NetBackup™ アップグレードガイド

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Product(s): NetBackup (10.3)
  1. 概要
    1.  
      『NetBackup 10.3 アップグレードガイド』について
    2.  
      利用可能な NetBackup アップグレード方式
    3. NetBackup 10.3 の変更について
      1.  
        アップグレードに必要なライセンスファイル
      2.  
        インストールディレクトリに多数のファイルが存在する場合、Windows プライマリサーバーのアップグレード速度が低下する
      3.  
        NetBackup データベースの変更について
      4.  
        NetBackup 9.1 以降のインストールとアップグレードに関する Windows コンパイラとセキュリティの要件
      5.  
        一部のコンピュータでは Java GUI と JRE のインストールは省略可能
      6.  
        ログディレクトリの権限はロールバック時にリセットが必要
      7.  
        NetBackup 7.6.0.4 以前からのアップグレードの非サポート
      8.  
        NetBackup 8.2 以降でサポートされる外部認証局の証明書
    4.  
      Veritas Usage Insights について
    5.  
      Veritas Usage Insights のベストプラクティス
  2. アップグレード計画
    1. 一般的なアップグレードの計画について
      1.  
        NetBackup 10.3 のアップグレード計画について
      2.  
        NetBackup 10.3 へのアップグレードの計画方法
      3.  
        レガシーログディレクトリのセキュリティ更新
      4.  
        統合ログのセキュリティ更新
      5.  
        通知、メッセージ、耐性の構成情報がアップグレードされない
      6.  
        カタログバックアップの既知の制限事項
      7.  
        NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書について
      8.  
        アップグレードによるファイルの自動変更について
      9.  
        アップグレード前のジョブデータベースのサイズの削減
      10.  
        SUSE Linux プライマリサーバーのアップグレードに関する既知の問題
    2.  
      パフォーマンスと調整に関する注意事項
    3. アップグレードツールについて
      1.  
        Veritas Services and Operations Readiness Tools について
      2.  
        SORT のアップグレードのための推奨手順
      3.  
        NetBackup インストール前チェッカーについて
      4.  
        NetBackup データベースアナライザツールについて
    4. アップグレードに関する注意事項および制限事項
      1.  
        NetBackup Web サーバーをサポートするユーザーアカウントの作成
      2.  
        NetBackup 10.3 による RHEL 7.5 以降でのファイバートランスポートメディアサーバーのサポートについて
      3.  
        NetBackup 8.1 での MSDP の変更
      4.  
        NetApp クラスタに必要になる可能性のある変更
      5.  
        Bare Metal Restore 情報がエラー自動イメージレプリケーションを使って複製されるときのエラー
      6.  
        バージョン 8.1 より前のクライアントと 8.1 以降のメディアサーバーでのアップグレードの問題
  3. プライマリサーバーのアップグレード
    1.  
      プライマリサーバーのアップグレードについて
    2.  
      NetBackup 10.3 へのアップグレードのプレインストール手順
    3.  
      Windows システムでローカルサーバー、リモートサーバー、クラスタサーバーのアップグレードを実行する
    4.  
      Windows システムでのサイレントアップグレードの実行
    5.  
      NetBackup 10.3 への Linux サーバーソフトウェアのアップグレード
    6.  
      Linux での NetBackup プライマリサーバーソフトウェアのサイレントアップグレード
    7.  
      NetBackup 10.3 へのアップグレードのインストール後の手順
    8.  
      NetBackup の起動と停止のスクリプトについて
    9.  
      アップグレード後のシステムの更新
  4. メディアサーバーのアップグレード
    1.  
      メディアサーバーの NetBackup 10.3 へのアップグレードのプレインストール手順
    2.  
      NetBackup 10.3 への NetBackup メディアサーバーのアップグレード
    3.  
      Linux での NetBackup メディアサーバーソフトウェアのサイレントアップグレード
  5. NetBackup の MSDP のアップグレード
    1.  
      NetBackup 8.1 での MSDP のアップグレードの考慮事項
    2.  
      MSDP ローリングデータ変換について
    3.  
      MSDP 指紋アルゴリズムの変更について
  6. クライアントのアップグレード
    1.  
      クライアントのアップグレードについて
    2.  
      クライアントの NetBackup 10.3 へのアップグレードのプレインストール手順
    3.  
      NetBackup アップグレードスクリプトによる UNIX および Linux クライアントのアップグレード
    4.  
      ネイティブインストーラによる UNIX と Linux のクライアントバイナリのアップグレード
  7. VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
    1.  
      VxUpdate について
    2.  
      VxUpdate で使用するコマンド
    3.  
      リポジトリの管理
    4.  
      配備ポリシーの管理
    5.  
      VxUpdate を使用したプライマリサーバーからのアップグレードの手動による開始
    6.  
      VxUpdate を使用したメディアサーバーまたはクライアントからのアップグレードの手動による開始
    7.  
      配備ジョブの状態
    8.  
      新しい EEB 管理ビュー
  8. 付録 A. 参照先
    1.  
      NetBackup プライマリサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
    2.  
      NetBackup データベースユーザー
    3.  
      クラスタ化されたプライマリサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
    4.  
      NetBackup Java Runtime Environment について
    5.  
      アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除
    6.  
      NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    7.  
      NetBackup 応答ファイルについて
    8.  
      NetBackup IT Analytics Data Collector バイナリの手動によるインストールまたはアンインストール
    9.  
      NetBackup 用 NetBackup IT Analytics Data Collector の手動構成
    10.  
      NetBackup IT Analytics Data Collector の手動でのアップグレード
    11.  
      維持される Java Virtual Machine のオプション
    12.  
      RBAC ブートストラップについて
    13.  
      NetBackup ソフトウェアの入手について
    14.  
      NetApp クラスタのためのアップグレード前の追加手順
    15.  
      Replication Director を使用した NetApp ディスクアレイの使用
    16.  
      NetBackup のバージョン間の互換性について
    17.  
      UNIX および Linux の場合のアップグレード要件
    18.  
      Windows および Windows クラスタのアップグレード要件
    19.  
      Windows クラスタのアップグレードの要件
    20.  
      新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
    21.  
      Amazon クラウドストレージサーバーのアップグレード後の手順
    22.  
      サーバーのアップグレード後のクライアントのアップグレード
    23.  
      アップグレードエラーのロールバック手順
    24.  
      NetBackup プライマリサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス

ネイティブインストーラによる UNIX と Linux のクライアントバイナリのアップグレード

ネイティブインストーラを使用して、NetBackup の UNIX および Linux クライアントをアップグレードできます。NetBackup インストールスクリプトまたは優先するインストーラによる方法のいずれかを使用できます。ただし、Debian パッケージを使用するクライアントには当てはまりません。これらのクライアントは、NetBackup インストールスクリプトを使用してアップグレードする必要があります。

  • AIX の場合: lslppinstallp

  • Linux の場合: rpmyum など

  • Solaris の場合: pkginfopkgadd

インストールまたはアップグレードに成功すると、/usr/openv/pack/install.history ファイルに記録されます。

注意:

ネイティブインストーラを使用して NetBackup Red Hat と SUSE Linux をアップグレードする前に、NetBackup Nutanix プラグインパッケージを削除する必要があります。Nutanix プラグインと NetBackup は同じライブラリを同じ場所にインストールするため、削除しないとアップグレードに失敗します。アップグレードが失敗すると、「install of package_name conflicts with file from package package_name」というエラーメッセージが表示されます。

NetBackup をアップグレードする前に、次のコマンドを使用してプラグインをアンインストールします。

rpm -e VRTSnbntnxahv*

ネイティブインストーラを使用して UNIX または Linux クライアントバイナリをアップグレードするには

  1. クライアントの /tmp ディレクトリに NetBackup インストール応答ファイル (NBInstallAnswer.conf) を作成してください。応答ファイルとその内容に関する詳しい情報を参照できます。

    NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。

  2. (該当する場合) お使いの環境で NetBackup 認証局を使用しており、クライアントがすでに NetBackup 認証局に対して構成されている場合、5 に進みます。それ以外の場合は、NBInstallAnswer.conf に必要な情報 () を指定します。
    CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT=fingerprint

    例 (指紋の値は読みやすくするため折り返されています):

    CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT=01:23:45:67:89:AB:CD:EF:01:23:45:67:
    89:AB:CD:EF:01:23:45:67

    お使いの NetBackup 環境のセキュリティ構成に応じて、応答ファイルに AUTHORIZATION_TOKEN オプションを追加する必要があります。AUTHORIZATION_TOKEN オプションに関する詳しい情報を参照できます。

    NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。

  3. (該当する場合) お使いの環境で外部認証局を使用しており、クライアントがすでに外部認証局に対して構成されている場合、5 に進みます。それ以外の場合は、NBInstallAnswer.conf に必要な情報 () を指定します。
    • SET ECA_CERT_PATH=path

      このフィールドを使用して、外部証明書ファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。

    • SET ECA_TRUST_STORE_PATH=path

      このフィールドを使用して、トラストストアの場所を示すファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。

    • SET ECA_PRIVATE_KEY_PATH=path

      このフィールドを使用して、秘密鍵を示すファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。

    • SET ECA_KEY_PASSPHRASEFILE=path

      このフィールドを使用して、キーストアにアクセスするためのパスフレーズを含むファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは省略可能で、ファイルから外部証明書を設定する場合にのみ適用されます。

    • SET ECA_CRL_CHECK_LEVEL=value

      このフィールドを使用して、CRL モードを指定します。このフィールドは必須です。サポートされる値は次のとおりです。

      • USE_CDP: 証明書に定義されている CRL を使用します。

      • USE_PATH: ECA_CRL_PATH で指定されたパスにある CRL を使用します。

      • DISABLED: CRL を使用しません。

    • SET ECA_CRL_PATH=path

      このフィールドを使用して、外部 CA 証明書に関連付けられている CRL へのパスを指定します。このフィールドは、ECA_CRL_CHECK_LEVELUSE_PATH に設定されている場合にのみ必要です。該当しない場合は、このフィールドを空のままにします。

  4. (該当する場合) ネットワークアドレス変換 (NAT) クライアントをサポートするように NetBackup プライマリサーバーが構成されている場合、次の必要な情報を NBInstallAnswer.conf に入力します。

    ACCEPT_REVERSE_CONNECTION=TRUE

    詳細情報を参照できます。NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。

  5. また、NBInstallAnswer.conf ファイルに表示される省略可能なパラメータを追加できます。
    • SERVICES=no

    • MERGE_SERVER_LIST=value

    各オプションに関する詳細情報を参照できます。

    NetBackup 応答ファイルについてを参照してください。

  6. 適切なクライアントパッケージから必要なクライアントファイルを抽出して、クライアントコンピュータにコピーします。
    • 十分な容量があるシステムに UNIX クライアント用の CLIENTS1 パッケージをダウンロードする

    • 十分な容量があるシステムに Linux クライアント用の CLIENTS2 パッケージをダウンロードする

    • CLIENTS1 ファイルまたは CLIENTS2 ファイルの内容を抽出する

      例:

      AIX

      gunzip NetBackup_10.3_CLIENTS1.tar.gz; tar - xvf NetBackup_10.3_CLIENTS1.tar

      Linux

      tar -xzvf NetBackup_10.3_CLIENTS2.tar.gz

      Solaris

      tar -xzvf NetBackup_10.3_CLIENTS1.tar.gz

    • 目的のオペレーティングシステムのディレクトリに移動します。

      例:

      AIX

      CLIENTS1/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/RS6000/AIX7/

      Linux

      Linux Red Hat の場合:

      CLIENTS2/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/​Linux/RedHat2.6.18/

      Linux SuSE の場合:

      CLIENTS2/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/​Linux/SuSE3.0.76

      Linux - s390x

      Linux-s390x Red Hat の場合:

      CLIENTS2/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/​Linux-s390x/IBMzSeriesRedHat2.6.18/

      Linux-s390x SuSE の場合:

      CLIENTS2/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/​Linux-s390x/IBMzSeriesSuSE3.0.76

      Linux - ppc64le

      Linux-ppc64le Red Hat の場合:

      CLIENTS2/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/
      Linux-ppc64le/IBMpSeriesRedHat3.10.0/

      Linux-ppc64le SuSE の場合:

      CLIENTS2/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/
      Linux-ppc64le/IBMpSeriesSuSE4.4.21

      Solaris

      Solaris SPARC の場合:

      CLIENTS1/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/Solaris/Solaris10/

      Solaris x86 の場合:

      CLIENTS1/NBClients/anb/Clients/usr/openv/netbackup/client/Solaris/Solaris_x86_10_64/

    • 以下に示すファイルをクライアントコンピュータにコピーします。

      メモ:

      Java GUI と JRE のアップグレードは省略可能です。アップグレードしない場合は、VRTSnbjavaVRTSnbjre パッケージのコピーとインストールを省略します。

      アップグレードしないことを選択した場合は、古い Java GUI および JRE パッケージを削除することをお勧めします。

      アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除を参照してください。

      AIX

      VRTSnbpck.image
      VRTSpbx.image.gz
      VRTSnbclt.image.gz
      VRTSnbclibs.image.gz
      VRTSnbjre.image.gz
      VRTSnbjava.image.gz
      VRTSpddea.image.gz
      VRTSnbcfg.image.gz

      Linux

      VRTSnbpck.rpm
      VRTSpbx.rpm
      VRTSnbclt.rpm
      VRTSnbclibs.rpm
      VRTSnbjre.rpm
      VRTSnbjava.rpm
      VRTSpddeu.rpm
      VRTSpddea.rpm
      VRTSnbcfg.rpm

      メモ:

      VRTSnbjre.rpmVRTSnbjava.rpmVRTSpddea.rpm の各ファイルは、IBM pSeries クライアントではサポートされません。

      メモ:

      VRTSpddeu.rpm パッケージはオプションで、IBM 社の pSeries および zSeries クライアントではサポートされません。

      Solaris

      .pkg_defaults
      VRTSnbpck.pkg.gz
      VRTSpbx.pkg.gz
      VRTSnbclt.pkg.gz
      VRTSnbclibs.pkg.gz
      VRTSnbjre.pkg.gz
      VRTSnbjava.pkg.gz
      VRTSpddea.pkg.gz
      VRTSnbcfg.pkg.gz

      メモ:

      Solaris クライアントバイナリには .pkg_defaults という非表示の管理ファイルが含まれます。この管理ファイルには、デフォルトのインストール処理が含まれています。

    メモ:

    z/Architecture クライアント用の VRTSpddea.rpm はないことに注意してください。

    メモ:

    VRTSnbjre.rpmVRTSnbjava.rpmVRTSpddea.rpm の各ファイルは、IBM pSeries クライアントではサポートされません。

  7. (該当する場合) Solaris および AIX でのみ、次のコマンドを使用して圧縮パッケージファイルを抽出します。

    gunzip VRTS*.*

    この処理で、以下に示すすべてのパッケージファイルが抽出されます。

    VRTSnbpck.pkg
    VRTSpbx.pkg
    VRTSnbclt.pkg
    VRTSnbclibs.pkg
    VRTSnbjre.pkg
    VRTSnbjava.pkg
    VRTSpddea.pkg
    VRTSnbcfg.pkg
  8. Veritas 事前チェックパッケージをインストールします。
    • AIX: installp - ad VRTSnbpck.image all

    • Linux: rpm - U VRTSnbpck.rpm

    • Solaris: pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbpck.pkg VRTSnbpck

  9. (該当する場合) NetBackup 8.0 より前のバージョンからアップグレードする場合は、古い SYMC* パッケージを削除します。次の例は、SYMC RPM パッケージの削除に使用するコマンドを示しています。このプロセスでは、NetBackup の構成が保持されます。
    rpm -e SYMCnbjava
    rpm -e SYMCpddea
    rpm -e SYMCnbclt
    rpm -e SYMCnbjre
  10. 以下のコマンドを示されている順序で実行してファイルをインストールします。

    メモ:

    Java GUI と JRE のアップグレードは省略可能です。アップグレードしない場合は、VRTSnbjavaVRTSnbjre パッケージのコピーとインストールを省略します。

    アップグレードしないことを選択した場合は、古い Java GUI および JRE パッケージを削除することをお勧めします。

    アップグレード後の Java GUI と JRE の追加または削除を参照してください。

    AIX

    installp  - ad VRTSpbx.image all
    installp  - ad VRTSnbclt.image all
    installp  - ad VRTSnbclibs.image all
    installp  - ad VRTSnbjre.image all
    installp  - ad VRTSnbjava.image all
    installp  - ad VRTSpddea.image all
    installp  - ad VRTSnbcfg.image all

    次のコマンドのみを使用してすべてのパッケージをインストールすることもできます。

    installp - ad folder_name all

    Linux

    rpm  - U VRTSpbx.rpm
    rpm  - U VRTSnbclt.rpm
    rpm  - U VRTSnbclibs.rpm
    rpm  - U VRTSnbjre.rpm
    rpm  - U VRTSnbjava.rpm
    rpm  - U VRTSpddeu.rpm
    rpm  - U VRTSpddea.rpm
    rpm  - U VRTSnbcfg.rpm

    メモ:

    VRTSnbjre.rpmVRTSnbjava.rpmVRTSpddea.rpm の各ファイルは、IBM pSeries クライアントではサポートされません。

    メモ:

    VRTSpddeu.rpm パッケージはオプションで、IBM 社の pSeries および zSeries クライアントではサポートされません。

    Solaris

    以下に示す pkgadd -a admin -d device [pkgid] コマンドを使用してファイルをインストールします。

    pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSpbx.pkg VRTSpbx
    pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbclt.pkg VRTSnbclt
    pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbclibs.pkg VRTSnbclibs
    pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbjre.pkg VRTSnbjre
    pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbjava.pkg VRTSnbjava
    pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSpddea.pkg VRTSpddea
    pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbcfg.pkg VRTSnbcfg
    • -a オプションでは、デフォルトの管理ファイルの代わりに使用する特定の admin (.pkg_defaults) を指定します。管理ファイルにはデフォルトのインストール処理が含まれます。

    • -d デバイスオプションでは、ソフトウェアパッケージのソースを指定します。デバイスには、デバイス、ディレクトリ、またはスプールディレクトリのパスを指定できます。

    • pkgid パラメータを使用して、インストールするパッケージの名前を指定します。このパラメータは必要に応じて指定します。

  11. (該当する場合) 応答ファイルがないか、正しく構成されていない場合は、次のエラーメッセージが表示されます。

    WARNING: There is no answer file present and no valid bp.conf. Therefore, security configuration is not complete. Manual steps are required before backups and restores can occur. For more information: https://www.veritas.com/support/en_US/article.000127129

    /usr/openv/netbackup/bin/private ディレクトリに変更し、nb_init_cfg コマンドを実行して bp.conf ファイルを構成します。手動で bp.conf ファイルを構成することもできます。セキュリティと証明書の構成を手動で設定しなければならない場合があります。詳細情報を参照できます。

    https://www.veritas.com/support/en_US/article.000127129

  12. 古いバージョンの Java GUI と JRE を使う予定がない場合は、削除することをお勧めします。
    • Linux の場合:

      rpm -e VRTSnbjava.rpm

      rpm -e VRTSnbjre.rpm

    • Solaris の場合:

      pkgrm VRTSnbjava

      pkgrm VRTSnbjre

    • AIX

      installp - u VRTSnbjre

      installp - u VRTSnbjava

UNIX クライアントと Linux クライアントに NetBackup インストールスクリプトを使用する場合は、インストールの動作に 1 つだけ変更点があります。NetBackup インストールスクリプトは、インストールパッケージをクライアントの /usr/openv/pack/ ディレクトリにコピーしなくなりました。インストールまたはアップグレードに成功すると、/usr/openv/pack/install.history ファイルに記録されます。

UNIX、Linux のインストールエラーメッセージ、エラーの原因、その解決策

ここに示されている手順とは異なるインストールを試みると、エラーメッセージが表示されることがあります。表: インストールのエラーメッセージと解決策に、処理およびそれによって生成されるメッセージをいくつか示します。

表: インストールのエラーメッセージと解決策

インストール処理

エラーメッセージ

解決方法

AIX の場合

同じバージョンのバイナリが存在するのにバイナリをインストールしようとする。

# installp -ad VRTSnbpck.image all

package VRTSnbpck.image is already installed

lslpp - L package_name コマンドを使ってインストールされているパッケージの名前を特定します。このパッケージをアンインストールしてから操作を再試行します。

誤った順序でバイナリをインストールしようとする。

# installp -ad VRTSnbcfg.image all

error: Failed dependencies:

VRTSnbclt >= 8.1.0.0 is needed by VRTSnbcfg-version-platform

イメージパッケージの正しいインストール順序については、マニュアルを参照してください。依存パッケージの一覧表示のエラーで、詳しい情報を取得することもできます。

「ネイティブインストーラを使用して UNIX または Linux クライアントバイナリをアップグレードするには」を参照してください。

新しいバージョンのバイナリが存在する場合に古いバージョンのバイナリをインストールしようとする。

# installp - d VRTSnbclt.image all

WARNING:

file /usr/openv/lib/java/nbvmwaretags.jar from install of VRTSnbclt-version-platform conflicts with file from package VRTSnbclt-version-platform

lslpp - L package_name コマンドを使ってインストールされているパッケージの名前を特定します。このパッケージをアンインストールしてから操作を再試行します。

Linux の場合

同じバージョンのバイナリが存在するのにバイナリをインストールしようとする。

# rpm -U VRTSnbpck.rpm

package VRTSnbpck.rpm-version-platform is already installed

rpm コマンドを使ってインストールされているパッケージの名前を特定します。このパッケージをアンインストールしてから操作を再試行します。

誤った順序でバイナリをインストールしようとする。

# rpm -U VRTSnbcfg.rpm

error: Failed dependencies:

VRTSnbclt >= 8.1.0.0 is needed by VRTSnbcfg-version-platform

マニュアルを参照して、RPM の正しいインストール順序を確認します。詳細情報を参照できます。

「ネイティブインストーラを使用して UNIX または Linux クライアントバイナリをアップグレードするには」を参照してください。

新しいバージョンのバイナリが存在する場合に古いバージョンのバイナリをインストールしようとする。

# rpm -U VRTSnbclt.rpm

file /usr/openv/lib/java/nbvmwaretags.jar from install of VRTSnbclt-version-platform conflicts with file from package VRTSnbclt-version-platform

rpm コマンドを使ってインストールされているパッケージの名前を特定します。このパッケージをアンインストールしてから操作を再試行します。

Solaris の場合

同じバージョンのバイナリが存在するのにバイナリをインストールしようとする

pkgadd -a .pkg_defaults -d
VRTSnbpck.pkg VRTSnbpck

Processing package instance
<VRTSnbpck> from
</root/packages/Solaris/
Solaris_x86_10_64/VRTSnbpck.pkg>

NetBackup Pre-Check(i386) 8.1.0.0
This appears to be an attempt to
install the same architecture and
version of a package which is
already installed. This
installation will attempt to
overwrite this package.

Copyright 2017 Veritas
Technologies LLC. All rights
reserved.

## Executing checkinstall script.

Using </> as the package base
directory.

## Processing package information.

## Processing system information.

6 package pathnames are already
properly installed.

## Verifying disk space
requirements.

Installing NetBackup Pre-Check as
<VRTSnbpck>

## Executing preinstall script.

Wednesday, May 10, 2017 03:15:44
PM IST: Installing package
VRTSnbpck.

Installing NB-Pck.

## Installing part 1 of 1.

[ verifying class <NBclass> ]

## Executing postinstall script.

Wednesday, May 10, 2017 03:15:45
PM IST: Install of package
VRTSnbpck was successful.

pkginfo コマンドを使用して、現在インストールされているパッケージの名前を特定します。このパッケージをアンインストールしてから操作を再試行します。

または、パッケージに付属する管理ファイルを使用して、パッケージを再インストールします。

誤った順序でバイナリをインストールしようとする。

# pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbclt.pkg VRTSnbclt

ERROR: VRTSnbpck >=8.1.0.0 is required by VRTSnbclt. checkinstall script suspends

パッケージの正しいインストール順序については、マニュアルを参照してください。詳細情報を参照できます。

「ネイティブインストーラを使用して UNIX または Linux クライアントバイナリをアップグレードするには」を参照してください。

新しいバージョンのバイナリが存在する場合に古いバージョンのバイナリをインストールしようとする。

# pkgadd -a .pkg_defaults -d VRTSnbclt.pkg VRTSnbclt

Processing package instance <VRTSnbclt> from </root/80packages/Solaris/ Solaris_x86_10_64/VRTSnbclt.pkg>

NetBackup Client(i386) 8.0.0.0

The following instance(s) of the <VRTSnbclt> package are already installed on this machine:

1 VRTSnbclt NetBackup Client

(i386) 8.1.0.0

Do you want to overwrite this installed instance [y,n,?,q]

pkginfo コマンドを使用して、現在インストールされているパッケージの名前を特定します。このパッケージをアンインストールしてから操作を再試行します。