NetBackup™ Web UI 管理者ガイド
- NetBackup Web ユーザーインターフェースの概要
- 第 I 部 セキュリティの管理
- 監視と通知
- 役割ベースのアクセス制御の管理
- セキュリティイベントと監査ログ
- セキュリティ証明書の管理
- ユーザーセッションの管理
- マスターサーバーのセキュリティ設定の管理
- API キーの作成と使用
- 認証オプションの設定
- ホストの管理
- Web UI のトラブルシューティング
- 第 II 部 ストレージとバックアップの管理
- 第 III 部 Veritas Resiliency Platform
- 第 IV 部 クレデンシャルの管理
複数のホスト名を持つホストのマッピングの承認または追加
NetBackup ホストは、複数のホスト名を持つことができます。たとえば、プライベート名とパブリック名の両方を設定したり、短縮名と完全修飾ドメイン名 (FQDN) を設定する場合があります。NetBackup ホストが、環境内の別の NetBackup ホストと 1 つの名前を共有する場合もあります。NetBackup は、クラスタの仮想名のホスト名や完全修飾ドメイン名 (FQDN) を含む、クラスタ名も検出します。
ホストの NetBackup クライアント名 (つまりプライマリ名) は、証明書の配備中にそのホスト ID に自動的にマッピングされます。NetBackup ホスト間で通信が正常に行われるために、NetBackup は、すべてのホストをその別名とも自動的にマッピングします。
ただし、この方法ではセキュリティが低下します。代わりに、この設定を無効にし、NetBackup が検出する個別のホスト名のマッピングを手動で承認することを選択できます。
NetBackup ホスト名の自動マッピングの無効化を参照してください。
NetBackup が検出するホストマッピングの承認を参照してください。
ホストへの別のホスト名のマッピングを参照してください。
複数の NetBackup ホストへの共有名またはクラスタ名のマッピングを参照してください。
クラスタの自動検出マッピングの例を参照してください。
複数 NIC 環境でのクラスタ用に自動検出されたマッピングの例を参照してください。
SQL Server 環境の自動検出マッピングの例を参照してください。
NetBackup は、環境内の NetBackup ホストに関連付けられている、多くの共有名またはクラスタ名を自動的に検出します。[承認するマッピング (Mappings to approve)]タブを使用して、関連するホスト名を確認して受け入れます。[ホスト名を NetBackup ホスト ID に自動的にマッピングする (Automatically map host names to their host ID)]が有効になっている場合、[承認するマッピング (Mappings to approve)]リストには、他のホストと競合するマッピングのみが表示されます。
メモ:
すべての利用可能なホスト名を、関連付けられたホスト ID にマッピングする必要があります。関連付けられたホスト ID にマッピングされていないホスト名を使用してホストに証明書を配備すると、NetBackup はそのホストを別のホストと認識するため、NetBackup は新しい証明書を配備し、新しいホスト ID をホストに発行します。
NetBackup が検出したホスト名を承認するには
- 左側で、[セキュリティ (Security)]、[ホスト (Hosts)]の順に選択します。
- [承認するマッピング (Mappings to approve)]タブをクリックします。
- ホストの名前をクリックします。
- 検出されたマッピングを使用する場合は、ホストのマッピングを確認して[承認 (Approve)]をクリックします。
ホストとのマッピングを関連付けない場合は、[拒否 (Reject)]をクリックします。
拒否されたマッピングは、NetBackup によって再度検出されるまでリストに表示されません。
- [保存 (Save)]をクリックします。
NetBackup ホストをそのホスト名に手動でマッピングできます。このマッピングを行うことで、NetBackup は、別の名前を使用してホストと正常に通信できます。
ホストにホスト名をマッピングするには
- 左側で、[セキュリティ (Security)]、[ホスト (Hosts)]の順に選択します。
- ホストを選択し、[マッピングの管理 (Manage mappings)]をクリックします。
- [追加 (Add)]をクリックします。
- ホスト名または IP アドレスを入力し、[保存 (Save)]をクリックします。
- [閉じる (Close)]をクリックします。
複数の NetBackup ホストが 1 つのホスト名を共有する場合は、共有名またはクラスタ名のマッピングを追加します。例として、クラスタ名の場合を取り上げます。
共有名またはクラスタ名のマッピングを作成する前に、次のことに注意してください。
NetBackup は、多数の共有名またはクラスタ名を自動的に検出します。[承認するマッピング (Mappings to approve)]タブを確認します。
マッピングが、安全でないホストと安全なホストの間で共有されている場合、NetBackup はマッピング名が安全であると想定します。ただし、ランタイムにマッピングが安全でないホストに解決される場合、接続は失敗します。たとえば、安全なホスト (ノード 1) と安全でないホスト (ノード 2) を持つ、2 ノードクラスタがあると想定します。この場合、ノード 2 がアクティブノードである場合は、接続が失敗します。
共有名またはクラスタ名を複数の NetBackup ホストにマッピングするには
- 左側で、[セキュリティ (Security)]、[ホスト (Hosts)]の順に選択します。
- ホストを選択し、[共有マッピングとクラスタマッピングの追加 (Add shared or cluster mappings)]をクリックします。
- 2 つ以上の NetBackup ホストにマッピングする共有ホスト名またはクラスタ名を入力します。
たとえば、環境内の NetBackup ホストに関連付けられているクラスタ名を入力します。
- 右側の[追加 (Add)]をクリックします。
- 追加する NetBackup ホストを選択して、[リストに追加 (Add to list)]をクリックします。
たとえば、手順 3 でクラスタ名を入力した場合は、ここでクラスタ内のノードを選択します。
- [保存 (Save)]をクリックします。
たとえば、ホスト client01.lab04.com
と client02.lab04.com
で構成されるクラスタの場合は、次のエントリが表示される可能性があります。各ホストについて、有効なマッピングを承認します。
ホスト |
自動検出されたマッピング |
---|---|
client01.lab04.com |
client01 |
client01.lab04.com |
clustername |
client01.lab04.com |
clustername.lab04.com |
client02.lab04.com |
client02 |
client02.lab04.com |
clustername |
client02.lab04.com |
clustername.lab04.com |
有効なマッピングをすべて承認すると、次のエントリと類似するマッピングされたホストの設定が表示されます。
ホスト |
マッピング済みのホスト名/IP アドレス (Mapped Host Names / IP Addresses) |
---|---|
client01.lab04.com |
client01.lab04.com、client01、clustername、clustername.lab04.com |
client02.lab04.com |
client02.lab04.com、client02、clustername、clustername.lab04.com |
複数 NIC 環境でクラスタのバックアップを実行する場合は、プライベートネットワーク上のクラスタの仮想名にクラスタノード名をマッピングする必要があります。
表: 複数 NIC 環境のクラスタ用にマッピングされたホスト名
ホスト |
マッピング済みのホスト名 |
---|---|
Node 1 のプライベート名 |
プライベートネットワーク上のクラスタの仮想名 |
Node 2 のプライベート名 |
プライベートネットワーク上のクラスタの仮想名 |
たとえば、ホスト client01-bk.lab04.com
と client02-bk.lab04.com
で構成される複数 NIC 環境のクラスタの場合は、次のエントリが表示される可能性があります。各ホストについて、有効なマッピングを承認します。
ホスト |
自動検出されたマッピング |
---|---|
client01-bk.lab04.com |
clustername-bk.lab04.com |
client02-bk.lab04.com |
clustername-bk.lab04.com |
有効なマッピングをすべて承認すると、次のエントリと類似するマッピングされたホストの設定が表示されます。
ホスト |
マッピング済みのホスト名/IP アドレス (Mapped Host Names / IP Addresses) |
---|---|
client01-bk.lab04.com |
clustername-bk.lab04.com |
client02-bk.lab04.com |
clustername-bk.lab04.com |
表: SQL Server 環境用にマッピングされたホスト名の例の FCI は、SQL Server フェールオーバークラスタインスタンスを意味します。WSFC は Windows Server フェールオーバークラスタを意味します。
表: SQL Server 環境用にマッピングされたホスト名の例
環境 |
ホスト |
マッピング済みのホスト名 |
---|---|---|
FCI (2 つのノードから成るクラスタ) |
Node 1 の物理名 |
SQL Server クラスタの仮想名 |
Node 2 の物理名 |
SQL Server クラスタの仮想名 | |
基本グループまたは高可用性グループ (プライマリとセカンダリ) |
プライマリ名 |
WSFC 名 |
セカンダリ名 |
WSFC 名 | |
1 つの FCI (プライマリ FCI またはセカンダリ FCI) から成る基本または高度可用性グループ |
プライマリ FCI 名 |
WSFC 名 |
セカンダリ FCI 名 |
WSFC 名 | |
Node 1 の物理名 |
SQL Server クラスタの仮想名 | |
Node 2 の物理名 |
SQL Server クラスタの仮想名 |