Veritas NetBackup™ 重複排除ガイド

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Product(s): NetBackup (8.1.1)
Platform: Linux,UNIX,Windows
  1. NetBackup メディアサーバーの重複排除オプションの概要
    1.  
      NetBackup の重複排除オプションについて
    2.  
      NetBackup 8.1.1 の新しい MSDP 機能
  2. 配置の計画
    1.  
      MSDP の配置計画
    2.  
      NetBackup 命名規則
    3.  
      MSDP 重複排除ノードについて
    4.  
      NetBackup 重複排除の宛先について
    5.  
      MSDP ストレージの容量について
    6. MSDP ストレージと接続性の必要条件について
      1.  
        MSDP のファイバーチャネルおよび iSCSI の比較
    7. NetBackup メディアサーバー重複排除について
      1.  
        MSDP ストレージサーバーについて
      2.  
        MSDP 負荷分散サーバーについて
      3.  
        MSDP サーバーの必要条件について
      4.  
        MSDP のサポート外の構成について
    8. NetBackup Client Direct の重複排除について
      1.  
        MSDP クライアントの重複排除の必要条件と制限事項について
    9. MSDP リモートオフィスのクライアントの重複排除について
      1.  
        MSDP のリモートクライアントのデータセキュリティについて
      2.  
        リモートクライアントのバックアップスケジュールについて
    10.  
      NetBackup 重複排除エンジンのクレデンシャルについて
    11.  
      MSDP のネットワークインターフェースについて
    12.  
      MSDP ポートの使用について
    13.  
      MSDP の最適化された合成バックアップについて
    14.  
      MSDP と SAN クライアントについて
    15.  
      MSDP の最適化複製とレプリケーションについて
    16. MSDP のパフォーマンスについて
      1.  
        MSDP 重複排除率に対するファイルサイズの影響
    17.  
      MSDP のストリームハンドラについて
    18. MSDP の配置のベストプラクティス
      1.  
        完全修飾ドメイン名を使用する
      2.  
        MSDP の調整について
      3.  
        ストレージサーバーに初回の完全バックアップを送信する
      4.  
        MSDP ジョブ数を徐々に増やす
      5.  
        MSDP 負荷分散サーバーを徐々に導入する
      6.  
        MSDP クライアントの重複排除を徐々に実装する
      7.  
        MSDP の圧縮と暗号化を使う
      8.  
        MSDP の最適なバックアップストリーム数について
      9.  
        MSDP のストレージユニットグループについて
      10.  
        MSDP データの保護について
      11.  
        MSDP ストレージサーバーの構成を保存する
      12.  
        ディスクの書き込みのキャッシュ計画
  3. ストレージのプロビジョニング
    1.  
      MSDP 用のストレージのプロビジョニングについて
    2.  
      MSDP のストレージディレクトリやファイルを変更しない
    3.  
      MSDP ストレージの追加について
    4.  
      NetBackup MSDP のボリューム管理について
  4. 重複排除のライセンス
    1.  
      MSDP のライセンスについて
    2.  
      NetBackup MSDP のライセンス
  5. 重複排除の構成
    1.  
      MSDP サーバー側の重複排除の構成
    2.  
      MSDP クライアント側の重複排除の構成
    3.  
      MSDP 重複排除マルチスレッドエージェントについて
    4. 重複排除マルチスレッドエージェントの動作の構成
      1.  
        MSDP mtstrm.conf ファイルパラメータ
    5.  
      マルチスレッドエージェントによる重複排除プラグイン通信の構成
    6.  
      MSDP のフィンガープリントについて
    7.  
      MSDP フィンガープリントのキャッシュについて
    8. MSDP フィンガープリントのキャッシュ動作の構成
      1.  
        MSDP フィンガープリントキャッシュの動作オプション
    9.  
      リモートクライアント重複排除の MSDP フィンガープリントキャッシュのシードについて
    10.  
      クライアントでの MSDP フィンガープリントキャッシュのシードの構成
    11. ストレージサーバーでの MSDP フィンガープリントキャッシュのシードの構成
      1.  
        NetBackup seedutil オプション
    12.  
      MSDP に対する 96-TB サポートの有効化
    13. KMS サービスを使用した MSDP 暗号化について
      1.  
        MSDP 用の KMS のアップグレード
    14. メディアサーバー重複排除プールのストレージサーバーの構成
      1.  
        MSDP のストレージパスのプロパティ
      2.  
        MSDP ネットワークインターフェースのプロパティ
    15.  
      PureDisk 重複排除プール用のストレージサーバーの構成
    16.  
      NetBackup の重複排除用ディスクプールについて
    17. 重複排除のディスクプールの構成
      1.  
        [メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)]プロパティ
    18.  
      96-TB MSDP サポート用データディレクトリの作成
    19.  
      96-TB メディアサーバー重複排除プールへのボリュームの追加
    20. [メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)]ストレージユニットの構成
      1.  
        [メディアサーバー重複排除プール (Media Server Deduplication Pool)]ストレージユニットのプロパティ
      2.  
        MSDP ストレージユニットの推奨事項
    21.  
      MSDP クライアント側重複排除のクライアント属性の構成
    22.  
      クライアントについての MSDP クライアント側の重複排除の無効化
    23.  
      MSDP の圧縮について
    24.  
      MSDP の暗号化について
    25.  
      MSDP 圧縮および暗号化設定表
    26.  
      MSDP バックアップの暗号化の構成
    27.  
      MSDP の最適化複製とレプリケーションの暗号化の構成
    28.  
      MSDP のローリングデータの変換メカニズムについて
    29.  
      ローリングデータ変換のモード
    30.  
      MSDP 暗号化の動作と互換性
    31.  
      最適化された合成バックアップの MSDP の構成
    32.  
      MSDP の複製およびレプリケーションに対する個別ネットワークパスについて
    33.  
      MSDP 複製とレプリケーションに対する個別ネットワークパスの構成
    34. 同じドメイン内での MSDP の最適化複製について
      1. 同じドメイン内での MSDP の最適化複製のメディアサーバーについて
        1.  
          同じドメイン内での MSDP のプッシュ型の複製について
        2.  
          同じドメイン内での MSDP のプル型の複製について
    35. 同じ NetBackup ドメインでの MSDP 最適化複製の構成
      1. NetBackup の最適化複製またはレプリケーション動作の設定
        1.  
          コマンドラインの使用による NetBackup 構成オプションの設定
    36.  
      異なるドメインへの MSDP レプリケーションについて
    37. 異なる NetBackup ドメインへの MSDP レプリケーション設定
      1. NetBackup 自動イメージレプリケーションについて
        1.  
          1 対多の自動イメージレプリケーションモデル
        2.  
          自動イメージレプリケーションモデルのカスケード
        3.  
          複製用のドメインの関係について
        4.  
          自動イメージレプリケーションのレプリケーショントポロジーについて
        5. 自動イメージレプリケーションのレプリケーショントポロジーの表示
          1.  
            MSDP レプリケーション用ボリュームプロパティのサンプル出力
      2.  
        自動イメージレプリケーションの信頼できるマスターサーバーについて
      3.  
        信頼できるマスターサーバーの追加
      4.  
        信頼できるマスターサーバーの削除
      5.  
        NetBackup でクラスタ化されたマスターサーバーのノード間認証を有効化
      6. リモートドメインへの MSDP レプリケーションに対するターゲットの構成
        1.  
          MSDP レプリケーションのターゲットオプション
    38.  
      MSDP 最適化複製とレプリケーション帯域幅の構成について
    39.  
      ストレージライフサイクルポリシーについて
    40.  
      自動イメージレプリケーションに必要なストレージライフサイクルポリシーについて
    41. ストレージライフサイクルポリシーの作成
      1.  
        [ストレージライフサイクルポリシー (Storage Lifecycle Policy)]ダイアログボックスの設定
    42.  
      MSDP バックアップポリシーの構成について
    43.  
      バックアップポリシーの作成
    44. [耐性ネットワーク (Resilient Network)]プロパティ
      1.  
        耐性が高い接続のリソース使用量
    45.  
      耐性のある接続の指定
    46.  
      MSDP 負荷分散サーバーの追加
    47.  
      NetBackup クライアントでの可変長の重複排除について
    48.  
      MSDP pd.conf 構成ファイルについて
    49. MSDP pd.conf ファイルの編集
      1.  
        MSDP pd.conf ファイルのパラメータ
    50.  
      MSDP contentrouter.cfg ファイルについて
    51.  
      MSDP ストレージサーバーの構成の保存について
    52.  
      MSDP ストレージサーバーの構成の保存
    53.  
      MSDP ストレージサーバーの構成ファイルの編集
    54.  
      MSDP ストレージサーバーの構成の設定
    55.  
      MSDP ホストの構成ファイルについて
    56.  
      MSDP ホストの構成ファイルの削除
    57.  
      MSDP レジストリのリセット
    58. MSDP カタログの保護について
      1.  
        MSDP シャドーカタログについて
      2.  
        MSDP カタログバックアップポリシーについて
    59.  
      MSDP シャドーカタログパスの変更
    60.  
      MSDP シャドーカタログスケジュールの変更
    61.  
      MSDP カタログのシャドーコピー数の変更
    62. MSDP カタログバックアップの設定
      1.  
        MSDP の drcontrol オプション
    63.  
      MSDP カタログバックアップポリシーの更新
    64.  
      MSDP の FIPS 準拠について
  6. NetBackup CloudCatalyst を使用したクラウドに対する重複排除の構成
    1. NetBackup CloudCatalyst を使用した重複排除データのクラウドへのアップロード
      1. 最適化複製を使用して MSDP ストレージサーバーから CloudCatalyst ストレージサーバーにデータをコピーする場合 (推奨される使用例)
        1.  
          単一の CloudCatalyst ストレージサーバーへの MSDP ストレージサーバーのファンイン
      2.  
        CloudCatalyst ストレージサーバーに直接バックアップを作成する場合
    2.  
      CloudCatalyst の必要条件と制限事項
    3.  
      CloudCatalyst ストレージサーバーとしての Linux メディアサーバーの構成
    4. クラウドに対する重複排除のための CloudCatalyst ストレージサーバーの構成
      1.  
        NetBackup CloudCatalyst Appliance の構成方法
      2.  
        CloudCatalyst ストレージサーバーとしての Linux メディアサーバーの構成方法
      3.  
        MSDP ストレージサーバーからの重複排除のターゲットとしての CloudCatalyst ストレージサーバーの構成
      4.  
        NetBackup CloudCatalyst 用のストレージライフサイクルポリシーの構成
    5.  
      CloudCatalyst の esfs.json 構成ファイルについて
    6.  
      CloudCatalyst キャッシュについて
    7.  
      CloudCatalyst 使用時のクラウドへのデータトラフィックの制御
    8.  
      CloudCatalyst のプッシュ型またはプル型最適化複製の構成
    9.  
      CloudCatalyst クラウドストレージの廃止
    10.  
      NetBackup CloudCatalyst のワークフロープロセス
    11.  
      CloudCatalyst のディザスタリカバリ
  7. 重複排除のアクティビティの監視
    1.  
      MSDP 重複排除率の監視
    2. MSDP ジョブの詳細の表示
      1.  
        MSDP ジョブの詳細
    3.  
      MSDP ストレージの容量と使用状況のレポートについて
    4.  
      MSDP コンテナファイルについて
    5.  
      MSDP コンテナファイル内のストレージ使用状況の表示
    6.  
      MSDP ディスクレポートの表示
    7.  
      MSDP プロセスの監視について
    8.  
      自動イメージレプリケーションジョブに関するレポート
  8. 重複排除の管理
    1. MSDP サーバーの管理
      1.  
        MSDP ストレージサーバーの表示
      2.  
        MSDP ストレージサーバーの状態の判断
      3.  
        MSDP ストレージサーバーの属性の表示
      4.  
        MSDP ストレージサーバーの属性の設定
      5.  
        MSDP ストレージサーバーのプロパティの変更
      6.  
        MSDP ストレージサーバーの属性の消去
      7.  
        MSDP ストレージサーバー名またはストレージパスの変更について
      8.  
        MSDP ストレージサーバーの名前またはストレージパスの変更
      9.  
        MSDP 負荷分散サーバーの削除
      10.  
        MSDP ストレージサーバーの削除
      11.  
        MSDP ストレージサーバーの構成を削除する
    2. NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの管理
      1.  
        重複排除クレデンシャルがあるメディアサーバーの確認
      2.  
        NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの追加
      3.  
        NetBackup Deduplication Engine クレデンシャルの変更
      4.  
        負荷分散サーバーからのクレデンシャルの削除
    3. メディアサーバー重複排除プールの管理
      1.  
        メディアサーバー重複排除プールの表示
      2.  
        メディアサーバー重複排除プールの状態の判断
      3.  
        メディアサーバー重複排除プールの状態の変更
      4.  
        メディアサーバー重複排除プールの属性の表示
      5.  
        メディアサーバー重複排除プールの属性の設定
      6. メディアサーバー重複排除プールのプロパティの変更
        1.  
          自動イメージレプリケーションのボリューム変更を解決する方法
      7.  
        メディアサーバー重複排除プールの属性の消去
      8.  
        MSDP ディスクボリュームの状態の判断
      9.  
        MSDP ディスクボリュームの状態の変更
      10.  
        NetBackup ディスクプールのインベントリ
      11.  
        メディアサーバー重複排除プールの削除
    4.  
      バックアップイメージの削除
    5.  
      MSDP キュー処理について
    6.  
      MSDP トランザクションキューの手動処理
    7.  
      MSDP データの整合性検査について
    8. MSDP データの整合性検査の動作の構成
      1.  
        MSDP データ整合性検査の構成パラメータ
    9.  
      MSDP ストレージの読み込みパフォーマンスの管理について
    10. MSDP ストレージのリベースについて
      1.  
        MSDP サーバー側リベースのパラメータ
    11.  
      MSDP のデータ削除処理について
    12.  
      MSDP ストレージパーティションのサイズ調整
    13.  
      MSDP のリストアのしくみ
    14.  
      MSDP のクライアントへの直接リストアの構成
    15.  
      リモートサイトのファイルのリストアについて
    16.  
      ターゲットマスタードメインでのバックアップからのリストアについて
    17.  
      リストアサーバーの指定
  9. MSDP のリカバリ
    1.  
      MSDP カタログのリカバリについて
    2.  
      シャドーコピーからの MSDP カタログのリストア
    3.  
      MSDP ストレージサーバーのディスクエラーからのリカバリ
    4.  
      MSDP ストレージサーバーのエラーからのリカバリ
    5.  
      NetBackup カタログリカバリ後の MSDP ストレージサーバーのリカバリ
  10. MSDP ホストの置換
    1.  
      MSDP ストレージサーバーのホストコンピュータの交換
  11. MSDP のアンインストール
    1.  
      MSDP のアンインストールについて
    2.  
      MSDP の無効化
  12. 重複排除アーキテクチャ
    1.  
      MSDP サーバーコンポーネント
    2.  
      メディアサーバーの重複排除バックアップ処理
    3.  
      MSDP クライアントコンポーネント
    4.  
      MSDP クライアント側の重複排除バックアップ処理
  13. トラブルシューティング
    1. 統合ログについて
      1.  
        vxlogview コマンドを使用した統合ログの表示について
      2.  
        vxlogview を使用した統合ログの表示の例
    2. レガシーログについて
      1.  
        MSDP の NetBackup ログファイルディレクトリの作成
    3.  
      NetBackup MSDP ログファイル
    4. MSDP インストールの問題のトラブルシューティング
      1.  
        SuSE Linux で MSDP インストールが失敗する
    5. MSDP 構成の問題のトラブルシューティング
      1.  
        MSDP ストレージサーバーの構成の失敗
      2.  
        MSDP データベースのシステムエラー (220)
      3.  
        MSDP の[サーバーが見つかりませんでした (Server not found)]エラー
      4.  
        MSDP 構成中のライセンス情報エラー
      5.  
        ディスクプールウィザードで MSDP ボリュームが表示されない
    6. MSDP 操作上の問題のトラブルシューティング
      1.  
        MSDP サーバーに十分なメモリがあることを確認する
      2.  
        MSDP バックアップまたは複製ジョブの失敗
      3.  
        MSDP クライアントの重複排除が失敗する
      4.  
        ボリュームのマウントが解除されると MSDP ボリュームが停止状態になる
      5.  
        MSDP のエラー、遅延応答、ハングアップ
      6.  
        MSDP ディスクプールを削除できない
      7.  
        MSDP メディアのオープンエラー (83)
      8.  
        MSDP メディアの書き込みエラー (84)
      9.  
        MSDP 正常に処理されたイメージはありませんでした (191)
      10.  
        MSDP ストレージの空きのない状態
      11.  
        MSDP カタログバックアップのトラブルシューティング
    7.  
      MSDP ディスクのエラーとイベントの表示
    8.  
      MSDP イベントのコードとメッセージ
    9. CloudCatalyst の問題のトラブルシューティング
      1. CloudCatalyst のログ
        1.  
          esfs_storage のエラーメッセージ
        2.  
          esfs_filesystem のエラーメッセージ
      2. クラウドストレージサーバーの構成ウィザードの使用中に発生する問題
        1.  
          目的のメディアサーバーを選択できない
        2.  
          重複排除オプションを選択できない
        3. ストレージサーバー作成状態のエラー
          1.  
            ログインクレデンシャルや証明書が失敗したことを示すメッセージ
          2.  
            クレデンシャル追加エラー
      3. ディスクプールの問題
        1.  
          タイムアウトによるディスクプール作成時の問題
        2.  
          CloudCatalyst ストレージサーバーごとに 1 つのディスクプール
      4. クラウドストレージサーバーの構成中の問題
        1.  
          クレデンシャルを追加するメディアサーバーが[メディアサーバー (Media Servers)]タブに表示されない
        2.  
          メディアサーバーに対する「失敗したクレデンシャルの追加 (Add credentials failed)」のメッセージ
      5.  
        状態 191: 正常に処理されたイメージはありませんでした
      6.  
        ローカルキャッシュディレクトリがいっぱいの場合のメディアの書き込みエラー (84)
      7.  
        CloudCatalyst ストレージサーバーの停止後に ESFS を再起動できない問題
      8.  
        vxesfsd プロセスの再起動
      9.  
        vxesfsd の再起動の問題
      10. CloudCatalyst トラブルシューティングツール
        1.  
          esfs_cleanup.sh スクリプト
        2.  
          esfs_check 一貫性チェックツール
        3.  
          setlsu_ioctl ツール
  14. 付録 A. MSDP ストレージへの移行
    1.  
      PureDisk から NetBackup MSDP への移行
    2.  
      別のストレージ形式から MSDP への移行

MSDP pd.conf ファイルのパラメータ

表: pd.conf ファイルのパラメータ に、NetBackup メディアサーバー重複排除プール環境で構成できる重複排除パラメータについて説明します。

この表のパラメータはアルファベット順です。pd.conf ファイルのパラメータはアルファベット順でないことがあります。

ご使用のリリースでのファイルのパラメータは、このトピックに記述されているパラメータとは異なることがあります。

このファイルを編集して、そのホストの詳細設定を構成できます。パラメータが pd.conf ファイルにない場合は、パラメータを追加できます。アップグレード中に、NetBackup は必須のパラメータのみを pd.conf ファイルに追加します。

pd.conf ファイルは、次のディレクトリに存在します。

  • (Windows) install_path\Veritas\NetBackup\bin\ost-plugins

  • (UNIX) /usr/openv/lib/ost-plugins/

表: pd.conf ファイルのパラメータ

パラメータ

説明

BACKUPRESTORERANGE

クライアントで、バックアップとリストア用に、ローカルネットワークインターフェースカード (NIC) の IP アドレスまたはアドレス範囲を指定します。

次のように、2 つの方法のいずれかで値を指定します。

  • Classless Inter-Domain Routing (CIDR) 形式。たとえば、次の表記法はトラフィックのために 192.168.10.0 と 192.168.10.1 を指定します。

    BACKUPRESTORERANGE = 192.168.10.1/31

  • IP アドレスのカンマ区切りリスト。たとえば、次の表記法はトラフィックのために 192.168.10.1 と 192.168.10.2 を指定します。

    BACKUPRESTORERANGE = 192.168.10.1, 192.168.10.2

デフォルト値: BACKUPRESTORERANGE= (デフォルト値なし)

指定可能な値: Classless Inter-Domain Routing 形式か IP アドレスのカンマ区切りのリスト

BANDWIDTH_LIMIT

重複排除ホストと重複排除プール間のデータをバックアップまたはリストアするときに許可する最大帯域幅を指定します。値は、KB/ 秒で指定されます。デフォルトは、制限なしです。

デフォルト値: BANDWIDTH_LIMIT = 0

指定可能な値: 0(限度なし) - 実際のシステムの限度 (KB/ 秒)

COMPRESSION

バックアップ時にデータを圧縮するかどうか指定します。

デフォルトでは、データは圧縮されます。

デフォルト値: COMPRESSION = 1

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

MSDP の圧縮についてを参照してください。

CR_STATS_TIMER

ストレージサーバーホストから統計を取り込む時間間隔を秒単位で指定します。デフォルト値の 0 はキャッシュへの保存を無効にし、オンデマンドで統計を取り込みます。

この設定を変更する前に次の情報を考慮してください。

  • 無効 (0) に設定すると、NetBackup が要求するたびに、最新のストレージ容量の情報の要求が行われます。

  • 値を指定した場合は、前回の要求から指定された秒数が経過してから、要求が実行されます。値を指定しないと、前の要求からのキャッシュされた値が使用されます。

  • この設定を有効にすると、ストレージサーバーへの問い合わせが減少する場合があります。欠点は、NetBackup によって報告される容量の情報が最新のものではなくなることです。したがって、ストレージ容量が限界に近い場合は、このオプションを有効にしないことを推奨します。

  • 高負荷のシステムでは、負荷によって容量の情報のレポートが遅れることがあります。その場合、NetBackup はストレージユニットに停止としてマークすることがあります。

デフォルト値: CR_STATS_TIMER = 0

指定可能な値: 0 以上の値 (秒単位)

DEBUGLOG

NetBackup ファイルが重複排除プラグインのログ情報を書き込むファイルを指定します。NetBackup は毎日のログファイルの先頭に日付印を追加します。

Windows では、ファイル名の前にパーティション識別子とスラッシュがある必要があります。UNIX では、ファイル名の前にスラッシュがある必要があります。

メモ:

このパラメータは NetApp アプライアンスからの NDMP バックアップには適用されません。

デフォルト値:

  • UNIX の場合:​ DEBUGLOG = /var/log/puredisk/pdplugin.log

  • Windows の場合: DEBUGLOG = C:\pdplugin.log

指定可能な値: 任意のパス

DISABLE_BACKLEVEL_TLS

クライアントとサーバー間のセキュア通信が確立されるとき、このパラメータで古い TLS バージョンを無効にするかどうかを指定します。NetBackup バージョン 8.0 以前では、SSLV2、SSLV3、TLS 1.0、TLS 1.1 などの古い TLS バージョンを使用しています。

TLS 1.2 を有効にするには、DISABLE_BACKLEVEL_TLS パラメータの値を 1 に変更して、NetBackup Deduplication Engine (spoold) と NetBackup Deduplication Manager (spad) を再起動します。

デフォルト値: DISABLE_BACKLEVEL_TLS = 0

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

メモ:

TLS 1.2 を有効にするには、NetBackup バージョンが 8.1 以降であることが必要です。マシン (クライアントまたはメディアサーバーまたは負荷分散サーバーの可能性があります) で TLS 1.2 を有効にすると (DISABLE_BACKLEVEL_TLS = 1)、通信を確立するには、接続されているすべてのマシンでも TLS 1.2 を有効にする必要があります。

標準バックアップの場合、NetBackup クライアントバージョン 8.0 以前では、TLS 1.2 が有効になっている NetBackup サーバー (メディアサーバーまたは負荷分散サーバー) バージョン 8.1 と通信できます。

ただし、最適化複製とレプリケーション、負荷分散、および Client Direct 複製の場合、NetBackup クライアントバージョン 8.0 以前では TLS 1.2 が有効になっている NetBackup サーバー (メディアサーバーまたは負荷分散サーバー) バージョン 8.1 と通信できません。

さらに、NetBackup 5000 シリーズアプライアンスは TLS 1.2 をサポートしません。

DONT_SEGMENT_TYPES

重複排除しないファイルのファイル名拡張子のカンマ区切りリスト。指定された拡張子を持つバックアップストリームのファイルは、16 MB より小さい場合に単一のセグメントが割り当てられます。それより大きいファイルは、最大 16 MB のセグメントサイズを使用して重複排除されます。

例: DONT_SEGMENT_TYPES = mp3,avi

この設定は、NetBackup でグローバルに重複排除されないファイル形式内のセグメントが分析および管理されないようにします。注意: このパラメータは、NetApp ストリームハンドラを使う NDMP バックアップには適用されません。

デフォルト値: DONT_SEGMENT_TYPES = (デフォルト値なし)

指定可能な値: カンマ区切りの拡張子

ENCRYPTION

バックアップ時にデータを暗号化するかどうか指定します。 デフォルトでは、ファイルは暗号化されません。

すべてのホストでこのパラメータを 1 に設定すると、データは転送中とストレージ上で暗号化されます。

デフォルト値: ENCRYPTION = 0

指定可能な値: 0 (暗号化なし) または 1 (暗号化)

MSDP の暗号化についてを参照してください。

FIBRECHANNEL

NetBackup シリーズアプライアンスに出入するバックアップとリストアのトラフィックについてファイバーチャネルを有効にします。

デフォルト値: FIBRECHANNEL = 0

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

FILE_KEEP_ALIVE_INTERVAL

アイドル状態のソケットに keepalive を実行する間隔 (秒単位)。

以下の項目は、このパラメータの構成に基づく動作について説明しています。

  • コメントアウトされ (デフォルト)、耐性のあるネットワーク接続が有効: 値が 75 秒未満の場合、keep alive の間隔は 60 秒です。値が 1800 秒 (30 分) より大きい場合、keep alive の間隔は 1440 秒 (30 分の 80%) です。値が 75 から 1800 セクションまでの間にある場合、keep-alive の間隔はパラメータ値の 80% です。

    [耐性ネットワーク (Resilient Network)]プロパティ を参照してください。

  • コメントアウトされ (デフォルト)、耐性の高いネットワーク接続が有効でない。keep-alive の間隔は 1440 秒 (30 分の 80%) です。

  • 0 以下、無効: keepalive は送信されません。

  • 0 より大きい: keep-alive の間隔は指定した秒単位の値です。ただし、60 秒未満または 7200 秒 (2 時間) より大きい場合、keep-alive の間隔は 1440 秒 (30 分の 80%) です。

デフォルト値: FILE_KEEP_ALIVE_INTERVAL = 1440

指定可能な値: 0 (無効) または 60 から 7200 秒まで

NetBackup が使用する keep alive 間隔を決定するため、以下と同様のメッセージの重複排除プラグインログファイルを検査します。

xxxx 秒の keep alive 間隔を使用する

重複排除プラグインのログファイルについての詳細は、この表の DEBUGLOG および LOGLEVEL を参照してください。

FP_CACHE_CLIENT_POLICY

メモ:

自身のデータをバックアップする個々のクライアントでこの設定を使うことを推奨します (クライアント側の重複排除)。ストレージサーバーまたは負荷分散サーバーでこの設定を使用すると、すべてのバックアップジョブに影響します。

クライアント、バックアップポリシーおよびクライアントの最初のバックアップのフィンガープリントキャッシュを取得する日付を指定します。

デフォルトでは、以前のバックアップからのフィンガープリントがロードされます。このパラメータによって、別の類似したバックアップからフィンガープリントキャッシュをロードできます。これにより、クライアントの最初のバックアップに必要な時間を減らすことができます。このパラメータは、特に、WAN 上でデータが長距離を移動する、リモートオフィスから中央のデータセンターへのバックアップに役立ちます。

次の形式で設定を指定します。

clienthostmachine,backuppolicy,date

date は指定したクライアントからのフィンガープリントキャッシュを使う最後の日付 (mm/dd/yyyy 形式) です。

デフォルト値: FP_CACHE_CLIENT_POLICY = (デフォルト値なし)

クライアントでの MSDP フィンガープリントキャッシュのシードの構成を参照してください。

FP_CACHE_INCREMENTAL

増分バックアップにフィンガープリントキャッシュを使用するかどうかを指定します。

増分バックアップでは、前回のバックアップ以降、変更されたものだけがバックアップされるので、キャッシュのロードは増分バックアップのパフォーマンスにほとんど影響しません。

デフォルト値: FP_CACHE_INCREMENTAL = 0

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

メモ:

ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

FP_CACHE_LOCAL

ストレージサーバーで重複排除するバックアップジョブについてフィンガープリントキャッシュを使用するかどうかを指定します。このパラメータは、負荷分散サーバーまたは自身のデータを重複排除するクライアントには適用されません。

重複排除ジョブが NetBackup Deduplication Engine と同じホストにある場合、フィンガープリントのキャッシュを無効にするとパフォーマンスが向上します。

デフォルト値: FP_CACHE_LOCAL = 1

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

FP_CACHE_MAX_COUNT

フィンガープリントキャッシュにロードするイメージの最大数を指定します。

デフォルト値: FP_CACHE_MAX_COUNT = 1024

指定可能な値: 0 - 4096

メモ:

ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

FP_CACHE_MAX_MBSIZE

フィンガープリントキャッシュに使用するメモリの容量を MB 単位で指定します。

デフォルト値: FP_CACHE_MAX_MBSIZE = 20

指定可能な値: 0 からコンピュータの制限値まで

メモ:

ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

FP_CACHE_PERIOD_REBASING_THRESHOLD

バックアップ中の定期的なリベースのしきい値 (MB) を指定します。 次の両方に該当する場合、コンテナのリベースが検討されます。

  • コンテナが過去 3 カ月間リベースされていません。

  • そのバックアップの場合、コンテナ内のデータセグメントが消費する領域は FP_CACHE_PERIOD_REBASING_THRESHOLD 値より少なくなります。

デフォルト値: FP_CACHE_PERIOD_REBASING_THRESHOLD = 16

指定可能な値: 0 (無効) ~ 256

MSDP ストレージのリベースについてを参照してください。

FP_CACHE_REBASING_THRESHOLD

バックアップ中の標準リベースのしきい値 (MB) を指定します。 次の両方に該当する場合、コンテナのリベースが検討されます。

  • コンテナが過去 3 カ月間にリベースされました。

  • そのバックアップの場合、コンテナ内のデータセグメントが消費する領域は FP_CACHE_REBASING_THRESHOLD 値より少なくなります。

デフォルト値: FP_CACHE_REBASING_THRESHOLD = 4

指定可能な値: 0 (無効) ~ 200

この値を変更する場合は、新しい値を慎重に検討してください。大きすぎる値を設定する場合、すべてのコンテナがリベースの対象になります。重複排除率は、リベースを実行するバックアップジョブより低くなります。

MSDP ストレージのリベースについてを参照してください。

LOCAL_SETTINGS

ローカルホストの pd.conf 設定を使うか、またはサーバーでローカル設定を上書きできるようにするかどうか指定します。 次にローカル設定の優先度を示します。

  • ローカルホスト

  • 負荷分散サーバー

  • ストレージサーバー

ローカル設定を使用するには、この値を 1 に設定します。

デフォルト値: LOCAL_SETTINGS = 0

指定可能な値: 0 (上書きを許可) または 1 (常にローカル設定を使用)

LOGLEVEL

ログファイルに書き込まれる情報量を指定します。範囲は 0 から 10 で、10 を指定すると情報量が最も多くなります。

デフォルト値: LOGLEVEL = 0

指定可能な値: 0 以上 10 以下の整数

メモ:

ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

MAX_IMG_MBSIZE

バックアップイメージフラグメントの最大サイズ (MB 単位)。

デフォルト値: MAX_IMG_MBSIZE = 51200

指定可能な値: 0 - 51,200 (MB 単位)

メモ:

ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

MAX_LOG_MBSIZE

ログファイルの最大サイズ (MB 単位)。NetBackup はログファイルがこの限度に達するとき新しいログファイルを作成します。NetBackup は各ログファイル名の先頭に、日付と 0 から始まる序数を追加します (120131_0_pdplugin.log120131_1_pdplugin.log など)。

デフォルト値: MAX_LOG_MBSIZE = 100

指定可能な値: 0 - 50,000 (MB 単位)

META_SEGKSIZE

メタデータストリームのセグメントサイズ。

デフォルト値: META_SEGKSIZE = 16384

指定可能な値: 32-16384、32 の倍数

メモ:

ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

MTSTRM_BACKUP_CLIENTS

設定する場合、指定されたクライアントのバックアップに対するマルチスレッドエージェントの使用が制限されます。指定されていないクライアントは単一スレッドを使います。

この設定では、指定されたクライアントがマルチスレッドエージェントを使うことは保証されません。mtstrm.conf ファイルの MaxConcurrentSessions パラメータは、マルチスレッドエージェントが同時に処理するバックアップの数を制御します。MaxConcurrentSessions 値より多くのクライアントを指定した場合、クライアントの一部は単一スレッドプロセスを使う可能性があります。

MSDP mtstrm.conf ファイルパラメータを参照してください。

形式は、大文字と小文字を区別しない、クライアントのカンマ区切りリストです (例: MTSTRM_BACKUP_CLIENTS = client1,client2,client3)。

デフォルト値: MTSTRM_BACKUP_CLIENTS = (デフォルト値なし)

指定可能な値: カンマ区切りのクライアント名

MSDP 重複排除マルチスレッドエージェントについてを参照してください。

MTSTRM_BACKUP_ENABLED

重複排除プラグインと NetBackup Deduplication Engine 間のバックアップストリームにマルチスレッドエージェントを使います。

デフォルト値: MTSTRM_BACKUP_ENABLED = (デフォルト値なし)

指定可能な値: 1 (オン) または 0 (オフ)

このパラメータの値は、インストール中またはアップグレード中に構成されます。ホストの同時ハードウェア値が同時ハードウェアしきい値より大きい場合、MTSTRM_BACKUP_ENABLED は NetBackup によって 1 に設定されます (このパラメータにおいて、同時ハードウェアは、CPU またはコアまたはハイパースレッディングユニットの数です)。

以下の項目では、決定アルゴリズムに使われる値について説明します。

  • 同時ハードウェア値は次のいずれかです。

    • メディアサーバーの場合、ホストの同時ハードウェアの半分がアルゴリズムの同時ハードウェア値に使われます。

    • クライアントの場合、ホストの同時ハードウェアのすべてがアルゴリズムの同時ハードウェア値に使われます。

  • マルチスレッドを有効にする同時ハードウェアのしきい値は次のいずれかです。

    • Windows と Linux の場合: しきい値は 2 です。

    • Solaris の場合: しきい値は 4 です。

次の例が参考になります。

  • コアごとに 2 つのハイパースレッディングユニットを含む 8 つの CPU コアがある Linux メディアサーバーの同時ハードウェアは 16 です。したがって、アルゴリズムの同時ハードウェア値は 8 (メディアサーバーではシステムの同時ハードウェアの半分) です。8 は 2 より大きいため (Windows と Linux のしきい値)、マルチスレッドは有効になります (MTSTRM_BACKUP_ENABLED = 1)。

  • ハイパースレッディングのない 2 つの CPU コアがある Solaris クライアントの同時ハードウェアは 2 です。アルゴリズムの同時ハードウェア値は 2 (クライアントではシステムの同時ハードウェアのすべて) です。2 は 4 より大きくないため (Solaris のしきい値)、マルチスレッドは有効になりません (MTSTRM_BACKUP_ENABLED = 0)。

MSDP 重複排除マルチスレッドエージェントについてを参照してください。

MTSTRM_BACKUP_POLICIES

設定する場合、指定されたポリシーのバックアップに対するマルチスレッドエージェントの使用が制限されます。指定されていないポリシーのクライアントは、クライアントが MTSTRM_BACKUP_CLIENTS パラメータで指定されていないかぎり、単一スレッドを使います。

この設定では、指定されたポリシーのクライアントのすべてがマルチスレッドエージェントを使うことは保証されません。mtstrm.conf ファイルの MaxConcurrentSessions パラメータは、マルチスレッドエージェントが同時に処理するバックアップの数を制御します。MaxConcurrentSessions 値より多くのクライアントがポリシーに含まれる場合、クライアントの一部は単一スレッドプロセスを使う可能性があります。

MSDP mtstrm.conf ファイルパラメータを参照してください。

形式は、大文字と小文字を区別する、ポリシーのカンマ区切りリストです (例: MTSTRM_BACKUP_POLICIES = policy1,policy2,policy3)。

デフォルト値: MTSTRM_BACKUP_POLICIES = (デフォルト値なし)

指定可能な値: カンマ区切りのバックアップポリシー名

MSDP 重複排除マルチスレッドエージェントについてを参照してください。

MTSTRM_IPC_TIMEOUT

重複排除プラグインがエラーによりタイムアウトするまでにマルチスレッドエージェントからの応答を待機する秒数。

デフォルト値: MTSTRM_IPC_TIMEOUT = 1200

指定可能な値: 1 以上 86400 以下

MSDP 重複排除マルチスレッドエージェントについてを参照してください。

OPTDUP_BANDWIDTH

重複排除サーバーの各々の最適化された複製と自動イメージレプリケーションのストリームに割り当てられる帯域幅を指定します。OPTDUP_BANDWIDTH はクライアントには適用されません。 値は、KB/ 秒単位で指定されます。

デフォルト値: OPTDUP_BANDWIDTH= 0

指定可能な値: 0(限度なし) - 実際のシステムの限度 (KB/ 秒)

グローバルな帯域幅パラメータは、OPTDUP_BANDWIDTH が適用されるかどうかに影響します。

MSDP 最適化複製とレプリケーション帯域幅の構成についてを参照してください。

OPTDUP_COMPRESSION

最適化複製および自動イメージレプリケーション時にデータを圧縮するかどうか指定します。 デフォルトでは、ファイルは圧縮されます。圧縮を無効にするには、値を 0 に変更します。このパラメータはクライアントには適用されません。

デフォルト値: OPTDUP_COMPRESSION = 1

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

MSDP の圧縮についてを参照してください。

OPTDUP_ENCRYPTION

最適化複製およびレプリケーション時にデータを暗号化するかどうか指定します。 デフォルトでは、ファイルは暗号化されません。暗号化が必要な場合は、MSDP ストレージサーバーと MSDP の負荷分散サーバーで値を 1 に変更します。 このパラメータはクライアントには適用されません。

すべてのホストでこのパラメータを 1 に設定すると、データは転送時に暗号化されます。

デフォルト値: OPTDUP_ENCRYPTION = 0

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

MSDP の暗号化についてを参照してください。

OPTDUP_TIMEOUT

最適化複製がタイムアウトするまでの時間 (分) を指定します。

デフォルト値: OPTDUP_TIMEOUT = 720

指定可能な値: 分単位で表される値

PDDO_SSL_VERIFY

NetBackup 5000 シリーズアプライアンスと通信するときに SSL の検証を実行するかどうかを指定します。デフォルトでは、NetBackup 5000 シリーズアプライアンスとの通信時に SSL の検証は実行されません。

SSL の検証を実行するには、値を 1 に変更し、NetBackup 5000 シリーズアプライアンスのルート証明書ファイルを次のディレクトリにコピーします。

  • Windows の場合: install_path\Veritas\NetBackup\bin\ost-plugins

  • UNIX の場合: /usr/openv/lib/ost-plugins/

    ルート証明書ファイルをコピーしたら、storage_server_name.pem に名前を変更する必要があります。ここで、storage_server_name は NetBackup 5000 シリーズアプライアンスの完全修飾ドメイン名です。

NetBackup 5000 シリーズアプライアンス上のルート証明書ファイルは次のとおりです。

  • (1.4.4) /Storage/var/VRTSat/.VRTSat/profile/certstore/trusted/*.0

  • (1.4.5) /Storage/var/VxAT/root/.VRTSat/profile/certstore/trusted/*.0

NetBackup 5000 シリーズアプライアンスと通信する NetBackup サーバーと NetBackup クライアントが複数ある場合、ルート証明書ファイルはすべてのメディアサーバーおよび NetBackup クライアントにコピーする必要があります。

デフォルト値: PDDO_SSL_VERIFY = 0

指定可能な値: 0 (オフ) または 1 (オン)

PREFERRED_EXT_SEGKSIZE

特定のファイルの種類について、ファイル拡張子と優先セグメントサイズ (KB 単位) を指定します。ファイル拡張子では大文字と小文字が区別されます。 デフォルト値は次のとおりです。edb は Exchange Server ファイル、mdf は SQL Server マスターデータベースファイル、ndf は SQL Server セカンダリデータファイル、segsize64k は Microsoft SQL ストリームです。

デフォルト値: PREFERRED_EXT_SEGKSIZE = edb:32,mdf:64,ndf:64,segsize64k:64

指定可能な値: カンマで区切った file_extension:segment_size_in_KBs のペア。

SEGKSIZE も参照してください。

PREFETCH_SIZE

リストア操作のデータバッファに使用するバイト単位のサイズ。

デフォルト値: PREFETCH_SIZE = 33554432

指定可能な値: 0 からコンピュータのメモリの制限値まで

メモ:

ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

RESTORE_DECRYPT_LOCAL

リストア操作の間にデータをどのホストで復号化し、解凍するかを指定します。

環境によって、クライアントで復号化と解凍を行うことによってパフォーマンスが向上することがあります。

デフォルト値: RESTORE_DECRYPT_LOCAL = 1

指定可能な値: 0 はメディアサーバーでの復号化と解凍を有効にします。1 はクライアントでの復号化と解凍を有効にします。

SEGKSIZE

デフォルトのファイルセグメントサイズ (KB 単位)。

デフォルト値: SEGKSIZE = 128

指定可能な値: 32 - 16384 (KB 単位、追加は 32 KB 単位のみ)

警告:

この値を変更すると、容量が少なくなり、パフォーマンスが低下する場合があります。ベリタス社の担当者によって指示された場合のみこの値を変更します。

また特定のファイルの種類のセグメントサイズを指定できます。PREFERRED_EXT_SEGKSIZE を参照してください。

VLD_CLIENT_NAME

可変長の重複排除を有効にする NetBackup クライアントの名前を指定します。デフォルトでは、VLD_CLIENT_NAME パラメータは pd.conf 構成ファイルに存在しません。

このパラメータを使用して、さまざまな NetBackup クライアントに対し、セグメントサイズに異なる最大値や最小値を指定することもできます。セグメントサイズを指定しない場合は、デフォルト値が考慮されます。

これらの値では、大文字と小文字が区別されます。

次の形式のいずれかを使用します。

  • VLD_CLIENT_NAME = *

    すべての NetBackup クライアントに対して可変長の重複排除を有効にし、デフォルトの VLD_MIN_SEGKSIZE 値と VLD_MAX_SEGKSIZE 値を使用します。

  • VLD_CLIENT_NAME = clientname

    NetBackup クライアント clientname に対して可変長の重複排除を有効にし、デフォルトの VLD_MIN_SEGKSIZE 値と VLD_MAX_SEGKSIZE 値を使用します。

  • VLD_CLIENT_NAME = clientname (64, 256)

    NetBackup クライアント clientname に対して可変長の重複排除を有効にし、VLD_MIN_SEGKSIZE 値に 64 KB、VLD_MAX_SEGKSIZE 値に 256 KB を使用します。

メモ:

pd.conf ファイルには最大で 50 のクライアントを追加できます。

VLD_MIN_SEGKSIZE

可変長の重複排除の最小データセグメントサイズ (KB 単位)。セグメントサイズは、4 KB から 16384 KB までの範囲の 4 の倍数にする必要があります。デフォルト値は 64 KB です。

値は、VLD_MAX_SEGKSIZE より小さくなければなりません。NetBackup クライアントごとに、異なるセグメントサイズを指定できます。

値を大きくすると、CPU 使用量が減りますが、重複排除率が低下します。値を小さくすると、CPU 使用量が増えますが、重複排除率が上昇します。

メモ:

VLD_MIN_SEGKSIZEVLD_MAX_SEGKSIZE の値が近いと、固定長の重複排除と似たパフォーマンスになります。

VLD_MAX_SEGKSIZE

可変長の重複排除の最大データセグメントサイズ (KB 単位)。VLD_MAX_SEGKSIZE は、データセグメントの境界を設定するために使用されます。セグメントサイズは、4 KB から 16384 KB までの範囲の 4 の倍数にする必要があります。デフォルト値は 128 KB です。

値は、VLD_MIN_SEGKSIZE より大きくなければなりません。NetBackup クライアントごとに、異なるセグメントサイズを指定できます。

メモ:

VLD_MIN_SEGKSIZEVLD_MAX_SEGKSIZE の値が近いと、固定長の重複排除と似たパフォーマンスになります。

VLD_POLICY_NAME

可変長の重複排除を有効にするバックアップポリシーの名前を指定します。デフォルトでは、VLD_POLICY_NAME パラメータは pd.conf 構成ファイルに存在しません。

このパラメータを使用して、さまざまな NetBackup ポリシーに対し、セグメントサイズに異なる最大値や最小値を指定することもできます。セグメントサイズを指定しない場合は、デフォルト値が考慮されます。

これらの値では、大文字と小文字が区別されます。

次の形式のいずれかを使用します。

  • VLD_POLICY_NAME = *

    すべての NetBackup ポリシーに対して可変長の重複排除を有効にし、デフォルトの VLD_MIN_SEGKSIZE 値と VLD_MAX_SEGKSIZE 値を使用します。

  • VLD_POLICY_NAME = policyname

    NetBackup ポリシー policyname に対して可変長の重複排除を有効にし、デフォルトの VLD_MIN_SEGKSIZE 値と VLD_MAX_SEGKSIZE 値を使用します。

  • VLD_POLICY_NAME = policyname (64, 256)

    NetBackup ポリシー policyname に対して可変長の重複排除を有効にし、VLD_MIN_SEGKSIZE 値に 64 KB、VLD_MAX_SEGKSIZE 値に 256 KB を使用します。

メモ:

pd.conf ファイルには最大で 50 のポリシーを追加できます。

MSDP pd.conf 構成ファイルについて

MSDP pd.conf ファイルの編集