Veritas NetBackup™ デバイス構成ガイド
- デバイス構成の概要
- 第 I 部 オペレーティングシステム
- AIX
- HP-UX
- HP-UX の永続的な DSF のデバイスドライバとファイルについて
- 永続的な DSF の構成について
- HP-UX のレガシーデバイスドライバとファイルについて
- レガシーデバイスファイルの構成について
- Linux
- Solaris
- sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストール
- Solaris のロボット制御について
- Solaris テープドライブ用デバイスファイルについて
- FT メディアサーバーを認識させるための Solaris SAN クライアントの設定
- Windows
- 第 II 部 ロボットストレージデバイス
- ロボットの概要
- Oracle StorageTek ACSLS ロボットについて
- デバイス構成の例
ACS ロボットに対するメディア要求
ACS ロボットに対するメディア要求の一連のイベントについて次に示します。
Media Manager device デーモン (UNIX の場合) または NetBackup Device Manager サービス (Windows の場合) の ltid で bptm からの要求が受信されます。
ltid によって、NetBackup ACS プロセス acsd にマウント要求が送信されます。
この要求は acsd によって定式化されます。
次に、API によって、プロセス間通信 (IPC: Internal Process Communications) を使用して次のシステムへの要求が送信されます。
UNIX の場合:NetBackup ACS ストレージサーバーインターフェース acsssi。要求はこの後、RPC ベースの通信に変換され、ACS ライブラリソフトウェアに送信されます。
Windows の場合: Oracle StorageTek LibAttach サービス。このサービスでは、ACS ライブラリソフトウェアに要求が送信されます。
メディアが存在するライブラリストレージモジュール (LSM) がオフラインの場合、ACS ライブラリソフトウェアによってこのオフラインの状態が NetBackup にレポートされます。NetBackup によって、要求が保留状態に割り当てられます。LSM がオンラインになり、ACS ライブラリソフトウェアがメディア要求を満たせるようになるまで、NetBackup によって 1 時間単位で要求が再試行されます。
ACS ライブラリソフトウェアによってメディアが配置され、必要な情報がライブラリ管理ユニット (LMU) へ送信されます。
LMU によって、ドライブのメディアをマウントするようにロボットに指示されます。LibAttach サービス (Windows の場合) または acsssi(UNIX の場合) では、ACS ライブラリソフトウェアから正常な応答が受信されると、その状態が acsd に戻されます。
(マウント要求に関連付けられている) acsd の子プロセスによって、ドライブがスキャンされます。ドライブの準備が完了すると、acsd から ltid へメッセージが送信され、マウント要求が完了します。次に、NetBackup によって、ドライブへのデータ送信またはドライブからのデータの読み込みが開始されます。