Veritas InfoScale™ 8.0 ディザスタリカバリ実装ガイド - Linux
- 第 I 部 ディザスタリカバリのための Storage Foundation and High Availability Solutions の概要
- 第 II 部 キャンパスクラスタの実装
- 第 III 部 RDC (Replicated Data Cluster) の実装
- 第 IV 部 グローバルクラスタの実装
- VCS と SFHA 用のグローバルクラスタの設定
- グローバルクラスタの Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- グローバルクラスタの VVR と Storage Foundation Cluster File System High Availability、Storage Foundation for Oracle RAC、または Storage Foundation for Sybase CE での設定
- 第 V 部 参照先
sfrac07_main.cf ファイルと sfrac08_main.cf ファイル
サンプル設定 sfrac07_main.cf には、プライマリサイトのディザスタリカバリ設定が記述されています。 サンプル設定 sfrac08_main.cf には、セカンダリサイトのディザスタリカバリ設定が記述されています。設定では、VVR を使ってサイト間でデータがレプリケートされます。
このサンプルファイルには次の設定が記述されています。
地理的に異なる場所でホストされる、2 つのノードから構成される 2 つの Storage Foundation for Oracle RAC クラスタ。
CFS に格納される単一の Oracle データベース。
データベースは Oracle の VCS エージェントによって管理されています。
エージェントは、データベースの起動、停止、および監視を行います。
データベースはデータベース Cache Fusion 用に Oracle UDP IPC を使います。
Oracle Clusterware とデータベース Cache Fusion で共通 IP アドレスが使われます。高可用性のためにプライベート IP アドレスが PrivNIC エージェントによって管理されています。
クラスタ間で通信するために、各サイトで 1 つの仮想 IP アドレスを ClusterService グループ内に設定する必要があります。
OCR(Oracle Cluster Registry)と投票ディスクは CFS に格納されています。
Volume Replicator(VVR)はサイト間でデータをレプリケートするために使われます。
サイト間でレプリケートされる共有ボリュームは RVG グループ内に設定されます。
サイト間でログ情報をやり取りするために VVR が使うレプリケーションリンクは、rlogowner グループ内に設定されます。 これはフェールオーバーグループで、CVM マスターモードからオンライン状態を継続します。RVGLogOwner エージェントの PreOnline トリガは有効である必要があります。
データベースグループはプライマリクラスタでオンラインになります。 データベースグループがオンラインになるノードは、RVGSharedPri リソースが判断します。
データベースグループは、プライマリおよびセカンダリサイトのクラスタを ClusterList グループ属性の値として指定することで、グローバルグループとして設定されます。
図: sfrac07_main.cf ファイルと sfrac08_main.cf ファイルのサービスグループ設定 に設定を示します。サービスグループ設定はプライマリサイトとセカンダリサイトで同じです。 グループの可用性(オンライン/オフライン)はサイト間で異なります。