Enterprise Vault™ Veritas Information Classifier を使用した分類
- このマニュアルについて
- 分類のための Enterprise Vault の準備
- Veritas Information Classifier ポリシーの設定
- Enterprise Vault 分類ポリシーの定義と適用
- テストモードでの分類の実行
- スマートパーティションを使用した分類
- 付録 A. カスタムフィールドの検索に使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 B. 分類に使う PowerShell cmdlet
- 付録 C. 分類キャッシュフォルダ
- 付録 D. FCI 分類から Veritas Information Classifier への移行
- 付録 E. 監視とトラブルシューティング
スマートパーティションについて
以前のバージョンの Enterprise Vault では、ストレージデバイスの単一のオープンボルトストアパーティションにすべてのアイテムをアーカイブしていました。Enterprise Vault 12.3 以降では、Enterprise Vault のアイテムの分類方法に応じて、各種のアイテムをさまざまなパーティションにアーカイブできます。たとえば、個人識別情報 (PII) を含んでいるアイテムを検出してタグを付けるように分類エンジンを設定した場合は、これらのアイテムを 1 つのパーティションにアーカイブするように選択できます。入札やビジネスの提案など、他の種類のアイテムを別のパーティションにアーカイブできます。
これらの分類関連のパーティションは、スマートパーティションと呼ばれます。このパーティションは、以下の点を除き、標準のボルトストアパーティションと同じです。
Vault 管理コンソールを使用すると、選択した分類エンジン (Veritas Information Classifier または Microsoft ファイル分類インフラストラクチャ) で定義した 1 つ以上の分類タグとスマートパーティションを関連付けることができます。選択したタグを分類エンジンが割り当てたアイテムのみが、スマートパーティションにアーカイブされます。
複数のスマートパーティションをアーカイブ用に同時に開くことができます。これは、標準のボルトストアパーティションには当てはまりません。標準のボルトストアパーティションでは、各ボルトストアで開くことができるパーティションは 1 つに限られます。
特定の基準が満たされると、Enterprise Vault が次の使用可能なパーティションに自動的にロールオーバーするように、標準のボルトストアパーティションを設定できます。このロールオーバー機能は、スマートパーティションでは利用できません。
標準のボルトストアパーティションでは、Enterprise Vault がサポートする任意のストレージデバイス上にスマートパーティションを作成できます。