Enterprise Vault™ PST 移行
- 本書について
- PST 移行の概要
- PST ファイルの所有権
- PST 移行: スクリプト
- PST 移行: ウィザードの使用
- PST 移行検索および移行
- PST 移行: クライアント主導型移行
PST 移行のスクリプトメカニズムの概要
Policy Manager を使用して、PST ファイルの内容をスクリプト化して Enterprise Vault に移行できます。Policy Manager について詳しくは『ユーティリティガイド』を参照してください。
スクリプトメカニズムを使用すると、各 PST ファイルの処理方法を設定できます。
たとえば、PST ファイルごとに次のように処理できます。
アーカイブ先を指定します。
移行したアイテムのショートカットを作成するかどうかを指定する。作成する場合は PST ファイルのショートカットのままにするか、またはユーザーのメールボックスにある特定のフォルダのショートカットにするかを指定します。
移行したアイテムに使う保持カテゴリを指定します。
PST ファイルのアイテムを移行した後の PST ファイル自体の処理を制御します。
Policy Manager の初期設定ファイルを作成して、このファイルに、Enterprise Vault に内容を移行する各ファイルの一覧を作成します。すべての PST ファイルに適用するデフォルト値を設定することも、個々の PST ファイルのデフォルト設定を上書きすることもできます。
Enterprise Vault クライアントで、各 PST ファイル (PST のマークが付いているファイル) に所有者のデフォルトアーカイブの詳細を保存できます。Policy Manager はこの情報を使用して、各 PST ファイルに使うメールボックスと正しいアーカイブを決定できます。このメカニズムを使用しない場合、または一部の PST ファイルの値を上書きしたくない場合は、個々の PST ファイルの値を上書きできます。
Policy Manager を使って PST を移行する場合は、レポートモードを使用して初期設定ファイルの一覧ですべての PST ファイルを確認できます。このモードでは、問題を特定する行を含めて初期設定ファイルの新しい複製を生成します。処理できないように PST ファイルのエントリにマーク付けすると、マーク付けされたファイルが PST 移行で無視されます。
次のいずれかの操作を実行できます。
問題を解決して、再度レポートモードで Policy Manager を実行してさらに問題があるかどうかを確認します。ファイルにエラーがない場合は、処理モードで Policy Manager を実行してすべてのファイルを処理できます。必要に応じて何度でもレポートモードで実行できます。Policy Manager は、実行するたびに新しい初期設定ファイルを作成するので、正常に実行またはこのファイルを使用して問題を解決できます。
処理モードですぐに実行します。問題を引き起こす可能性があるファイルはマーク付けされているので、Policy Manager は無視します。後で、問題があるこれらのファイルに対する処理を決定できます。
次の点に注意してください。
Policy Manager は、Exchange PST 移行ポリシーのメッセージクラスとショートカットコンテンツ設定のみを使用します。ポリシーの他の設定は無視されます。
PST ファイルに関連付けられているメールボックスとアーカイブを識別できるように PST のマークを付けると、Policy Manager で PST ファイルに書き込まれた情報を使用できます。
PST 移行を実行しているときに Policy Manager を使用して同時に他のタスクを実行することは推奨しません。
いくつかの PST ファイルのみを移行する場合は、代わりにウィザードを使用する PST 移行ツールを使うと簡単に移行できます。
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