Enterprise Vault™ PST 移行
- 本書について
- PST 移行の概要
- PST ファイルの所有権
- PST 移行: スクリプト
- PST 移行: ウィザードの使用
- PST 移行検索および移行
- PST 移行: クライアント主導型移行
クライアント主導型の PST 移行について
PST ファイルを Enterprise Vault サーバー上の集中型の PST 保存フォルダに自動的に移行するように Enterprise Vault Outlook アドインを設定できます。この場合、PST 移行タスクによって PST ファイルが処理され、内容がアーカイブされます。
ストレージサービスをホストし、PST ファイルを移行する予定のアーカイブを管理する各 Enterprise Vault サーバーで、PST 移行タスクを設定する必要があります。PST ファイルを移行すると、移行先アーカイブを管理する Enterprise Vault サーバーで移行処理が実行されます。
クライアント主導型 PST 移行は、次のような場合に便利です。
ユーザーのコンピュータ上の PST ファイルにアクセスする権限がありません。
ユーザーが継続的に PST ファイルにアクセスする必要がある場合。
ユーザーのコンピュータがネットワーク上でたまにしか利用可能でない場合、たとえばラップトップコンピュータのユーザーが週に 1 回しか出勤しない場合などです。
PST ファイル移行をユーザーに制御させたい場合。
クライアント主導型移行の処理の概要は次のとおりです。
メールボックスでクライアント主導の PST 移行を有効にします。
ユーザーが PST ファイルの移行をより細かく制御するかどうかに応じて、移行するファイルをユーザーが選択することを許可できます。
新しく有効になったメールボックスに、説明のメールメッセージがただちに送信されます。
ユーザーが次に Outlook を起動すると、PST ファイルの検索のためにコンピュータがスキャンされます。
ユーザープロファイル内の PST ファイルを始めとする、各 PST ファイルが、約 10 MB の一連のチャンクとして PST 保存フォルダに送信されます。
PST 移行タスクによって、このチャンクがユーザーのアーカイブに移行されます。
PST ファイルが正常に移行されると、ファイルにそれ以上のアイテムが追加されていないことが確認されます。PST 移行ポリシーの設定により、すべてのアイテムが移行された後、PSTファイルはユーザーのプロファイルから削除されます。