Cluster Server 8.0.2 付属エージェントリファレンスガイド - Solaris
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- ストレージエージェント
- DiskGroup エージェント
- DiskGroupSnap エージェント
- Disk エージェント
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- Mount エージェントの設定例
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- Network エージェント
- ネットワークエージェントについて
- IP エージェント
- NIC エージェント
- IPMultiNICB と MultiNICB エージェントについて
- IPMultiNICB エージェント
- MultiNICB エージェント
- MultiNICB エージェントの設定例
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LDom エージェント
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- Zone エージェント
- インフラエージェントとサポートエージェント
- エージェントのテスト
- レプリケーションエージェント
NIC エージェントの排他的 IP ゾーンの設定
次に、NIC リソースと IP リソースでの排他的 IP ゾーンの設定例を示します。 次の例では、nic_value はベース NIC 名(bge0 など)、zone_name は排他的 IP ゾーンの名前です(Zone リソースの設定について詳しくは、Zone エージェントの項を参照してください)。
group grp1 ( SystemList = { sysA = 0 } ContainerInfo@sysA = { Name = zone_name, Type = Zone, Enabled = 1 } AutoStartList = { sysA } Administrators = { z_zone_res_sysA } ) IP ip_res ( Device = nic_value Address = "166.93.3.10" NetMask = "255.255.255.0" ExclusiveIPZone = 1 ) NIC nic_res ( Device = nic_value NetworkHosts = { "166.93.3.1" } ExclusiveIPZone = 1 ) Zone zone_res ( ) ip_res requires nic_res ip_res requires zone_res
排他的 IP ゾーンに設定された NIC リソースで障害が検出された場合は、次の手順を実行して、障害を解消します。
- NIC リソースが設定されているデバイスを修復します。 デバイスが正常であることを確認します(ケーブル接続、ネットワーク接続などを調べます)。
- NIC で障害が発生しているシステムの排他的 IP ゾーンに応じて次のいずれかを実行します。
稼働中: 対応は必要ありません。次の NIC 監視サイクルで、正常な NIC デバイスの検出後に障害が解消されます。
稼働していない: 次のコマンドを実行することにより、NIC リソースの「clearNICFaultInZone」action エントリポイントを呼び出して、NIC デバイスで障害をクリアします。
# hares -action nic_res clearNICFaultInZone -sys sysA
メモ:
NIC のリソースが排他的 IP ゾーン用に設定されている場合、ゼロ以外の値に ToleranceLimit 属性を設定することをお勧めします。
排他的 IP ゾーン用に設定された NIC リソースは、ゾーンが機能する場合にゾーン内で監視されます。ゾーンのシャットダウン中に NIC のモニタープログラムが呼び出された場合、モニターは誤って NIC をオフラインとして報告することがあります。これは、ネットワークサービスの一部がオフラインでありながらゾーンが完全に終了していない場合に起こります。この報告はゼロ以外の値に ToleranceLimit 値を上書きして設定することで回避できます。
ToleranceLimit 値は次のように計算します: ゾーンを完全にシャットダウンするための時間 = NIC リソースの MonitorInterval 値 + (MonitorInterval 値 x ToleranceLimit 値)以下。
たとえば、ゾーンのシャットダウンに 90 秒かかり、NIC エージェントの MonitorInterval が 60 秒(デフォルト値)に設定されている場合、ToleranceLimit 値は 1 に設定します。