Enterprise Vault™ ユーティリティ
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- Policy Manager 初期設定ファイルのセクションとキー名
- Policy Manager 初期設定ファイルの例
- プロビジョニング API による Policy Manager スクリプトの実行について
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- Vault Store Usage Reporter
EVSVR 操作ファイルの作成
EVSVR 操作を実行する前に、操作ファイルを作成する必要があります。操作ファイルは、EVSVR が実行する処理と処理対象のデータセットを定義する XML ファイルです。
操作ファイルは、[EVSVR Operations]ダイアログボックスから必要なオプションを選択して作成します。
このダイアログボックスでは次を定義することができます。
処理対象のストレージデータとディレクトリデータ。次のいずれかに関連付けされたデータが EVSVR によって処理されます。
Enterprise Vault サイトのすべてのボルトストアグループにある、すべてのボルトストアのすべてのパーティション。
1 つのボルトストアグループ内にある、すべてのボルトストアのすべてのパーティション。
1 つのボルトストア内のすべてのパーティション。
1 つのパーティション。
処理する特定のアーカイブ。これは、EVSVR がボルトストアデータベースまたはディレクトリデータベース内のアーカイブ情報を処理するときにのみ適用されます。
処理するアーカイブ済みアイテムの日付範囲。
実行する操作。
出力ログファイルの場所。 チェックポイント操作またはアイテム一覧機能を有効にする場合、ログファイル名はチェックポイントファイル名および EVSVR がアイテム一覧ファイルを処理するフォルダ名を決まります。
使用するスレッドの数と優先度。
メモ:
実行するように選択した操作に応じて、以下のオプションのいくつかは使用不可になることがあります。
操作ファイルを作成する方法
- EVSVR> プロンプトで、edit と入力して[EVSVR Operations]ダイアログボックスを開きます。
次の点に注意してください。
[Operations XML File]には、現在の操作ファイルの名前が表示されます。
[Site]には、データを処理する対象の Enterprise Vault サイトの名前が表示されます。これは、Enterprise Vault サーバーが属するサイトです。サイトは変更できません。
処理するストレージデータを指定します。デフォルトでは、操作ファイルは、Enterprise Vault サイトのすべてのボルトストアグループにある、すべてのボルトストアのすべてのパーティションのデータを EVSVR によって処理するように指定します。ただし、次のようにして、処理するデータの量を最小限に抑えることができます。
単一のボルトストアグループを処理する場合は、[Process All Vault Store Groups]のチェックマークをはずしてから、対象のグループを選択します。
単一のボルトストアを処理する場合は、[Process All Vault Stores]のチェックマークをはずしてから、対象のボルトストアを選択します。
単一のパーティションを処理する場合は、[Process All Partitions]のチェックマークをはずしてから、対象のパーティションを選択します。
- その他の設定に必要な値を次のように選択します。
Process All Archives
デフォルトでは、選択したストレージデータセット内のすべてのアーカイブが EVSVR によって処理されます。個々のアーカイブを選択するには、[Process All archives]のチェックマークをはずしてから、アーカイブを選択します。
多数のアーカイブが存在する場合は、ダイアログボックスにフォームが表示され、アーカイブ名によってフィルタ処理することができます。
Date Range To Process
次のいずれかの操作を行います。
日付範囲を指定しないデフォルト設定を使います。
[Unit]フィールドの時間単位を選択し、次に[Units]フィールドで単位の数を指定します。たとえば、[時]と[2]を選択すると、EVSVR 操作の開始前 2 時間以内にアーカイブされたアイテムが EVSVR によって処理されます。
[Unit]フィールドで[Use date range]を選択してから[Set Date Range]にチェックマークを付けて、[Items Archived From]フィールドで日付範囲を指定します。
日付範囲を設定すると、[Trust CIFS Partition Created Dates]オプションが利用可能になります。CIFS パーティションをスキャンする操作では、このオプションを使うと EVSVR がパーティションをスキャンする速度を上げることができます。ただし、スキャンするすべてのフォルダとファイルの作成日が正確であることを確信している必要があります。これらの日付は、EVSVR が特定の古いファイルをスキャンするタイミングを決定する上で重要なロールを果たします。
Enterprise Vault 2007 またはそれ以前で作成された各保存セット (
.dvs
) ファイルについて、EVSVR は作成日を使って、ファイル内最初のアーカイブ済みアイテムの日付を決定します。この保存セットファイルの最終更新日が、Enterprise Vault が共有先としてファイルに追加した最後のアーカイブ済みアイテムの日付になります。バックアップからのパーティションの復元中に保存セットファイルをコピーまたは移動した場合、保存セットファイルの作成日が変更されている可能性があります。一方、作成日が信頼できるときに、その作成日が EVSVR で指定する日付範囲の外にある場合、スキャンからそれらのファイルを除外しても構わなく、またそれで実行速度を上げることができます。
Enterprise Vault 8.0 以上で作成された各保存セットファイルについて、EVSVR はファイルの最終更新日とフォルダパス内での日付の両方を参照して、アーカイブ日を決定します。これらの日付はバックアップと復元操作の間保持されるため、各アイテムのアーカイブ日を決定するためのより堅牢な方法となります。
一部の EVSVR 操作では、ボルトストアパーティション内のファイルの代わりにデータベースレコードをスキャンします。たとえば、これは[ArchiveObjects]確認操作と[DatabaseLinkages]確認操作に当てはまります。これらの操作は、[Trust CIFS Partition Created Dates]設定を無視します。
日付範囲を選択するかどうかは、対処する問題の重大度によって異なります。回復手順の一環として大量の数のアイテムを修復する場合は、日付範囲を設定しないことが重要です。これによって EVSVR で可能な限り多くのアイテムを修復できます。一方で、少数のアイテムまたは範囲を把握しているアイテムを処理する場合は、日付範囲を設定することを推奨します。
たとえば、修復操作が多数のアイテムの修復に失敗したとします。失敗したすべてのアイテムを含む日付範囲に対して操作を繰り返すと、問題の原因を早く特定できる可能性があります。日付範囲を指定せずに操作を繰り返すと、完了までに何日もかかる場合があります。
通常、重要でない操作 (特に、多数のアーカイブ済みアイテムを含むデータセットを選択する場合) には、短い日付範囲を選択することを推奨します。たとえば、先週のアーカイブ済みアイテムのみを確認するために、毎日の確認操作を実行する場合などです。
Operation To Perform
操作の種類 ([Report]、[Verify]、[Repair])を選択し、次に必要なオプションを設定します。
Log, Checkpoint And Item List Files
次を指定します。
出力ログファイルを保存するフォルダ。デフォルトでは、EVSVR は Enterprise Vault プログラムフォルダの
Reports\EVSVR
サブフォルダにファイルを保存します。ログファイルがすでに存在する場合、EVSVR は新しい情報をそのログファイルに追記します。ログファイルの名前。[Auto Generate Filename]にチェックマークを付けると、EVSVR で次のデフォルトのファイル名が使用されます。
EVSVR_yyyymmddhhmmss.Log
yyyymmddhhmmss
は、EVSVR がログファイルを作成した日時を示します。チェックポイント操作を有効化するかどうか。 チェックポイント操作を有効化すると、EVSVR はログファイルと同じフォルダ内の XML ファイルにチェックポイント情報を格納します。 チェックポイントファイルの名前は、ログファイルの名前と一致しますが、サフィックス
_Checkpoint
を含みます。たとえば、ログファイルの名前をEVSVR_Logfile.log
に設定した場合は、対応するチェックポイントファイルはEVSVR_Logfile_Checkpoint.xml
という名前になります。EVSVR のチェックポイント機能についてを参照してください。
アイテム一覧ファイルを処理するかどうか。 EVSVR 操作の一部では、検証できず、修復が必要なアイテムの一覧を出力できます。 次にそれらのアイテムの一覧を 2 番目の EVSVR 操作で入力すると、処理するデータが少なくなるため、通常よりも高速に動作します。 EVSVR がアイテム一覧ファイルを出力するフォルダの名前は、ログファイル名に
_Items
を付けた名前に一致します。 たとえば、EVSVR_Logfile_Items
です。1 つの EVSVR 操作からの出力を別の操作の出力として使用を参照してください。
Threads
EVSVR 操作に使うスレッドの数を指定します。最大数は 16 です。
すべての検証操作と修復操作において複数のスレッドを使える点は利点ですが、DatabaseReferences 修復操作の場合は特に有用です。ほとんどのレポート操作は、複数のスレッドを要求した場合でも、必ず 1 つのスレッドを使って実行されます。
スレッドの優先度は[Normal]、[Low]、[High]で指定します。
[DatabaseReferences]修復操作に対してスレッドの優先度を[High]に設定した場合には、EVSVR は自動的に優先度レベルを[Normal]にリセットします。これは、リソースのスケジュールとスレッドの競合の問題が発生する可能性を阻止するために設計されています。これらの問題は、断続的であっても、EVSVR で特定のデータベース参照の修復が試行されるときにエラーにつながる場合があります。
次のいずれかをクリックして、指定した値を操作ファイルに保存します。
[Save]。選択した設定と値を操作ファイルに保存します。以前にファイルを保存した場合は、そのファイルが EVSVR によって上書きされます。それ以外の場合、ファイル名を求めるメッセージが EVSVR によって表示されます。
[Save As]。選択したパラメータと値を操作ファイルに保存します。ファイル名を求めるメッセージが EVSVR によって表示されます。
操作を定義したら、次のいずれかをクリックして編集モードを終了して、EVSVR> プロンプトに戻ります。
[OK]。最後に保存した操作ファイルを終了してロードします。最後に保存した後で加えた変更は、すべて失われます。
[Cancel]。操作ファイルをロードせずに終了します。最後に保存した後で加えた変更は、すべて失われます。
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