Enterprise Vault™ Veritas Information Classifier を使用した分類

分類機能によってアイテムの保持カテゴリを設定する場合、次の重要な点に注意してください。

• 保持カテゴリを設定して、そのカテゴリが割り当てられたアイテムの自動削除またはユーザーによる削除を防ぐと想定します。

  

  ユーザーがアイテムを削除する、または Enterprise Vault がその期限切れを実行するときに、分類機能によってそのアイテムにこのカテゴリが割り当てられる場合、その処理が遮断されます。

• デフォルトでは、ユーザーがアーカイブ済みアイテムの保持カテゴリを変更する操作を実行したときに、Enterprise Vault は保持カテゴリを更新します。たとえば、ユーザーは、異なる保持カテゴリが適用されているフォルダ間でアーカイブ済みアイテムを移動することや、許可されている場合に Enterprise Vault 検索でアイテムの保持カテゴリを変更することがあります。どちらの操作でも、アイテムの保持カテゴリが変更される可能性があり、分類機能が設定された保持カテゴリが上書きされる可能性があります。これを防止するには、Enterprise Vault 分類ポリシーを定義するときに、［ユーザーアクションによる保持カテゴリの更新を禁止］オプションを選択します。

  ユーザー操作によって保持カテゴリが更新されないようにする Enterprise Vault 分類ポリシーを使わない場合は、［サイトプロパティ］ダイアログボックスの［アーカイブの設定］タブで選択したオプションに従って更新が続行されます。

• Discovery Accelerator などのアプリケーションでアイテムをリーガルホールドにした場合は、このアイテムをユーザーが削除しようとしたり Enterprise Vault が期限切れにしようとすると Enterprise Vault はアイテムを分類するために送信しません。そのため、分類機能はこのようなアイテムの保持カテゴリを更新できません。ただし、アイテムにインデックス付けしてアーカイブすると分類機能はこのようなアイテムの保持カテゴリを更新できます。

• Enterprise Vault が WORM ストレージデバイスにアーカイブしたアイテムを分類機能で分類するときに、アイテムの有効期限を変更する新しい保持カテゴリが適用される場合があります。この場合、Enterprise Vault は 2 つの日付の遅い方でアイテムを期限切れにします。

  たとえば、分類機能によって遅い方の有効期限を設定する保持カテゴリが適用される場合、Enterprise Vault はこの新しい、遅い方の日付を適用します。一方、新しい保持カテゴリによって早い方の有効期限が設定される場合、Enterprise Vault では元の遅い方の日付が採用されます。