Veritas NetBackup™ Appliance 管理者ガイド

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Product(s): Appliances (5.3)
Platform: NetBackup Appliance OS
  1. 概要
    1.  
      NetBackup Appliance について
    2.  
      プライマリサーバーの役割について
    3.  
      メディアサーバーの役割について
    4. NetBackup Appliance Web コンソールへのアクセスについて
      1.  
        アプライアンスによってサポートされる Web ブラウザ
      2.  
        Mozilla Firefox の[Untrusted Connection]ページの無効化
    5. NetBackup Appliance シェルメニュー について
      1.  
        NetBackup Appliance シェルメニューへのログイン
      2.  
        NetBackup Appliance シェルメニューの制限事項
      3.  
        構成されていないアプライアンスに対するコマンドの制限
    6. アプライアンスのコンソールコンポーネントについて
      1.  
        タイトルバーのリンクの使用について
      2.  
        ヘルプへのアクセスと使用
      3.  
        Web ブラウザのブックマークの使用について
      4.  
        クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の防止
    7.  
      NetBackup Appliance Web コンソールのログインページについて
    8.  
      NetBackup アプライアンスのホームページ
    9.  
      NetBackup Appliance の共通タスク
    10.  
      NetBackup Appliance のマニュアルについて
  2. NetBackup Appliance の監視
    1.  
      NetBackup Appliance の監視について
    2. ハードウェアの監視と警告について
      1. [監視 (Monitor)] > [ハードウェア (Hardware)]オプション
        1.  
          監視対象ハードウェアコンポーネント
      2.  
        NetBackup Appliance からの電子メール通知について
    3. NetBackup Appliance の Symantec Data Center Security について
      1.  
        監視 > SDCS イベント
      2.  
        SDCS 監査ログの詳細の表示
      3.  
        SDCS 監査ログのフィルタ
      4.  
        SDCS 監査ログ保持指定の設定
      5. Symantec Data Center Security のダウンロードについて
        1.  
          NetBackup アプライアンスからの IPS ポリシーと IDS ポリシーのダウンロード
      6.  
        SDCS サーバーへの接続
      7.  
        NetBackup アプライアンスで SDCS をアンマネージモードに戻す
  3. NetBackup Appliance Web コンソールから行う NetBackup Appliance の管理
    1.  
      [管理 (Manage)]ビューについて
    2. ストレージの構成概要
      1.  
        [管理 (Manage)]>[ストレージ (Storage)]
      2.  
        [管理 (Manage)] > [ストレージ (Storage)] > [共有 (Shares)]
      3.  
        ユニバーサル共有の移行について
      4.  
        パーティションの詳細の確認
      5.  
        パーティションのサイズ変更
      6.  
        [サイズの変更 (Resize)]ダイアログ
      7.  
        サイズ変更に関連する問題のトラブルシューティング
      8.  
        パーティションの移動
      9.  
        [移動 (Move)]ダイアログ
      10.  
        最適なパフォーマンスのために、MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する
      11.  
        NetBackup Appliance Web コンソールからストレージデバイスのスキャン
      12.  
        新しく利用可能なディスクからのストレージ領域の追加
      13.  
        既存のストレージディスクの削除
      14.  
        ストレージ操作タスクの進行状況の監視
      15.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使ったストレージデバイスのスキャン
      16. Copilot の機能と共有の管理について
        1.  
          最適化された共有と最適化された共有の予約について
        2.  
          共有の作成
        3.  
          共有の編集
        4.  
          共有の削除
        5.  
          共有の移動
        6.  
          最適化された共有の予約の作成
        7.  
          最適化された共有の予約の削除
        8.  
          NetBackup Appliance シェルメニューを使用した共有情報の表示
        9.  
          NFS のエクスポートオプション
      17. Show コマンドを使ったストレージ領域情報の表示について
        1.  
          すべてのストレージ情報の表示
        2.  
          ディスク情報の表示
        3.  
          パーティション情報の表示
        4.  
          ディスクのパーティションの分布の表示
      18.  
        ストレージの電子メールでのアラートについて
    3. アプライアンスのサポート対象テープデバイスについて
      1.  
        NetBackup Appliance への外部ロボットの追加
    4. アプライアンスに対するホストパラメータの構成について
      1.  
        [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [データバッファ (Data Buffer)]オプション
      2.  
        データバッファのパラメータの構成
      3.  
        [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [ライフサイクル (Lifecycle)]オプション
      4.  
        ライフサイクルパラメータの構成
      5. 重複排除ソリューションの構成について
        1.  
          52xx メディアアプライアンスへの重複排除ソリューションの追加
        2.  
          [管理 (Manage)]>[ホスト (Host)]>[重複排除 (Deduplication)]
        3.  
          重複排除パラメータの構成
      6. BMR の統合について
        1.  
          [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [詳細 (Advanced)]オプション
        2.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからの BMR の有効化
      7. [管理 (Manage)] > [ホスト (Host)] > [IPMI]オプション
        1.  
          IPMI のリセット
    5. [管理 (Manage)]>[アプライアンスのリストア (Appliance Restore)]
      1. アプライアンスのチェックポイントの作成について
        1.  
          アプライアンスのチェックポイントの作成
        2.  
          チェックポイントの作成の状態
        3.  
          アプライアンスのシェルメニューからのアプライアンスチェックポイントの作成
      2. チェックポイントへのロールバックについて
        1.  
          アプライアンスのロールバックについて
        2.  
          アプライアンスのロールバックの検証について
        3.  
          NetBackup Appliance Web コンソールからアプライアンスのチェックポイントへのロールバック
        4.  
          チェックポイントのロールバック状態について
        5.  
          アプライアンスのシェルメニューからのアプライアンスチェックポイントへのロールバック
      3. NetBackup Appliance の出荷時設定へのリセットについて
        1.  
          出荷時設定へのリセット操作に関するベストプラクティス
        2.  
          アプライアンスシェルメニューからの出荷時の設定へのリセットの開始
    6. [管理 (Manage)]>[アプライアンスのライセンス (Appliance License)]
      1.  
        NetBackup Appliance でのライセンスキーの管理
      2.  
        アプライアンスライセンスの生成とインストール
    7. 移行ユーティリティについて
      1.  
        [管理 (Manage)]、[移行ユーティリティ (Migration Utility)]、[移行の構成 (Configure Migration)]
      2.  
        [管理 (Manage)]>[移行ユーティリティ (Migration Utility)]>[移行状態 (Migration Status)]
      3.  
        新しい移行タスクの構成
      4.  
        移行タスクの状態の表示
      5.  
        移行ユーティリティのベストプラクティス
    8. NetBackup Appliance のソフトウェアリリース更新
      1.  
        管理 (Manage) > ソフトウェア更新 (Software Updates)
      2.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup Appliance ソフトウェア更新のインストール
      3.  
        アップグレードするアプライアンスサーバー
      4.  
        NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup PSF アドオンのインストール
    9. EEB のインストールについて
      1.  
        EEB のインストール
    10. NetBackup 管理コンソールとクライアントソフトウェアのインストールについて
      1.  
        NFS 共有を使った NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
      2.  
        NetBackup Appliance からクライアントへの NetBackup クライアントパッケージのダウンロード
    11. 管理 (Manage) > 追加サーバー (Additional Servers)
      1.  
        アプライアンスに追加したサーバーの管理
    12.  
      [管理 (Manage)] > [ファイルマネージャ (File Manager)]
    13. [管理 (Manage )] > [高可用性 (High Availability)]
      1.  
        NetBackup Appliance Web コンソールからの高可用性構成の監視
  4. NetBackup Appliance シェルメニューを使った NetBackup Appliance の管理
    1.  
      NetBackup Appliance での帯域幅の拡張
    2.  
      最大伝送単位サイズの設定について
    3. OpenStorage プラグインのインストールについて
      1.  
        OpenStorage プラグインのインストール
      2.  
        OpenStorage プラグインのアンインストール
    4. リモート NFS のマウントについて
      1.  
        リモート NFS ドライブのマウント
      2.  
        NFS ドライブのマウント解除
    5. アプライアンスからの NetBackup コマンドの実行について
      1. NetBackup 管理者の機能について
        1.  
          NetBackup Appliance での NetBackup コマンドの実行
        2. NetBackup Appliance での NetBackup タッチファイルの作成
          1.  
            NetBackup 通知スクリプトのロード
        3.  
          NetBackup オペレーティングシステムコマンドについて
        4.  
          NetBackup Appliance で NetBackup コマンドを実行する場合のベストプラクティス
        5.  
          NetBackup Appliance で NetBackup コマンドを実行する場合の既知の制限事項
      2. NetBackup 管理者ユーザーアカウントの作成
        1.  
          NetBackup 管理者としてログオン
        2.  
          NetBackup 管理者のユーザーアカウントパスワードの管理
        3.  
          NetBackup 管理者アカウントの監査
      3.  
        NetBackup 管理者ユーザーアカウントの削除
      4.  
        NetBackup 管理者ユーザーアカウントの表示
    6. アプライアンス間の自動イメージレプリケーションについて
      1. NetBackup Appliance 間の自動イメージレプリケーションについて
        1.  
          自動イメージレプリケーションの前提条件
        2. レプリケーションターゲットの構成
          1.  
            アプライアンスの重複排除パスワードの判断
      2.  
        NetBackup Appliance と重複排除アプライアンス間の自動イメージレプリケーションについて
    7. 外部サーバーへのログ転送について
      1.  
        TLS 証明書のアップロード
      2.  
        ログ転送の有効化
      3.  
        ログの転送間隔の変更
      4.  
        ログ転送構成の表示
      5.  
        ログ転送の無効化
    8. 高可用性構成について
      1.  
        状態の確認
      2.  
        資産タグの取得
      3.  
        サービスの切り替え
      4.  
        ノードの削除
  5. NetBackup Appliance の設定について
    1.  
      アプライアンス設定の変更について
    2. [設定 (Settings)] > [通知 (Notifications)]
      1. [設定 (Settings)]>[通知 (Notification)]>[警告の構成 (Alert configuration)]
        1.  
          警告の構成
        2. SNMP について
          1.  
            Management Information Base (MIB) について
        3. コールホームについて
          1.  
            アプライアンスシェルメニューからのコールホームの有効化と無効化
          2.  
            アップグレード準備チェックの AutoUpdate について
          3.  
            NetBackup Appliance シェルメニューからのコールホームプロキシサーバーの構成
          4.  
            コールホームワークフローの理解
          5.  
            Product Improvement Program について
      2. [設定 (Settings)]>[通知 (Notifications)]>[ログインバナー (Login Banner)]
        1.  
          アプライアンスのログインバナーの作成
        2.  
          アプライアンスのログインバナーの削除
      3.  
        AutoSupport について
    3. [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]
      1.  
        NetBackup Appliance の VLAN 構成
      2. [設定 (Settings)]>[ネットワーク (Network)]>[ネットワーク設定 (Network Settings)]
        1. WAN の最適化について
          1.  
            ネットワークインターフェースポートまたはネットワークインターフェースポート結合のための WAN の最適化を有効にする方法
          2.  
            ネットワークインターフェースポートまたはネットワーク結合のための WAN の最適化を無効にする方法
          3.  
            WAN の最適化の状態の表示
        2.  
          ネットワークと VLAN 構成のガイドライン
        3.  
          結合の作成
        4.  
          VLAN のタグ付け
        5.  
          静的ルートの追加
      3. 設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ファイバートランスポート (Fibre Transport)
        1.  
          HBA ポートモード構成表について
        2.  
          ファイバートランスポート設定の実行
        3.  
          他の NetBackup Appliance へのファイバートランスポートの構成
      4. 設定 (Settings) > ネットワーク (Network) > ホスト (Host)
        1.  
          DNS およびホスト名解決 (DNS 以外) の構成設定の変更
      5.  
        IPv4-IPv6 ベースのネットワークサポートについて
    4.  
      [設定 (Settings)]>[日付と時刻 (Date and Time)]
    5. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)]
      1. ユーザー認証の設定について
        1.  
          一般的なユーザー認証ガイドライン
      2. NetBackup Appliance ユーザーの認可について
        1.  
          NetBackup Appliance ユーザー役割権限
      3.  
        [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]
      4. [設定 (Settings)]>[認証 (Authentication)]>[LDAP]
        1.  
          LDAP サーバーの構成の追加
        2.  
          LDAP サーバー構成のインポート
        3.  
          SSL 証明書の設定
        4.  
          LDAP 構成のエクスポート
        5.  
          LDAP ユーザー認証の構成解除
        6.  
          LDAP サーバー構成の有効化
        7.  
          LDAP サーバー構成の無効化
        8.  
          LDAP の構成パラメータの削除
        9.  
          LDAP の構成パラメータの追加
        10.  
          LDAP の属性マップの追加
        11.  
          LDAP の属性マップの削除
      5. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [Active Directory]
        1.  
          Active Directory サーバー構成の追加
        2.  
          Active Directory ユーザー認証の構成解除
      6. [設定 (Settings)] > [認証 (Authentication)] > [サーバーの構成 (Server Configuration)]
        1.  
          アプライアンスユーザーの追加
        2.  
          アプライアンスユーザーの削除
        3.  
          アプライアンスユーザーグループの追加
        4.  
          アプライアンスユーザーグループの削除
        5.  
          ユーザーとユーザーグループへのロールの付与
        6.  
          ユーザーとユーザーグループのロール取り消し
        7.  
          ユーザーグループの同期
    6.  
      設定 (Settigns) > パスワード管理 (Password Management)
  6. トラブルシューティング
    1.  
      Support コマンドの使用によるログファイルの表示
    2.  
      Browse コマンドを使用した NetBackup Appliance ログファイルの参照場所
    3. ディザスタリカバリについて
      1.  
        NetBackup カタログのリストアを使用した NetBackup Appliance のプライマリサーバーのリカバリ
    4.  
      NetBackup Appliance でのデバイスログの収集
  7. 重複排除プールカタログのバックアップとリカバリ
    1.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシー
    2.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの自動構成
    3.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの手動構成
    4.  
      重複排除プールカタログのバックアップポリシーの手動更新
    5.  
      重複排除プールカタログのリカバリ
  8.  
    索引

NetBackup Appliance シェルメニューを使用した NetBackup Appliance ソフトウェア更新のインストール

次の手順を実行して、アプライアンスのアップグレードを開始します。

メモ:

アップグレードは、常に管理者ユーザーアカウントを使用して実行します。管理者以外のユーザーアカウントを使用してアプライアンスをアップグレードしないでください。

メモ:

STIG 機能が有効になっているアプライアンスをアップグレードするか、このアプライアンスに EEB をインストールする必要がある場合、午前 4 時から午前 4 時半の間には計画しないでください。このベストプラクティスに従うと、AIDE データベースと監視対象ファイルの自動アップデートの中断を防ぐことができます。自動アップデートが中断されると、アプライアンスで複数の警告メッセージが生成される可能性があります。

メモ:

アプライアンスリリース 5.3 以降、STIG 機能はデフォルトで有効になっています。バージョン 5.3 にアップグレードすると、アップグレード前に STIG が有効でなくても、STIG が自動的に有効になります。アップグレードのプレフライトチェックと Appliance Upgrade Readiness Analyzer ツールでは、STIG のパスワードコンプライアンスはチェックされません。アップグレード前またはアップグレード中に、パスワードの変更を求めるメッセージは表示されません。

NetBackup Appliance シェルメニューを使用してダウンロードしたリリース更新をインストールするには

  1. 次の更新とアップグレード前のタスクがすでに実行されていることを確認します。
    • 必要なアップグレード前の更新がすべて完了した。5.3 アップグレードより前に必要な更新の一覧全体については、次の記事を参照してください。

      https://www.veritas.com/content/support/en_US/article.100052181

    • アップグレードスクリプトは、アップグレード中に必要に応じて NetBackup サービスを停止し、再起動します。アップグレード中のジョブの中断を回避するには、アップグレード前にすべてのジョブを手動で停止または一時停止し、すべての SLP を一時停止する必要がある場合があります。

    • Support > Test Software コマンドが実行され、Pass の結果が返されている。

  2. IPMI コンソールから NetBackup Appliance シェルメニューにログインします。

    メモ:

    SSH セッションの代わりに、IPMI コンソールからシェルメニューを使用してログインすることをお勧めします。IPMI コンソールは、Veritas Remote Manager インターフェースとも呼ばれます。Veritas Remote Manager へのアクセスおよび使用方法について詳しくは、『NetBackup Appliance ハードウェア取り付けガイド』を参照してください。

  3. Appliance Upgrade Readiness Analyzer ツールの最新版をダウンロードして実行済みであることを確認します。Analyzer ツールで Pass の結果が生成されてから、次の手順に進む必要があります。
  4. ソフトウェアリリース更新をインストールするには、次のコマンドを実行します。

    Main_Menu > Manage > Software > Install patch_name

    patch_name はインストールするリリース更新の名前です。このパッチ名がインストールするパッチであることを確認します。

  5. プレフライトチェックを監視し、エラーメッセージや警告メッセージが表示されていないか確認します。
    • Check failed メッセージが表示されなければ、アップグレードを開始するための次の手順に進みます。

    • Check failed メッセージが表示されたら、アップグレードはできません。報告されたエラーを解決します。アップグレードスクリプトを再度実行し、エラーが解決されたかどうかをプレフライトチェックにより検証します。

    • Check failed メッセージで RHEL バージョンのサードバーティプラグインが見つからないと表示された場合は、プラグインを適切なベンダーから入手する必要があります。

    • 警告メッセージが表示された場合は、メッセージを読んでアップグレードを続行する前に問題を解決することをお勧めします。警告メッセージがアップグレードの続行を妨げることはありません。

  6. リリース 5.0 以降では、コールホームの設定テストが実行されます。コールホームが無効になっている場合は、コールホームテストが実行されるように機能の有効化を求めるメッセージが表示されます。テストが失敗した場合は、プロキシサーバーも有効にできます。次の警告メッセージが表示されます。

    警告:

    アプライアンスは、ベリタスコールホームサーバーに接続して、ハードウェアとソフトウェアの遠隔測定をアップロードできません。コールホーム情報をベリタスに提供すると、NetInsights Console を使用してサポートのエクスペリエンスと推奨事項が改良されます。コールホームを有効にし、システムが正しい名前解決またはプロキシサーバー設定によりベリタスコールホームサーバーに必ず到達できるようにすることをお勧めします。

    この警告を無視して、次の手順に進むことができます。

  7. すべてのプレフライトチェック項目にパスしたら、アップグレードを開始する前に、アップグレード中にエラーが発生した場合のアップグレードプロセスの対応方法をまず選択する必要があります。次のプロンプトが表示されます。
    If an error occurs during the upgrade, do you want to
    immediately enforce an automatic rollback? [yes, no]

    自動ロールバックをただちに適用するには、yes と入力します。

    アップグレードプロセスを一時停止し、エラーを調査するには、no と入力します。

  8. すべてのプレフライトチェック項目にパスした後、アップグレードプロセスを開始するために、CA 証明書とホスト ID ベースの証明書を信頼する必要がある場合があります。

    CA 証明書を信頼して配備するには、次の操作を実行してください。

    • 次に示すように、CA 証明書の詳細を確認して yes と入力して、CA 証明書を信頼します。

      To continue with the upgrade, verify the following CA 
      certificate detail and enter "yes" to trust the CA certificate.
      CA Certificate Details:
           Subject Name : /CN=nbatd/OU=root@abc.example.com/O=vx
             Start Date : Jul 14 12:59:18 2017 GMT
            Expiry Date : Jul 09 14:14:18 2037 GMT
       SHA1 Fingerprint : 31:E9:97:2E:50:11:51:7C:D6:25:7F:32:86:3D:
                          6B:D5:33:5C:11:E2
      
      >> Do you want to trust the CA certificate? [yes, no](yes) 
      
    • プライマリサーバーのセキュリティレベルが[最高 (Very High)]である場合、次に示す画面で認証トークンを手動で入力して、ホスト ID ベースの証明書をアプライアンスに配備する必要があります。

      >> Enter token:

      メモ:

      新しいバージョンへの次回のアップグレードの前にアプライアンスに有効なホスト ID 証明書が存在しない場合、次回のアップグレードには再発行トークンが必要です。

    • プライマリサーバーのセキュリティレベルが[高 (High)]または[中 (Medium)]である場合、認証トークンは必要ありません。ホスト ID ベースの証明書はアプライアンスに自動的に配備されます。

    セキュリティ証明書について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』の「NetBackup のセキュリティ証明書」の章を参照してください。

  9. アップグレードプロセス時に、SSH を使用してログインし、AIM ウィンドウを起動してアップグレードの状態を確認できます (再ブートプロセス時を除く)。

    アップグレードの状態を調べるには、次の手順を実行します。

    • SSH セッションを使用してログインし、AIM ウィンドウを起動してアップグレードプロセスを監視します。次のコマンドを入力します。

      Main_Menu > Manage > Software > UpgradeStatus

    • IPMI コンソールを使用してログインし、AIM ウィンドウを起動します。次のコマンドを入力します。

      Main_Menu > Manage > Software > UpgradeStatus

    • IPMI コンソールを使用してアップグレードプロセスを監視します。すべての更新が正常にインストールされると、ログインプロンプトが表示されます。

  10. アップグレード後のセルフテストで問題が検出された場合、[AIM]ウィンドウにアップグレードの状態が[一時停止 (Paused)]として表示されます。他の SSH セッションおよび電子メール通知にも、この状態が示されます。

    [一時停止 (Paused)]の状態をクリアするには、次のタスクを実行します。

    • V キーを押すと[詳細 (Verbose)]ビューに切り替わり、ログが表示されます。エラーに Unique Message Identification (UMI) コードがある場合は、そのコードをベリタスのサポート Web サイトで検索し、詳細情報を確認します。

    • [AIM]ウィンドウで報告される問題の解決を試みます。

      シェルメニューを使用する必要がある場合は、SSH セッションから NetBackup Appliance シェルメニューにログオンします。AIM ウィンドウが表示されたら、S キーを押してウィンドウを閉じます。

    • IPMI コンソールの AIM ウィンドウに戻ります。

      問題の解決を試みた場合、A キーを押してセルフテストを再試行してください。問題を解決できない場合、ベリタスのサポートに問い合わせるか、R キーを押してアプライアンスを以前のソフトウェアバージョンにロールバックします。

  11. アップグレードが完了すると、AIM ウィンドウにアップグレードの結果の概略が表示されます。

    ディスクプールがオンラインに戻ると、アプライアンスは自己診断テストを実行します。テスト結果については、次のファイルを参照してください。

    /log/selftest_report_<appliance_serial>_<timedate>.txt

    SMTP が構成されている場合は、セルフテストの結果が含まれた電子メール通知が送信されます。

  12. HA セットアップのみの場合:

    最初のノードでアップグレードを完了したら、Support > Test Software コマンドを実行して、各種アプライアンスソフトウェアコンポーネントの状態を検証します。テストに合格したら、もう一方のノードにログインし、最初のノードと同じ方法でアップグレードします。

  13. バックアップ環境に SAN クライアントコンピュータが含まれる場合にのみ、このステップを完了してください。

    ファイバーチャネル (FC) ポートは、SAN クライアントコンピュータがファイバートランスポート (FT) デバイスに再接続することを許可するために再スキャンする必要があります。再スキャンはアプライアンスの NetBackup CLI ビューから実行する必要があります。

    FC ポートを再スキャンするには

    • 次のコマンドを入力して NetBackup のユーザーアカウントの一覧を表示します。

      Manage > NetBackupCLI > List

    • 一覧表示された NetBackup ユーザーのいずれかとしてこのアプライアンスにログオンします。

    • 次のコマンドを実行して FC ポートを再スキャンします。

      nbftconfig -rescanallclients

    • まだ動作しない SAN クライアントがある場合は、それらのクライアントのそれぞれについて、次のコマンドを示されている順序で実行します。

      UNIX クライアントの場合:

      /usr/openv/netbackup/bin/bp.kill_all

      /usr/openv/netbackup/bin/bp.start_all

      Windows クライアントの場合、

      <install_path>\NetBackup\bin\bpdown

      <install_path>\NetBackup\bin\bpup

    • まだ動作しない SAN クライアントがある場合、OS レベルで SCSI デバイスの更新を手動で開始する必要があります。更新方法はクライアントのオペレーティングシステムによって決まります。更新が完了したら、再度 nbftconfig -rescanallclients コマンドの実行を試みます。

    • まだ動作しない SAN クライアントがある場合は、それらのクライアントを再ブートします。

      メモ:

      まだ動作しない SLES 10 または SLES 11 SAN クライアントがある場合、Veritas はそれらのクライアントの QLogic ドライバをアップグレードすることをお勧めします。SLES 10 クライアントの場合は、バージョン 8.04.00.06.10.3-K にアップグレードします。SLES 11 クライアントの場合は、バージョン 8.04.00.06.11.1 にアップグレードします。

    メモ:

    NetBackup Appliance バージョン 5.0 以降、NetBackupCLI ユーザーとして NetBackup コマンドを実行するには、『NetBackup Appliance セキュリティガイド』を参照してください。