ニュースリリース

企業のダークデータ保有率が 50% を上回り、 深刻なセキュリティ盲点を生み出す

急増するセキュリティ侵害と厳格なデータ保護規制にもかかわらず、 企業データの半分以上は未分類のまま放置というグローバルの調査結果を発表

エンタープライズデータ保護市場の世界的リーダーであるベリタステクノロジーズ合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長 大江 克哉、以下 ベリタス) は、データ管理と価値に関するグローバル調査結果(※)「Value of Data (データの価値) 」の第二弾を発表しました。

同調査は、日本を含む世界15カ国、合計1,500人の IT 部門意思決定者およびデータ管理者を対象として実施したもので、今回の結果では、企業が所有するデータ(1)の約半分 (世界平均52%、日本 50%) が未分類またはタグ付けされずに放置されていることが明らかになりました。

そして、分類もタグ付けもされず、情報としての価値がわからないまま貯めこまれている「ダークデータ(光のあたらないデータ)」は、サイバー犯罪者のハニーポットとして恰好のターゲットとなっています。

データが分類されていれば、データをすばやくスキャンしてタグ付けすることができるため、データがどこにあったとしても、機密情報やリスクを伴うデータを適切に管理、保護することができます。厳格なデータ保護規制が次々と施行されて、企業が保有するあらゆるデータ資産について、規制ごとに異なる保持ポリシーにより順守しなければなりませんが、データに対する広範な可視性があれば、難なく対応できます。

◆パブリッククラウドとモバイルがデータセキュリティの弱点に

パブリッククラウドとモバイル環境はデータセキュリティにおける弱点であり、これらの環境の大部分のデータは分類も保護もされずに放置されていると考えられます。パブリッククラウド内のデータをすべて分類していると回答した企業の割合はわずか 5%、モバイルデバイス上のデータをすべて分類していると回答した企業は 6% です。 また、約6割(日本は約5割)の企業がパブリッククラウド上で分類済みのデータは半分未満であると回答し、モバイルデバイス上のデータについては 約3 分の 2  (世界平均67%、日本58%) の企業が分類済みのデータは半分未満だと回答しています。

ベリタスが以前に実施した「Truth in Cloud(クラウドの真実)」という調査によると、69% にも及ぶ企業が、データ保護やデータプライバシー、コンプライアンスはクラウドサービスプロバイダの責任範囲であるとの誤った認識を持っていることがわかりました (一般的なクラウドプロバイダ契約ではデータ管理は企業の責任とされています)。

ベリタスの製品およびソリューション担当バイスプレジデントを務める Jyothi Swaroop は次のように述べています。「従業員のモバイル利用が増えたことで仕事とプライベートの境目がなくなり、企業データがおびただしい数の環境に分散されるようになりました。データが企業内で断片化し、正しくタグ付けされていないと、“ダーク化”する可能性が高くなります。そうなると、企業は GDPR などのデータ保護規制を守れなくなり、その結果、評判を落とし、市場シェアを失う可能性もあります。ですから企業が全責任を持ってデータを効率的に管理、保護しなければならないのです。」

◆データの暗黒時代

日々のデータ管理における最重要項目として挙げられた回答は、データセキュリティの強化 (世界平均64%、日本62%) 、データの可視性と制御の改善 (世界平均39%、日本49%)、確実な規制順守 (世界平均32%、日本26%) でした。しかし、大多数の回答者は自社について、これらすべての分野で改善の余地があることを認めています。

ベリタスのSwaroop はさらに次のように述べています。「おそらく多くの企業にとって、ダークデータの貯蔵庫は目につかない忘れ去られた存在でしょう。しかし、これはサイバー犯罪者やランサムウェアの攻撃者にとって最高のターゲットとなります。保有データに対する理解が深まれば、その価値やリスクをより適切に判断できるようになります。しかし、平均的な企業が保有するデータファイルは、人間の手で分類してタグ付けできる量をはるかに超えています。そのため企業は、どこにあるデータでも管理、保護し、有用なインサイトを引き出せるように、適切なアルゴリズム、機械学習、ポリシー、プロセスを備えたデータ管理ツールを導入する必要があるのです。」

このレポートの重要な所見の詳細についてはこちらの VOX ブログ(英語)をご覧ください。ベリタスによるグローバル企業のデータと収益保護支援についてはこちらからレポート全文をダウンロードしてください。一元化されたデータ管理戦略の導入に関する詳細は、www.veritas.com にアクセスしてください。

「Value of Data」のレポート全文(英語版)を以下からダウンロードしていただけます。

https://www.veritas.com/form/whitepaper/realizing-the-power-of-enterprise-data

(1)  自社のオンプレミス、および、プライベートクラウドにて管理するデータが対象

※調査方法

ベリタスの委託により Vanson Bourne 社が、2018年10 月から 11 月にかけて実施し、米国、イギリス、フランス、ドイツ、スイス、UAE、カナダ、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、中国、日本、韓国の15カ国、合計 1,500 名の IT 部門の意思決定者およびデータ管理者に対してインタビューを行いました。

Vanson Bourne 社について

https://www.vansonbourne.com/

Vanson Bourne 社は、テクノロジー分野の市場調査を専門とする独立系企業です。妥協のない信頼のおける調査に基づく分析で評価されていますが、これは厳格な調査原則、そしてあらゆる事業分野と主要市場において企業の技術およびビジネス部門の上位意思決定者の見解を明らかにする能力が基盤となっています。

■ ベリタステクノロジーズ について
https://www.veritas.com/ja/jp/
Veritas Technologies はエンタープライズ向けデータ管理市場のグローバルリーダーであり、企業のミッションクリティカルなデータを保護するためのソフトウェア / ソリューションを提供しています。Fortune 100企業の 97パーセントを含む世界有数の企業が、データのバックアップ / リカバリ、データの保護と可用性の維持、障害対応、法令順守の実現のためにベリタスのソリューションを導入しています。企業にデジタルエコノミーへの対応が広まる中、ベリタスは、そこに潜むリスクを軽減し、企業にとって最も重要なデジタル資産である“データ”を活用できるよう最新のテクノロジーを提供します。ベリタステクノロジーズ合同会社は、Veritas Technologiesの日本法人です。

将来に関する記述: 製品の今後の予定についての将来に関する記述は予備的なものであり、未来のリリース予定日はすべて暫定的で、変更の可能性があります。今後の製品のリリースや予定されている機能修正についてはベリタスが継続的な評価を行なっており、実装されるかどうかは確定していません。ベリタスが確言したと考えるべきではなく、購入決定の理由とすべきではありません。

Veritas、Veritas ロゴは、Veritas Technologies LLC または関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

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