NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- NetBackup 10.3 の変更について
- アップグレード計画
- プライマリサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
Windows および Windows クラスタのアップグレード要件
表: Windows および Windows クラスタの 10.3 の要件 に、10.3 のインストールのために Windows システムを準備するための要件が記述されています。各項目に対応するためにチェックリストとしてこの表を使ってください。
インストールの必要条件に関する最新情報について詳しくは Veritas SORT Web サイトを参照してください。SORT に関する詳しい情報を参照できます。
Veritas Services and Operations Readiness Tools についてを参照してください。
注意:
ベリタスでは、インストールまたはアップグレードの後、nbdb_move コマンドを使って Windows クラスタ上のデフォルト以外の場所に 10.3 カタログを移動することがサポートされます。ただし、アップグレードを成功させるためには、アップグレードの前に 10.3 カタログをデフォルトの場所に戻す必要があります。カタログがデフォルトの場所にない場合、10.3 のアップグレードは行わないでください。アップグレードの前にデータベースをデフォルトの場所に移動しなかった場合、プライマリサーバーが使用できなくなります。nbdb_move についての詳しい情報を参照できます。
『10.3 コマンドリファレンスガイド』
表: Windows および Windows クラスタの 10.3 の要件
チェック |
要件 |
詳細 |
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オペレーティングシステム |
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メモリ |
サーバーのサイズを正しく設定するには、次に示す情報を使用します。
| |
ディスク容量 |
メモ: ディスク容量の値は初回インストール用です。10.3 カタログはプライマリサーバーが稼働中の環境になっているときにかなり多くの領域を必要とします。 | |
一般要件 |
以下の項目すべてがあることを確認します。
メモ: Windows 2012 R2、UAC が有効な Windows 2012、Windows Server 2016、Windows 2019、および Windows 2022 環境で 10.3 をインストールするには、正規の管理者としてログオンする必要があります。管理者グループに割り当て済みであり、正規の管理者ではないユーザーは、UAC が有効な環境で 10.3 をインストールできません。管理者グループのユーザーが 10.3 をインストールできるようにするには、UAC を無効化します。 | |
リモートインストールおよびクラスタインストール |
リモートインストールおよびクラスタインストールには、前述のすべてのインストール要件に加えて、次のガイドラインが適用されます。
クラスタ要件に関する詳細情報を参照できます。 | |
リモート管理コンソールのホスト名 |
プライマリサーバーのインストール中に、リモート管理コンソールホストの名前を入力する必要があります。 | |
10.3 通信 |
ネットワークがすべてのサーバーおよびクライアントから認識され、相互に通信できるように構成されていることを確認します。 通常は、ping コマンドを実行してサーバーからクライアントにアクセスできるように設定されていれば、10.3 でも正しく動作します。
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CIFS マウントされたファイルシステム |
Veritas CIFS マウントされたディレクトリへの 10.3 のインストールはサポートされていません。CIFS マウントしたファイルシステムのファイルロックは確実でない場合があります。 | |
ストレージデバイス |
ロボットおよびスタンドアロンテープドライブなどのデバイスが製造元の指示どおりに取り付けられ、Windows ソフトウェアから認識されている必要があります。 | |
サーバー名 |
サーバー名の入力を求められたら、適切なホスト名を常に入力してください。IP アドレスを入力しないでください。 | |
バージョンの混在 |
使用を計画しているクライアントの最新バージョンと同じかそれ以上のリリースレベルの 10.3 サーバーをインストールしてください。サーバーソフトウェアのバージョンが古い場合、新しいバージョンのクライアントソフトウェアとともに使用すると、問題が発生する可能性があります。 NetBackup のバージョン間の互換性についてを参照してください。 | |
Windows 2012/2012 R2 Server Core/Windows 2016 でのインストール |
10.3 はこれらのコンピュータにサイレントインストール方式でのみインストールできます。 Windows システムでのサイレントアップグレードの実行を参照してください。 | |
他のバックアップソフトウェア |
現在システムに構成されている他のベンダーのバックアップソフトウェアをすべて削除します。他のベンダーのバックアップソフトウェアによって、10.3 のインストールおよび機能に悪影響が及ぼされる場合があります。 | |
Web サービス |
10.3 8.0 より、10.3 プライマリサーバーには、重要なバックアップ操作をサポートするための構成済み Tomcat Web サーバーが含まれます。この Web サーバーは、権限が制限されているユーザーアカウント要素の下で動作します。これらのユーザーアカウント要素は、各プライマリサーバー (またはクラスタ化されたプライマリサーバーの各ノード) で使用できる必要があります。詳しくは以下を参照してください。 NetBackup プライマリサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成を参照してください。 メモ: ベリタスは、10.3 Web サービスに使用するユーザーアカウントの詳細を保存することを推奨します。プライマリサーバーのリカバリでは、10.3 カタログのバックアップが作成されたときに使われたものと同じ 10.3 Web サービスのユーザーアカウントとクレデンシャルが必要です。 メモ: セキュアモードで 10.3 PBX を実行する場合は、Web サービスユーザーを PBX の権限を持つユーザーとして追加します。PBX モードの判別と、正しくユーザーを追加する方法について詳しくは、次をご覧ください。 | |
NetBackup データベースユーザー |
NetBackup 10.2 では、NetBackup データベースの非管理ユーザーの要件が導入されました。Windows の場合、このアカウントは管理者以外のユーザーである必要があります。このアカウントは、各プライマリサーバー (またはクラスタ化されたプライマリサーバーの各ノード) 上にある必要があります。セキュリティのため、管理者またはスーパーユーザー権限を持つアカウントは作成しないでください。このアカウントの詳細情報を参照できます。 NetBackup データベースユーザーを参照してください。 | |
CA 証明書の指紋 |
(該当する場合) メディアサーバーとクライアントのみの場合: NetBackup 認証局 (CA) を使用する場合、インストール時にプライマリサーバーの CA 証明書の指紋を把握している必要があります。この要件は、NetBackup 認証局を使用する場合にのみ適用されます。CA 証明書の指紋と、セキュリティ証明書の生成時のこの指紋の役割について詳しくは、次を参照してください。 | |
認証トークン |
(該当する場合) メディアサーバーとクライアントのみの場合: 場合によっては、セキュリティ証明書を正常に配備するために、インストーラの実行時に認証トークンが必要です。認証トークンと、セキュリティ証明書の生成時のこのトークンの役割について詳しくは、次を参照してください。 NetBackup 認証局 (CA) を使用すると、場合によっては、セキュリティ証明書を正常に配備するために、インストーラの実行時に認証トークンが必要になります。認証トークンと、セキュリティ証明書の生成時のこのトークンの役割について詳しくは、次を参照してください。 | |
外部認証局 |
プライマリサーバー (クラスタを含む) の場合: 外部認証局の構成は、インストール後のアクティビティです。 メディアサーバーおよびクライアントの場合: インストール処理中、またはインストールの完了後に ECA を構成できます。インストール後の構成について詳しくは、次の記事を参照してください。 https://www.veritas.com/support/en_US/article.100044300 詳しくは、『10.3 セキュリティおよび暗号化ガイド』で外部 CA と外部証明書の章を参照してください。 |
UNIX および Linux の場合のアップグレード要件を参照してください。