Enterprise Vault™ PST 移行
- 本書について
- PST 移行の概要
- PST ファイルの所有権
- PST 移行: スクリプト
- PST 移行: ウィザードの使用
- PST 移行検索および移行
- PST 移行: クライアント主導型移行
PST 検索タスクの設定方法
PST 検索タスクのプロパティには、次のページが含まれます。
[全般]。このページのプロパティでは、失敗した操作をタスクが再試行する頻度、および保持するレポートファイル数を設定できます。
[設定]。このページでは、タスクがドメイン、コンピュータ、PST ファイルを検出する方法を設定します。
タスクで NetBIOS または Active Directory のどちらを使って PST ファイルが存在するドメインおよびコンピュータを検出するかを選択します。
レジストリまたはハードディスク検索を使ってコンピュータの PST ファイルを検索するようにタスクを設定できます。レジストリ検索では、リモートレジストリ呼び出しを使って PST ファイルの Outlook プロファイルが検索されます。プロファイル内に PST ファイルが見つかった場合は、プロファイルに Exchange メールボックスが存在します。Exchange メールボックスが見つかると、タスクは、プロファイルで参照されているプライマリメールボックスに関連付けられたアーカイブとサイトを特定しようとします。
ハードディスク検索では、指定したコンピュータ上のすべてのローカルハードディスクがスキャンされ、
.pst
拡張子を持つファイルが検索されます。PST 移行タスクを実行しているコンピュータ上の PST 保存フォルダまたは一時移行フォルダは検索されません。すべてのコンピュータにおいて、ごみ箱は検索されません。コンピュータのハードディスクに多数の PST ファイルが存在する可能性があるため、最初にレジストリ検索を実行することを推奨します。
メモ:
Windows 7 搭載のコンピュータでは、RemoteRegistry サービスを有効にして PST 検索タスクがレジストリ検索を使用して PST ファイルを検索できるようにする必要があります。
デフォルト設定では、タスクはどのコンピュータの PST ファイルも自動的には検索しません。検索するコンピュータを選択する必要があります。[デフォルトで各コンピュータの PST を検索]設定を選択すると、タスクは、検索対象のすべてのコンピュータの検索を自動的に開始します。大規模なネットワークではこの処理に長時間かかってしまうため、この設定は注意して使ってください。
[検索パス]。PST 検索タスクが PST を検索する場合に、参照するパスと無視するパスを指定できます。
[ドメイン]。タスクにより検出されたドメインは、このページに一覧表示されます。このページで選択されているドメインに対してのみ、コンピュータと PST ファイルが検索されます。
[スケジュール]。 できるだけ多くのコンピュータと PST ファイルにアクセスできるように、コンピュータに電源が入っていて、内部ネットワークに接続されている通常の勤務時間に PST 検索タスクが実行されるようにスケジュールすることを推奨します。勤務時間外にタスクが実行されるようにサイトスケジュールが設定されている場合は、このタスクのスケジュールを指定することによってサイトの設定を上書きすることもできます。
[ログオン]。PST 検索タスクの実行に使われるアカウントには、PST ファイルを検出するコンピュータへの適切なアクセス権限が必要です。タスクに設定されている検索の種類に応じて、各コンピュータ上のレジストリをリモートスキャンできるアカウント、または各コンピュータのドライブへのアクセス権限のあるアカウントのいずれかを使う必要があります。
ドメイン内のすべてのコンピュータに対する十分なアクセス権限をタスクに設定するには、ドメイン管理者グループのメンバーであるアカウントでタスクを実行します。タスクプロパティの[ログオン]ページの設定を使って、アカウントを指定します。
PST の検索と移行を管理するために必要な管理者ロールを参照してください。