Enterprise Vault™ Veritas Information Classifier を使用した分類
- このマニュアルについて
- 分類のための Enterprise Vault の準備
- Veritas Information Classifier ポリシーの設定
- Enterprise Vault 分類ポリシーの定義と適用
- テストモードでの分類の実行
- スマートパーティションを使用した分類
- 付録 A. カスタムフィールドの検索に使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 B. 分類に使う PowerShell cmdlet
- 付録 C. 分類キャッシュフォルダ
- 付録 D. FCI 分類から Veritas Information Classifier への移行
- 付録 E. 監視とトラブルシューティング
分類プロパティ値と保持カテゴリの相互作用
次の条件の両方が満たされると、Enterprise Vault はアイテムが Veritas 情報分類子ポリシーに一致するときにそのアイテムの保持カテゴリを更新します。
アイテムの保持カテゴリを設定する Enterprise Vault 分類ポリシーを設定している。
Veritas 情報分類子ポリシーがアイテムに割り当てるタグを使用して、保持カテゴリを関連付けてある。
たとえば、Veritas 情報分類子には、「認証」と呼ばれる組み込みタグがあります。デフォルトでは、このタグは認証ポリシーに一致するすべてのアイテムに割り当てられます。Veritas 情報分類子で認証タグの詳細を編集すると、認証タグと保持カテゴリを関連付けられます。その結果、アイテムが認証ポリシーに一致した場合、認証タグとそれに関連付けられた保持カテゴリが、そのアイテムに割り当てられます。
保持カテゴリの作成方法について詳しくは、管理者ガイドを参照してください。
アイテムが複数の Veritas 情報分類子ポリシーに一致するため、これらのすべてのポリシーが、そのアイテムへの保持カテゴリの割り当てを巡って競合する場合があります。この場合、分類機能で次のように優先する保持カテゴリが選択されます。
Capstone または同等のレコード管理システムを実装するために、保持カテゴリでアイテムをレコードとしてマーク付けすると、アイテムをレコードとしてマーク付けしていない他の保持カテゴリよりも優先されます。アイテムを永続レコードとしてマーク付けする保持カテゴリは、一時レコードとしてマーク付けする保持カテゴリよりも優先します。また、それらは他のあらゆる種類のレコードとしてアイテムをマーク付けする保持カテゴリよりも優先します。
レコード管理での Enterprise Vault の使用について詳しくは、『Veritas Enterprise Vault 管理者ガイド』を参照してください。
競合する保持カテゴリでアイテムの保持期間をまったく同じにする場合は、最初に作成した保持カテゴリが優先されます。 たとえば、保持カテゴリ「Customer Accounts」および「Legal」の両方の保持期間が 5 年であるとします。 「Legal」カテゴリを作成する前に「Customer Accounts」カテゴリを作成していた場合、「Customer Accounts」カテゴリを割り当てるポリシーによって「Legal」カテゴリを割り当てるポリシーが上書きされます。
保持期間が異なる場合は、デフォルトの動作として、最も長い保持期間がアイテムの保持カテゴリに割り当てられます。 たとえば、通常、アイテムを 7 年間保持する保持カテゴリによって 5 年間保持する保持カテゴリが上書きされます。 ただし、この動作を変更して、最短の保持期間を持つ保持カテゴリを割り当てることができます。
最短の保持期間を持つ保持カテゴリを割り当てる分類ポリシーの設定を参照してください。