Veritas Backup Exec 管理者ガイド

管理対象 Backup Exec サーバーの設定の変更方法

1. 集中管理サーバーの［ストレージ］タブで、管理対象 Backup Exec サーバーをダブルクリックします。
2. 左ペインで、［設定］を選択します。
3. 適切なオプションを選択します。

   接続設定	次の集中管理サーバーとの接続の種類のいずれかを選択します。 高速接続 集中管理サーバーと管理対象 Backup Exec サーバー間の通信頻度を高く設定します。この設定を選択した場合、デフォルトでは、ジョブの状態の更新情報が 10 秒ごとに集中管理サーバーに送信されます。ジョブログおよびジョブ履歴は、管理対象 Backup Exec サーバーのジョブが完了するたびに送信されます。 低速接続 集中管理サーバーと管理対象 Backup Exec サーバー間の通信頻度を低く設定します。この設定を選択した場合、デフォルトでは、ジョブの状態の更新情報が 120 秒ごとに集中管理サーバーに送信されます。ジョブログおよびジョブ履歴は、管理対象 Backup Exec サーバーのジョブが失敗した場合にのみ送信されます。 カスタム 管理対象 Backup Exec サーバーからの応答がなくなった場合に通信状態をトリガするしきい値を変更できます。 また、実行中のジョブの状態に関する更新情報を管理対象 Backup Exec サーバーから集中管理サーバーに送信する頻度を設定することもできます。 この頻度は、ネットワークトラフィックに影響を与えます。
   通信中断	メモ: このオプションは［接続設定］フィールドで［カスタム］が選択されているときのみ表示されます。 管理対象 Backup Exec サーバーから応答がなくなった場合に、その管理対象 Backup Exec サーバーの状態を［通信中断］に変更可能にするまでの時間を示します。 管理対象 Backup Exec サーバーの状態が［通信中断］である場合、集中管理サーバーは、その管理対象 Backup Exec サーバーにはジョブを委任しません。 しきい値を超える前に管理対象 Backup Exec サーバーの状態が［有効］に戻った場合は、ジョブの委任が再開されます。 デフォルトのしきい値は 5 分です。
   通信途絶	メモ: このオプションは［接続設定］フィールドで［カスタム］が選択されているときのみ表示されます。 管理対象 Backup Exec サーバーの状態を［通信中断］から［通信途絶］に変更可能にするまでの時間を示します。 管理対象 Backup Exec サーバーの状態が［通信中断］から［通信途絶］に変更された場合、集中管理サーバーは、管理対象メディアサーバーで実行中のジョブの状態を［失敗］とします。 カスタマイズしたエラー処理方法［リカバリされたジョブ］は、状態が［通信途絶］に変更された際に実行中であったジョブに適用されます。 デフォルトのしきい値は 15 分です。
   実行中のジョブの状態の更新情報を集中管理サーバーに送信する	メモ: このオプションは［接続設定］フィールドで［カスタム］が選択されているときのみ表示されます。 このオプションは、管理対象 Backup Exec サーバーから集中管理サーバーにジョブの状態の更新情報を送信できるようにする場合に選択します。管理対象 Backup Exec サーバーから集中管理サーバーにジョブの状態の更新情報を送信する間隔（秒単位）を調節できます。 多数のジョブが実行されている場合、ネットワーク帯域幅を確保するには、ジョブの状態の更新情報の送信間隔を長くします。 更新情報を頻繁に送信する場合は、間隔を短くします。 デフォルトは 10 秒で、ほぼリアルタイムで監視します。 ネットワーク接続が高速である場合にのみ、この設定をお勧めします。
   状態の更新情報を集中管理サーバーに送信する間隔	メモ: このオプションは、［接続設定］フィールドで［カスタム］が選択され、［実行中のジョブの状態の更新情報を集中管理サーバーに送信する］フィールドで［はい］が選択されているときのみ表示されます。 管理対象 Backup Exec サーバーから集中管理サーバーにジョブの状態の更新情報を送信する間隔を設定します。多数のジョブが実行されている場合、ネットワーク帯域幅を確保するには、ジョブの状態の更新情報の送信間隔を長くします。 更新情報を頻繁に送信する場合は、間隔を短くします。 デフォルトは 10 秒で、ほぼリアルタイムで監視します。 ネットワーク接続が高速である場合にのみ、この設定をお勧めします。 狭帯域幅のネットワーク接続の場合は、120 秒に設定することをお勧めします。 この頻度に設定すると、中規模のジョブの更新を表示でき、さらに、ジョブの状態の更新情報が送信されるために発生するネットワークトラフィックを大幅に軽減できます。 このチェックボックスをオフにすると、ジョブの状態の更新情報は送信されません。 ジョブの進行状況も集中管理サーバーに表示されません。 ジョブが完了したら、集中管理サーバーの［ジョブ履歴］が更新されます。
   ジョブログの詳細を集中管理サーバーに送信する	管理対象 Backup Exec サーバーのジョブログを集中管理サーバーに送信するタイミングを選択します。ジョブログを 1 日 1 回送信する、ジョブの完了時に送信する、送信しないのいずれかを選択できます。 次のオプションを利用できます。 なし このオプションを選択した場合、ジョブログは管理対象 Backup Exec サーバーでローカルに保存されます。 1 日 1 回 このオプションを選択した場合、［ジョブログを送信する時間］フィールドが表示されます。 集中管理サーバーにジョブログを送信するタイミングを選択する必要があります。 ジョブの完了時に送信 このオプションを選択した場合、［ジョブが失敗した場合のみジョブログを送信する］フィールドが表示されます。 失敗したジョブのみのジョブログを送信する場合、［はい］を選択します。ジョブの処置に関係なくジョブログを送信する場合、［いいえ］を選択します。
   ジョブログを送信する時間	Backup Exec から管理対象 Backup Exec サーバーのジョブログが集中管理サーバーに送信されるタイミングを選択します。このオプションは、［ジョブログの詳細を集中管理サーバーに送信する］オプションで［1 日 1 回］が選択されているときのみ表示されます。
   ジョブが失敗した場合のみジョブログを送信する	失敗したジョブのみのジョブログを送信するか、すべてのジョブのジョブログを送信するかを選択します。失敗したジョブのみのジョブログを送信する場合、［はい］を選択します。ジョブの処置に関係なくジョブログを送信する場合、［いいえ］を選択します。このオプションは、［ジョブログの詳細を集中管理サーバーに送信する］オプションで［ジョブの完了時に送信］が選択されているときのみ表示ます。
   ジョブ履歴の詳細を集中管理サーバーに送信	管理対象 Backup Exec サーバーのジョブ履歴を集中管理サーバーに送信するタイミングを選択します。 次のオプションを利用できます。 なし このオプションを選択した場合、ジョブ履歴は管理対象 Backup Exec サーバーでローカルに保存されます。 1 日 1 回 このオプションを選択した場合、［ジョブ履歴を送信する時間］フィールドが表示されます。 集中管理サーバーにジョブ履歴を送信する時間を選択する必要があります。 ジョブの完了時に送信 このオプションを選択した場合、［ジョブが失敗した場合のみジョブ履歴を送信する］フィールドが表示されます。 失敗したジョブのみのジョブ履歴を送信する場合は、［はい］を選択します。ジョブの処置に関係なくジョブ履歴を送信する場合は、［いいえ］を選択します。
   ジョブ履歴を送信する時間	Backup Exec から管理対象 Backup Exec サーバーのジョブ履歴が集中管理サーバーに送信される時間を選択します。このオプションは、［ジョブ履歴の詳細を集中管理サーバーに送信］オプションで［1 日 1 回］が選択されているときのみ表示されます。
   ジョブが失敗した場合のみジョブ履歴の詳細を送信する	失敗したジョブのみのジョブ履歴の詳細を送信するか、すべてのジョブのジョブ履歴の詳細を送信するかを選択します。失敗したジョブのみのジョブ履歴の詳細を送信する場合は［はい］を選択します。ジョブの処置に関係なくジョブ履歴を送信する場合は［いいえ］を選択します。このオプションは、［ジョブ履歴の詳細を集中管理サーバーに送信］オプションで［ジョブの完了時に送信］が選択されているときのみ表示されます。
   管理対象 Backup Exec サーバー上でローカルで作成されたジョブを監視する	このオプションは、委任されたジョブと、ローカルの管理対象 Backup Exec サーバーで作成されるジョブを表示する場合に選択します。 また、ローカルの管理対象 Backup Exec サーバーで作成されたジョブやローカルの管理対象 Backup Exec サーバーにコピーされたジョブを保留、削除、実行およびキャンセルしたり、ジョブの優先度を変更することができます。
   管理対象 Backup Exec サーバーと集中管理サーバーとの間で時刻が同期されないときにアラートを表示する	このオプションは、管理対象 Backup Exec サーバーの時計が集中管理サーバーの時計と異なる場合に Backup Exec がアラートを作成することを可能にする場合に選択します。示される秒数を超えるとアラートが生成されます。 CAS では、管理対象 Backup Exec サーバーと集中管理サーバーの両方で、内部コンピュータクロックが監視されています。集中管理サーバーと管理対象 Backup Exec サーバー間で時刻のずれが拡大すると、ジョブが想定外の時刻に実行される可能性があります。この問題を回避するため、管理対象 Backup Exec サーバーと集中管理サーバーで時刻が一致している必要があります。時刻差アラートを受信した場合は、管理対象 Backup Exec サーバーのクロックをリセットして、集中管理サーバーのシステムクロックに合わせてください。 管理対象 Backup Exec サーバーまたは集中管理サーバーのシステムの時刻を変更した場合は、そのシステム上の Backup Exec サービスを再起動する必要があります。
   次の時間が経過してもサーバーが同期されない場合はアラートを送信する	Backup Exec がアラートを送信する、管理対象 Backup Exec サーバーと集中管理サーバーとの時刻のずれ (秒数) を示します。 メモ: このオプションは、［管理対象 Backup Exec サーバーと集中管理サーバーとの間で時刻が同期されないときにアラートを表示する］フィールドで［有効］が選択されているときにのみ表示されます。
   ストレージとメディアデータベースの場所	ストレージおよびメディアのデータベースが集中管理サーバーまたは管理対象 Backup Exec サーバーのいずれに保存されているかを示します。
   カタログの保存場所	カタログの場所を次のいずれかに設定します。 管理対象 Backup Exec サーバー（分散） 集中管理サーバーと管理対象 Backup Exec サーバー間でカタログファイルを分散します。ストレージおよびメディアのデータが管理対象 Backup Exec サーバーのローカルデータベースに保存されている場合、カタログの場所は分散されます。このオプションは、狭帯域幅のネットワーク接続の場合に選択します。 集中管理サーバー (集中) 集中管理サーバーにすべてのカタログファイルを保存します。このオプションでは広帯域幅のネットワーク接続が必要です。 両方のサーバー (複製) 管理対象 Backup Exec サーバーから集中管理サーバーにすべてのカタログファイルを複製します。管理対象 Backup Exec サーバーを使用できない場合でも、集中管理サーバーのカタログを参照できます。ただし、管理対象 Backup Exec サーバーを使用できないためデータをリストアすることはできません。 このオプションでは広帯域幅のネットワーク接続が必要です。 CAS の分散カタログ、集中カタログ、複製カタログの場所を参照してください。
   プライベートクラウドサーバー	このオプションは、管理対象サービスプロバイダで、そのデータセンターの Backup Exec サーバーを検索し、管理対象サービスプロバイダの顧客の各場所に WAN 経由で点在する他の Backup Exec サーバーとともに CAS 環境を構成できるようにする場合に選択します。オフサイトにテープを郵送して保存する代わりに、バックアップをローカルで実行して保存し、クラウドサーバーの重複排除用ディスクストレージデバイスにコピーできます。また、この機能は、広く分布しているネットワークを持つ顧客が、リモートオフィスの Backup Exec サーバーを使用してローカルバックアップを行い、中央のデータセンターにある Backup Exec サーバーにバックアップセットをコピーするために使用できます。このオプションは、Backup Exec のクラウドサービス機能の一部です。

4. ［適用］をクリックします。