Veritas InfoScale™ 7.3.1 仮想化ガイド- Solaris
- 第 I 部 Solaris 仮想化で使われる Veritas InfoScale Solutions の概要
- 第 II 部 ゾーンとプロジェクト
- Storage Foundation and High Availability Solutions による Solaris ゾーンのサポート
- ゾーンでの VCS のサポートについて
- ゾーンへの VCS の設定
- ゾーンに VCS を設定する際の前提条件
- ゾーンルートの場所の決定
- アプリケーション用のサービスグループの設定
- 非グローバルゾーンへの VxVM ボリュームのエクスポート
- ゾーン環境での Oracle RAC の SF Oracle RAC サポートについて
- Storage Foundation での非グローバルゾーンサポートに関するソフトウェア制限
- Storage Foundation and High Availability Solutions による Solaris プロジェクトのサポート
- Storage Foundation and High Availability Solutions による Solaris ゾーンのサポート
- 第 III 部 Oracle VM Server for SPARC
- Storage Foundation and High Availability Solutions による Oracle VM Server for SPARC(論理ドメイン)のサポート
- Oracle VM Server for SPARC 配備モデル
- Oracle VM server for SPARC に Storage Foundation High Availability ソリューションを配備することの利点
- 機能
- 分割 Storage Foundation スタックモデル
- ゲストベース Storage Foundation スタックモデル
- 階層化 Storage Foundation スタックモデル
- システム必要条件
- Oracle VM Server for SPARC 環境での Storage Foundation のインストール
- ゲストドメインのストレージのプロビジョニング
- ソフトウェアの制限事項
- 既知の問題
- Oracle VM Server for SPARC 環境で複数ノードの CVM を使用するための Cluster Server サポート
- VCS: Oracle VM Server for SPARC を高可用性用に設定する
- Oracle VM Server for SPARC 環境の VCS について
- Oracle VM Server for SPARC 環境での Cluster Server の設定モデル
- VCS 環境の Oracle VM Server for SPARC ゲストドメインの移行
- ライブ移行の概要
- 複数の I/O ドメインを使用した VCS for Oracle VM Server for SPARC の設定について
- 複数の I/O ドメインからのサービスを使って論理ドメインを管理するための VCS の設定
- ストレージサービスの設定
- 複数の I/O ドメインからのサービスを監視するためのサービスグループの設定
- AlternateIO リソースの設定
- 論理ドメインのサービスグループの設定
- SF Oracle RAC による Oracle VM Server for SPARC 環境のサポート
- FSS 環境でのライブ移行のサポート
- Storage Foundation and High Availability Solutions による Oracle VM Server for SPARC(論理ドメイン)のサポート
- 第 IV 部 参照
単一ホストのゲストドメイン上の SF Oracle RAC と Oracle RAC データベース
この項では、単一ホスト上のゲストドメインを、SF Oracle RAC を配備できるように設定するために必要なタスクについて説明します。
メモ:
この設定は、設定が同じである追加の物理ホストを使うことで 4 ノードクラスタとして使う場合に推奨されます。
このアプローチの利点は次のとおりです。
物理サーバーの使用数を減らすと、非常に費用効果の高い設定になります。
この設定は、作成と保守が簡単です。 また、柔軟性があり移植も可能です。
複数のシステムにある多数のゲスト論理ドメインを結合して、より大きいクラスタを形成できます。
プライマリドメインが再ブートすると、それに接続されているゲスト論理ドメインのみが影響を受けます。セカンダリサービスドメインに接続されているゲスト論理ドメインは、引き続き利用可能です。プライマリドメインを停止するとすべてのドメインが停止することに注意してください。
このアプローチの欠点は次のとおりです。
ハードウェア障害が単一点障害となり、関連付けられたすべてのドメインが終了します。
T2000 サーバー上でこの設定を作成すると、ほとんどすべての物理リソースが消費されます。
図: 単一ホストのゲストドメイン上の SF Oracle RAC と Oracle RAC データベース に、このシナリオを示しています。
単一ホスト上のゲストドメインを、SF Oracle RAC を配備できるように設定するには
- 論理ドメイン環境を設定するための準備手順を完了します。
論理ドメイン環境での SF Oracle RAC 配備の準備を参照してください。
- T5k、T4、T2000 のサーバーに分割 PCI 設定を作成します。
各バスは 2 つの NIC と 1 つの HBA を持ちます。
- 1 つのプライマリドメインと 1 つのセカンダリドメインを作成します。
プライマリドメインは、制御および I/O ドメイン(プライマリサービスドメイン)として使われるように設定する必要があります。 セカンダリドメインは、最初は I/O ドメインとして設定する必要があります。 次に、セカンダリ I/O ドメインを、セカンダリサービスドメインとして使われるように設定します。 プライマリドメインは、このセカンダリサービスドメイン用のサービスを作成して割り当てるために使われます。
プライマリとセカンダリの両方のサービスドメインは、それぞれのパスを通してストレージを認識します。
- プライマリサービスドメインのディスクサービスとネットワークサービスを作成し、それをゲスト論理ドメイン A に割り当てます。
- プライマリサービスドメインを使って、セカンダリサービスドメイン用に 1 組のディスクサービスとネットワークサービスを別に作成して割り当てます。 これにより、ゲスト論理ドメイン B のサービスがセカンダリサービスドメインによって提供されるようになります。
- ネーティブオペレーティングシステムのインストール方式を使って、セカンダリサービスドメインとゲスト論理ドメインに Solaris オペレーティングシステムをインストールします。
- SF Oracle RAC をインストールし、設定します。
メモ:
NIC を使えないために優先度の低いハートビートリンクとして使われるパブリックリンクを設定します。
- Oracle RAC データベースを設定します。