Enterprise Vault™ PST 移行
- 本書について
- PST 移行の概要
- PST ファイルの所有権
- PST 移行: スクリプト
- PST 移行: ウィザードの使用
- PST 移行検索および移行
- PST 移行: クライアント主導型移行
PST ファイルの所有権を判断する PST メッセージのサンプリング
PST メッセージのサンプリングは、ファイルのメッセージを設定可能な割合でサンプリングして PST ファイルそれぞれの所有者を判断します。 メッセージのサンプリングの設定方法に基づき、所有者が特定されたファイルの移行の状態が[コピー準備完了]に設定されます。
メッセージサンプリングの結果を参照してください。
[個人用ストアの管理]プロパティの[PST 所有権の識別]タブを使用して次を設定できます。
メッセージのサンプリングを初期メソッドとして使用して PST ファイルの所有者を識別します。
PST ファイルのマーク付けが失敗した場合にのみ Enterprise Vault がこのメソッドを使用することを許可します。
次の基準を設定します。
サンプルサイズの割合: 所有者候補を見つけるために Enterprise Vault でサンプリングしたい PSTファイル内部のメッセージの割合。
所有権の割合: 所有権を判断するサンプルサイズ内で関連付けられたメッセージの割合。
移行の状態の変更割合: PST ファイルの状態を[コピー準備完了]に変更するかどうかを決定する、割り当て済み所有者に関連付けられたメッセージの割合。
たとえば、100 個のメッセージを含む PST ファイルの場合にサンプルサイズを 80% に設定すると、Enterprise Vault は 80 個のランダムメッセージをスキャンして所有者候補を見つけます。 所有権の割合を 70% に設定すると、Enterprise Vault は PST ファイルに関連付けられたメッセージを 56 個以上含むユーザーに所有権を割り当てます。 移行の状態の変更割合を 80% に設定すると、Enterprise Vault は識別された所有者が関連付けられたメッセージを 64 個含むかどうかを調べて PST の移行状態を[コピー準備完了]に変更します。
識別された所有者を含まない PST ファイルを格納するデフォルトのアーカイブを指定します。
管理コンソールの[個人用ストアの管理]、[ファイル]ノードの検索移行型ツールおよび[単一の PST ファイルを追加]および[複数の PST ファイルを追加]オプションでは、これらの設定を使用して PST ファイルの所有者を識別します。
所有者識別ワークフローは、メッセージのサンプリングの設定によって変わります。
表: 所有者識別ワークフロー ではメッセージのサンプリングに対する所有者識別ワークフローを詳しく説明します。
表: 所有者識別ワークフロー
メッセージサンプリング | 検索移行型ツール | 単一または複数の PST ファイルの追加 |
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無効 | Enterprise Vault では次のメソッドを一覧表示された順序で使用して所有者を識別します。
| Enterprise Vault では次のメソッドを一覧表示された順序で使用して所有者を識別します。
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PST ファイルのマーク付けが失敗した場合またはマーク付けされていない場合のみ | Enterprise Vault では次のメソッドを一覧表示された順序で使用して所有者を識別します。
| Enterprise Vault では次のメソッドを一覧表示された順序で使用して所有者を識別します。
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メッセージのサンプリングを最初に使う | Enterprise Vault では次のメソッドを一覧表示された順序で使用して所有者を識別します。
| Enterprise Vault では次のメソッドを一覧表示された順序で使用して所有者を識別します。
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パフォーマンスを最適化するには、メッセージサンプリングをオフにして PST 検索タスクを実行し PST ファイルを検索してください。 PST 検索タスクが完了したら、メッセージサンプリングをオンにしてタスクを再実行し可能性のある所有者を特定します。
注意:
メッセージサンプリングのパフォーマンスは、PST ファイルに含まれるアイテム数に依存します。