Cluster Server 8.0.2 付属エージェントリファレンスガイド - Solaris
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アプリケーションエージェントの属性
表: Solaris の必須属性
必須属性 | 説明 |
---|---|
StartProgram | アプリケーションを起動する実行ファイル。絶対パスでこの実行ファイルを指定します。必要なコマンドライン引数を指定する場合は、実行ファイル名の後にスペースで区切って指定します。この実行ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。 たとえば、次のような StartProgram 属性の場合: /usr/sbin/vxnotify -g dg00 -m >> /var/log/vxnotify.log vxnotify がブロッキングコマンドの場合、次のように設定します。 /usr/sbin/vxnotify -g dg00 -m >> /var/log/vxnotify.log & Solaris のゾーンで実行するアプリケーションの場合は、非グローバルゾーンを基準としたパスを使用します。 メモ: エージェントは StartProgram 実行可能ファイルの戻り値をログに記録します。エージェントはゼロ以外の戻り値を実行のエラーと扱わず、リソースをオンラインにします。 メモ: この文字列では、開始と終了の({})波カッコの記号を使わないでください。 メモ: スクリプトでは、0 から 255 までの間の戻り値を指定します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app start" |
StopProgram | アプリケーションを停止する実行ファイル。絶対パスでこの実行ファイルを指定します。必要なコマンドライン引数を指定する場合は、実行ファイル名の後にスペースで区切って指定します。この実行ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。 Solaris のゾーンで実行するアプリケーションの場合は、非グローバルゾーンを基準としたパスを使用します。 メモ: エージェントは StopProgram 実行可能ファイルの戻り値をログに記録します。エージェントはゼロ以外の戻り値を実行のエラーと扱わず、リソースをオフラインにします。 メモ: この文字列では、開始と終了の({})波カッコの記号を使わないでください。 メモ: スクリプトでは、0 から 255 までの間の戻り値を指定します。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app stop" |
次のいずれか(1 つ以上)の属性
| 表: Solaris のオプション属性を参照してください。 |
表: Solaris のオプション属性
オプションの属性 | 説明 |
---|---|
CleanProgram | アプリケーションを強制的に停止する実行ファイル。絶対パスでこの実行ファイルを指定します。必要なコマンドライン引数を指定する場合は、実行ファイル名の後にスペースで区切って指定します。この実行ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。 Solaris のゾーンで実行するアプリケーションの場合は、非グローバルゾーンを基準としたパスを使用します。 メモ: ストレージの接続が失われた場合にアプリケーションを停止する適切なアクションを VCS が実行できるように、CleanProgram をローカルストレージに配置することをお勧めします。 メモ: CleanProgram 実行可能ファイルがゼロ以外の値を返す場合、エージェントはクリーンエラーとして扱い、リソースはエラーになりません。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app force stop" |
MonitorProcesses | 監視とクリーンの対象とするプロセスのリスト。各プロセス名は、実行ファイルの名前です。 実行ファイルの絶対パス名を指定します(エージェントがそのパスを使用して実行ファイルを起動する場合)。 プロセス名は、次のコマンドがプロセスに対して表示する完全なコマンドライン引数にする必要があります。
データ形式と値のタイプ: 文字列 - ベクトル 例: "/app/sample_bin" or "/usr/bin/bash /app/sample_process.sh" |
MonitorProgram | アプリケーションを監視する実行ファイル。絶対パスでこの実行ファイルを指定します。必要なコマンドライン引数を指定する場合は、実行ファイル名の後にスペースで区切って指定します。この実行ファイルはローカルストレージまたは共有ストレージに存在します。 Solaris のゾーンで実行するアプリケーションの場合は、非グローバルゾーンを基準としたパスを使用します。 MonitorProgram は VCSAgResState 値を返すことができ、OFFLINE 値は 100 または 1、ONLINE 値は信頼性レベルに応じて 101 から 110 の範囲(110 は信頼性レベルが 100%)または 0 になります。 その他の値はすべて UNKNOWN です。 メモ: この文字列では、開始と終了の({})波カッコの記号を使わないでください。 MonitorProgram が設定されていても利用可能ではない場合、リソースの状態は次のようになります。
データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー 例: "/usr/sbin/sample_app_monitor all" |
PidFiles | 監視とクリーンの対象とするプロセスのプロセス ID(PID)が含まれている PID ファイルのリスト。 これらのファイルは、アプリケーションによって生成されます。 各 PID ファイルには、監視下にある PID が 1 つ含まれます。 属性値には、絶対パスで各 PID ファイルを指定します。 Solaris のゾーンで実行するアプリケーションの場合は、非グローバルゾーンを基準としたパスを使用します。 プロセス ID は、プロセスの再起動時に変更される可能性があります。PID ファイルの更新に時間がかかると、エージェントの monitor 関数から不正な結果が返される場合があります。 誤った結果になった場合は、リソース定義の ToleranceLimit の値を大きくします。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - ベクトル 例: "/var/lock/samba/smbd.pid" |
ユーザー | StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram を実行するためのユーザー名。 MonitorProcesses で指定されたプロセスは、この属性値で指定されたユーザー環境で実行される必要があります。 監視時に、プロセスが指定されたユーザー環境で実行されていることを確認します。 メモ: 設定したユーザーが存在しない場合、リソースの状態は UNKNOWN になります。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト: root 例: user1 |
EnvFile | StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram のいずれかを実行する前に供給される必要がある環境ファイル。 メモ: 設定した使用のデフォルトシェル構文に EnvFile が従っていることを確認してください。 データ形式と値のタイプ: 文字列 - スカラー デフォルト: "" 例: /home/username/envfile |
UseSUDash | この属性の値が 0 の場合、エージェントは、StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram のエージェント関数を実行する前に su user コマンドを実行します。この属性の値が 1 の場合、エージェントは、StartProgram、StopProgram、MonitorProgram、CleanProgram のエージェント関数を実行する前に su - user コマンドを実行します。 データ形式と値のタイプ: ブール - スカラー デフォルト: 0 例: 1 |
DelayAfterOnline | Online エントリポイントが完了してから次の監視サイクルが呼び出されるまでに経過する秒数を指定します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト: 0 |
DelayAfterOffline | Offline エントリポイントが完了してから次の監視サイクルが呼び出されるまでに経過する秒数を指定します。 データ形式と値のタイプ: 整数 - スカラー デフォルト: 0 |