NetBackup™ アップグレードガイド
- 概要
- NetBackup 10.3 の変更について
- アップグレード計画
- プライマリサーバーのアップグレード
- メディアサーバーのアップグレード
- NetBackup の MSDP のアップグレード
- クライアントのアップグレード
- VxUpdate を使用した NetBackup 配備の管理
- 付録 A. 参照先
NetBackup データベースの変更について
NetBackup データベースは新しいデータベースソリューションに変換されます。データベース変換の一環として、NetBackup は、NetBackup データベース内のレコード数の特定と、更新に必要な時間の推定を試行します。アップグレードの推定所要時間が 2 時間を超える場合は、続行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
Veritasの内部テストで、サイズが約 55 GB で約 1 億個のレコードが含まれるデータベースにかかったおおよその時間は、オペレーティングシステムごとに次のとおりです。
Linux の場合: 約 30 分。
Windows の場合: ハードウェアによって 30 分から 2 時間。
ここに示す時間は、アップグレード自体ではなく、データベース変換のみに該当します。
アップグレード中は、変換に追加のディスク容量が必要です。この領域は、新しいデータベースを作成して移行するために必要です。Veritasの内部テストでは、アップグレードで必要になるのは、現在の NetBackup データベースで変換にかかった領域の約 2 倍になると示されています。
Veritasは、NetBackup をアップグレードする前に、データベース事前チェックツールを実行して潜在的なデータの問題を特定することをお勧めします。事前チェックツールの使用方法については、https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.100055151 を参照してください。また、Veritasでは、アップグレード前に NetBackup データベースのデフラグを行い、全体的な変換エクスペリエンスを向上させることをお勧めします。データベースをデフラグするための[再編成 (Reorganize)]オプションについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。