Veritas NetBackup™ AdvancedDisk ストレージソリューションガイド
- AdvancedDisk の概要
- AdvancedDisk のライセンス
- AdvancedDisk の構成
- NetBackup AdvancedDisk ストレージ暗号化のキー管理の構成
- AdvancedDisk ストレージサーバーの構成
- AdvancedDisk ディスクプールの構成
- AdvancedDisk ストレージユニットの構成
- ストレージライフサイクルポリシーの作成
- AdvancedDisk の管理
- AdvancedDisk ストレージサーバーの管理
- AdvancedDisk ディスクプールの管理
- 詳しい AdvancedDisk ストレージの使用状況情報の表示
- AdvancedDisk のトラブルシューティング
NetBackup ディスクボリュームの容量および使用状況の参照
NetBackup は次の式を使ってボリュームのバックアップに利用可能な領域を特定します。
利用可能な領域は、free_space に potential_free_space を加え、committed_space を差し引いた値に等しくなります。
potential_free_space 値は管理対象の容量であるディスクボリュームのみに使われます。ディスクプールが管理対象の容量のとき、そのディスクボリュームも管理対象の容量となります。ディスクプールは、それがストレージライフサイクルポリシーの宛先で、 [保持形式 (Retention Type)] が [管理対象の容量 (Capacity managed)] である場合に管理対象の容量となります。
NetBackup が領域を計算するために使う容量値を表: ディスク容量値で説明します。
表: ディスク容量値
フィールド |
説明 |
---|---|
total_capacity |
ディスクの合計サイズ。 この値はファイルシステムから派生し、1 分間隔で更新されます。 |
total_phys_capacity |
AdvancedDisk が対象の場合は、total_capacity および total_phys_capacity に同じ値が必要です。 |
free_space |
ディスク上の空き容量。 この値はファイルシステムから派生し、1 分間隔で更新されます。 |
free_phys_space |
AdvancedDisk が対象の場合は、free_space および free_phys_space に同じ値が必要です。 |
potential_free_space |
ストレージライフサイクルポリシーの一部として NetBackup により複製され、期限切れの対象であるディスク上のすべてのフラグメントの合計。フラグメントは、正常に複製されると有効期限の対象となります。 NetBackup は potential_free_space を複製セッションおよび有効期限セッションの終わりに計算します。 potential_free_space 値は計算と計算の間に最新でなくなる場合があります。ただし、次の計算では正確な値が提供されます。 |
committed_space |
ボリュームに書き込みを行う進行中のジョブすべての次の基準に基づく推定サイズ。
|
precommitted_space |
precommitted_space は committed_space のヘルパー値です。NetBackup はバックアップジョブの実行中にこの値を引き下げます。NetBackup が容量および空き容量の情報を更新するたびに、NetBackup は committed_space の値を precommitted_space の現在の値に更新します。 この処理により、すべての容量関連の値が同時に更新され、ディスクボリュームの最も正確な使用状況を提供することができます。 |