Veritas NetBackup™ デバイス構成ガイド
- デバイス構成の概要
- 第 I 部 オペレーティングシステム
- AIX
- HP-UX
- HP-UX の永続的な DSF のデバイスドライバとファイルについて
- 永続的な DSF の構成について
- HP-UX のレガシーデバイスドライバとファイルについて
- レガシーデバイスファイルの構成について
- Linux
- Solaris
- sg ドライバおよび st ドライバのインストールまたは再インストール
- Solaris のロボット制御について
- Solaris テープドライブ用デバイスファイルについて
- FT メディアサーバーを認識させるための Solaris SAN クライアントの設定
- Windows
- 第 II 部 ロボットストレージデバイス
- ロボットの概要
- Oracle StorageTek ACSLS ロボットについて
- デバイス構成の例
ACS 共有ドライブの構成
ACSLS サーバーでシリアル化がサポートされていない場合、次の手順を使用して共有ドライブを構成します。共有ドライブは NetBackup Shared Storage Option のライセンスを必要とします。(6.1 より前のバージョンの Oracle StorageTek ACSLS では、シリアル化がサポートされていません。) サーバーでシリアル化がサポートされている場合、NetBackup の[デバイスの構成ウィザード (Device Configuration Wizard)]を使用して共有ドライブを構成します。
この手順によって、SSO 環境で手動で行う必要がある構成を大幅に削減できます。たとえば、20 台のドライブを 30 のホストで共有する場合、この構成手順で構成する必要があるデバイスパスは、600 ではなく 20 だけです。
NetBackup のデバイスの構成ウィザードでは、設定時に、利用可能なテープドライブの検出が試行されます。また、このウィザードでは、ライブラリ内のドライブの位置の検出も試行されます (ロボットでシリアル化がサポートされている場合)。
(直接接続ではなくスイッチを含む) SAN の場合、エラーが発生する可能性が高くなります。エラーが発生した場合は、[NetBackup 管理コンソール (NetBackup Administration Console)] から、あるいは NetBackup コマンドを使用して、テープドライブの構成を手動で定義することができます。
エラーを回避するために、慎重に作業を行います。共有ドライブでは、各サーバーに対して適切なデバイスパスを設定する必要があります。また、ドライブが正しく定義されていることを確認して、エラーを回避してください。(一般的なエラーには、ドライブの ACS インデックス番号として 0 (ゼロ) の代わりに 9 が定義されているということがあります。)
シリアル化されていない構成で共有ドライブを構成するには、次の手順を使用します。
シリアル化されていない構成で共有ドライブを構成する方法
- ACS 制御ライブラリに存在するドライブが接続されているいずれかのホストで、NetBackup のデバイスの構成ウィザードを実行します。ドライブをスタンドアロンドライブとして追加します。
- ACS ロボット定義を追加して、ロボット内でのドライブの位置が示されるように各ドライブを更新します。各ドライブをロボットドライブに変更し、ACS、LSM、パネルおよびドライブ情報を追加します。
正しいドライブアドレスの確認方法およびドライブパスの検証方法に関する情報を参照できます。次を参照してください。「物理ドライブへのデバイスファイルの関連付け」(『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』)
- 1 つのホスト上でドライブパスを検証したら、[デバイス構成ウィザード (Device Configuration Wizard)]を再実行します。ライブラリ内に ACS ドライブが存在するすべてのホストをスキャンします。
ウィザードによって、ACS ロボット定義およびドライブが、正しいデバイスパスを使用して他のホストに追加されます。
この処理が正しく機能するには、次のことを満たしている必要があります。
ウィザードによってデバイスおよびシリアル番号が最初に正常に検出された。
最初のホストでドライブパスが正しく構成されている。