Enterprise Vault™ Veritas Information Classifier を使用した分類
- このマニュアルについて
- 分類のための Enterprise Vault の準備
- Veritas Information Classifier ポリシーの設定
- Enterprise Vault 分類ポリシーの定義と適用
- テストモードでの分類の実行
- スマートパーティションを使用した分類
- 付録 A. カスタムフィールドの検索に使う Enterprise Vault のプロパティ
- 付録 B. 分類に使う PowerShell cmdlet
- cmdlet の分類について
- Disable-EVClassification
- Get-EVClassificationPolicy
- Get-EVClassificationStatus
- Get-EVClassificationTestMode
- Get-EVClassificationVICTags
- Initialize-EVClassificationVIC
- Set-EVClassificationVICFIPSMode
- New-EVClassificationPolicy
- Remove-EVClassificationPolicy
- Set-EVClassificationPolicy
- Set-EVClassificationTestMode
- 付録 C. 分類キャッシュフォルダ
- 付録 D. FCI 分類から Veritas Information Classifier への移行
- 付録 E. 監視とトラブルシューティング
Initialize-EVClassificationVIC
メモ:
この cmdlet は、Enterprise Vault 12.2 以降で Veritas Information Classifier とともにのみ使用します。Microsoft ファイル分類インフラストラクチャ (FCI) を使用した分類など、以前のバージョンの Enterprise Vault の分類機能とともに使用することは想定していません。
Initialize-EVClassificationVIC は、指定したサイトのすべての Enterprise Vault サーバーで Veritas Information Classifier を有効にします。また、これらのサーバーそれぞれに、cmdlet で Microsoft インターネットインフォメーションサービス (IIS) の Veritas Information Classifier の Web サイトを設定します。
Initialize-EVClassificationVIC を実行する権限は、Vault サービスアカウントに制限されます。たとえば、スタンドアロンの Vault 管理コンソールをインストールしている別のコンピュータではなく、Enterprise Vault サーバーでこの cmdlet を実行します。
初めて cmdlet を実行する場合は、まず次の操作を行います。
Vault 管理コンソールの Enterprise Vault ディレクトリのプロパティで、データアクセスアカウントを設定します。Enterprise Vault は、このアカウントを使用して Veritas Information Classifier システムにアクセスします。
データアクセスアカウントの設定を参照してください。
すべての Enterprise Vault サーバーからアクセス可能な共有ネットワークドライブで、Veritas Information Classifier でポリシー情報を保持するフォルダを作成します。ボルトサービスアカウントとデータアクセスアカウントの両方に、このフォルダの読み取り/書き込みアクセス権が必要です。
Enterprise Vault の自己署名 SSL 証明書が IIS にインストールされている場合は、信頼できる認証局から取得した証明書にできるだけ早く置換してください。そうしないと、この cmdlet が動作しない可能性があります。
cmdlet を実行したら、次の操作を行うことを推奨します。
IIS にインストールした SSL 証明書を、Enterprise Vault のインストールフォルダにある Java Runtime Environment (JRE) キーストアにインポートします (まだインポートしていない場合)。
クライアントと安全に接続するための Veritas Information Classifier の設定を参照してください。
Veritas Information Classifier ポリシーを少なくとも 1 つ有効にします。
ポリシーの有効化または無効化を参照してください。
ポリシー情報フォルダを定期的にバックアップします。システムエラーが発生した場合は、作成したカスタムポリシーや、カスタムポリシーの有効化/無効化など、組み込みポリシーに加えた変更を元に戻すことができます。
Initialize-EVClassificationVIC は、Veritas.EnterpriseVault.PowerShell.AdminAPI.dll スナップインから利用できます。
Initialize-EVClassificationVIC [-PoliciesPath <String>] [-SiteId <String>] [<CommonParameters>]
表: Initialize-EVClassificationVIC パラメータ
パラメータ | 説明 |
|---|---|
-PoliciesPath | Veritas Information Classifier でポリシー情報を保持するフォルダの UNC パスを指定します。フォルダが作成されている必要があります。この cmdlet では作成されません。 Initialize-EVClassificationVIC を初めて実行するときに、このパラメータを必ず指定します。以降の実行時に、以前に指定したフォルダパスを cmdlet で使用する場合はこのパラメータを省略できます。 または、パラメータを再度指定して、別のフォルダパスを指定できます。異なるパスを指定した場合、Veritas Information Classifier を再び使用する前に、古いポリシーフォルダのコンテンツを新しいフォルダに移動します。 |
-SiteId | Veritas Information Classifier を設定する Enterprise Vault サイトの ID を指定します。このパラメータを省略すると Initialize-EVClassificationVIC は現在のサイトの ID を判別するためにレジストリを確認します。この確認が何らかの理由で失敗した場合はエラーメッセージが表示されます。 Get-EVSite を使用して、サイト ID を取得することができます。 |
Initialize-EVClassificationVIC -PoliciesPath \\server1\VicPolicies
現在の Enterprise Vault サーバーで、指定したポリシーフォルダのパスを指定して cmdlet を実行します。サイト ID を指定しないと、cmdlet はレジストリを確認して現在のサイトの ID を判別します。
Initialize-EVClassificationVIC -Verbose -PoliciesPath \\server1\VicPolicies -SiteId 198...example.com
指定したポリシーフォルダのパスと Enterprise Vault サイトを使用して、詳細モードで cmdlet を実行します。
Initialize-EVClassificationVIC -Verbose
現在の Enterprise Vault サーバーで既存のポリシーフォルダのパスを使用して、詳細モードで cmdlet を実行します。以前にフォルダのパスを指定していない場合はエラーメッセージが表示されます。
なし。