Veritas NetBackup™ デバイス構成ガイド
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- HP-UX の永続的な DSF のデバイスドライバとファイルについて
- 永続的な DSF の構成について
- HP-UX のレガシーデバイスドライバとファイルについて
- レガシーデバイスファイルの構成について
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- sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストール
- Solaris のロボット制御について
- Solaris テープドライブ用デバイスファイルについて
- FT メディアサーバーを認識させるための Solaris SAN クライアントの設定
- Windows
- 第 II 部 ロボットストレージデバイス
- ロボットの概要
- Oracle StorageTek ACSLS ロボットについて
- デバイス構成の例
Solaris テープドライブ用デバイスファイルについて
NetBackup では、圧縮、クローズ時非巻き戻し、および Berkeley 形式のクローズをサポートするテープドライブ用デバイスファイルを使用します。
Solaris st ドライバを構成するときには、Solaris が接続されたテープデバイスのデバイスファイルを作成します。
sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストールを参照してください。
デバイスファイルは /dev/rmt ディレクトリに存在します。形式は次のとおりです。
/dev/rmt/IDcbn
デバイスファイル名についての説明を次に示します。
ID は論理ドライブの数で、NetBackup sgscan コマンドによって表示されます。
c は、圧縮を示します。
b は、Berkeley 形式のクローズを示します。
n は、クローズ時非巻き戻しであることを示します。
NetBackup のデバイスの検出を使用すると、NetBackup によってデバイスファイル (デバイス) が検出されます。NetBackup 構成にテープドライブを手動で追加する場合、デバイスファイルにパス名を指定する必要があります。NetBackup では、圧縮、クローズ時非巻き戻し、および Berkeley 形式のクローズのデバイスファイルが必要です。
システムに構成されているテープデバイスファイルを表示するには、sgscan コマンドに tape パラメータを次のとおり指定して実行します。
# /usr/openv/volmgr/bin/sgscan tape /dev/sg/c1tw500104f0008d53c3l0: Tape (/dev/rmt/0): "HP Ultrium 3-SCSI" /dev/sg/c1tw500104f0008d53c6l0: Tape (/dev/rmt/1): "HP Ultrium 3-SCSI" /dev/sg/c1tw500104f0008d53c9l0: Tape (/dev/rmt/2): "IBM ULTRIUM-TD3" /dev/sg/c1tw500104f0008d53ccl0: Tape (/dev/rmt/3): "IBM ULTRIUM-TD3" /dev/sg/c2t2l0: Tape (/dev/rmt/22): "HP Ultrium 3-SCSI" /dev/sg/c2t3l0: Tape (/dev/rmt/10): "HP Ultrium 3-SCSI" /dev/sg/c2tal0: Tape (/dev/rmt/18): "IBM ULTRIUM-TD3" /dev/sg/c2tbl0: Tape (/dev/rmt/19): "IBM ULTRIUM-TD3"
前述の sgscan 出力例の非巻き戻し、圧縮、Berkeley 形式のクローズデバイスファイルの例を次に示します。
ワールドワイドノードネーム (WWNN) 500104f0008d53c3 の LUN 0 に存在する Ultrium3 SCSI ドライブの場合、デバイスファイルのパス名は次のとおりです。
/dev/rmt/0cbn
アダプタ 2 の SCSI ID 2 に存在する HP Ultrium3 SCSI ドライブの場合、デバイスファイルのパス名は次のとおりです。
/dev/rmt/22cbn
all オプションを使用して、すべてのデバイス形式を表示できます。この出力は、同じアダプタ上に構成されている他の SCSI デバイスにテープデバイスを関連付ける際に有効な場合があります。sgscan の使用方法を次に示します。
sgscan [all|basic|changer|disk|tape] [conf] [-v]