackup™ デバイス構成ガイド
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- sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストール
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- 第 II 部 ロボットストレージデバイス
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- Oracle StorageTek ACSLS ロボットについて
- デバイス構成の例
sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストール
テープデバイスをホストする各 Solaris NetBackup メディアサーバーに、NetBackup sg ドライバと Sun st ドライバをインストールする必要があります。
デバイスを追加または削除するたびに、NetBackup sg ドライバおよび Sun st ドライバを再構成する必要があります。6 GB 以上の Serial-Attached SCSI (SAS) HBA では、sg ドライバに対してクラス 08 とクラス 0101 も設定します。
Solaris で 6 GB 以上の SAS HBA を構成するを参照してください。
sg ドライバや st ドライバを構成する前に、すべてのデバイスの電源が入っていて、HBA に接続されていることを確認します。
sg.build コマンドは、Solaris sasinfo コマンドを使って、SAS 接続されたデバイスパスを検証します。このコマンドは Solaris 11 以降のバージョンのみで利用可能です。Solaris 10 以前のバージョンでは、sg ドライバを手動で設定する必要があります。
sg ドライバおよび st ドライバをインストールおよび構成する方法
- 次の 2 つのコマンドを呼び出し、NetBackup の sg.build スクリプトを実行します。
cd /usr/openv/volmgr/bin/driver /usr/openv/volmgr/bin/sg.build all -mt target -ml lun
オプションは次のとおりです。
all オプションは次のファイルを作成し、適切なエントリをこれらのファイルに追加します。
/usr/openv/volmgr/bin/driver/st.conf
/usr/openv/volmgr/bin/driver/sg.conf
/usr/openv/volmgr/bin/driver/sg.links
-mtターゲット オプションと引数は、SCSI バスで使用中 (または FCP HBA にバインド中) である最大ターゲット ID を指定します。最大値は 126 です。デフォルトでは、アダプタの SCSI イニシエータターゲット ID は 7 であるため、スクリプトを実行しても、ターゲット ID が 7 のエントリは作成されません。
-mllun オプションと引数は、SCSI バス (または FCP HBA) で使用中である LUN の最大数を指定します。最大値は 255 です。
- /kernel/drv/st.conf ファイル内の次の 7 つのエントリを /usr/openv/volmgr/bin/driver/st.conf ファイルのすべてのエントリに置き換えます。
name="st" class="scsi" target=0 lun=0; name="st" class="scsi" target=1 lun=0; name="st" class="scsi" target=2 lun=0; name="st" class="scsi" target=3 lun=0; name="st" class="scsi" target=4 lun=0; name="st" class="scsi" target=5 lun=0; name="st" class="scsi" target=6 lun=0;
変更する前に、/kernel/drv/st.conf ファイルのバックアップコピーを作成する必要があります。
- 再構成オプション (boot -r または reboot -- -r) を指定してシステムを再ブートします。
ブート処理中、システムでは、st.conf ファイルのすべてのターゲットを調べて、デバイスが検出されます。検出したすべてのデバイスのデバイスファイルが作成されます。
- 次のコマンドを使って Solaris がすべてのテープデバイスのデバイスノードを作成したことを確認します。
ls -l /dev/rmt/*cbn
- 次の 2 つのコマンドを呼び出して新しい sg ドライバ構成をインストールします。
/usr/bin/rm -f /kernel/drv/sg.conf /usr/openv/volmgr/bin/driver/sg.install
NetBackup sg.install スクリプトによって、次の処理が実行されます。
sg ドライバをインストールしてロードします。
/usr/openv/volmgr/bin/driver/sg.conf ファイルが /kernel/drv/sg.conf にコピーされます。
/dev/sg ディレクトリおよびノードが作成されます。
/usr/openv/volmgr/bin/driver/sg.links ファイルが /etc/devlink.tab ファイルに追加されます。
- <command>sg</command> ドライバがすべてのロボットとテープドライブを見つけることを検証します。