Veritas Backup Exec 管理者ガイド

CAS での集中リストアの動作

必要なストレージメディアがストレージデバイスにあるか、またはオフサイトに格納されているかによって、集中管理サーバーからのリストア操作の開始を、ユーザーの介入がほとんど不要な自動プロセスにできるかどうかが決まります。

オンラインメディアで集中リストアを使用する場合は、集中管理サーバーでリストアウィザードを実行します。データの選択プロセスでは、CAS が、リストア処理の実行に必要なメディアを判断し、メディアが存在するストレージデバイスを Backup Exec のストレージとメディアのデータベースに問い合わせて特定します。リストアウィザードを実行すると、CAS は、選択されたストレージデバイスを制御している集中管理サーバーまたは管理対象 Backup Exec サーバーにジョブを委任してリストア処理を開始します。リストア対象のデータが複数のストレージメディアにまたがっている場合は、リストア操作を正常に完了するために、必要に応じて追加メディアをロードするように要求されます。

オフラインメディアで集中リストアを使用する場合は、集中管理サーバーでリストアウィザードを実行します。CAS は、データの選択プロセスにおいてリストア処理の実行に必要なメディアを判断し、プライマリメディアが存在するストレージデバイスを Backup Exec のストレージとメディアのデータベースに問い合わせて特定します。メディアがストレージデバイス内で見つからない場合、そのメディアはオフラインとみなされます。この場合、CAS は、リストア処理の実行中に使用されるメディアの種類と互換性があるドライブプールおよびストレージデバイスの選択肢を示します。これによって、メディアをロードするストレージデバイスを柔軟に選択できます。

次に CAS は、選択したストレージデバイスを制御している管理対象 Backup Exec サーバーにジョブを委任します。リストア対象のデータが複数のストレージメディアにまたがっている場合は、リストア操作を正常に完了するために、必要に応じて追加メディアをロードするように要求されます。