Veritas NetBackup™ Vault™ 管理者ガイド
- Vault について
- Vault のインストール
- 推奨する実施例
- Vault のための NetBackup の構成
- Vault の構成
- Vault の構成について
- [Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)]の構成について
- [全般 (General)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- [代替メディアサーバー名 (Alternate Media Server Names)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- [保持マッピング (Retention Mappings)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- [レポート (Reports)]タブ ([Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)])
- Vault の作成について
- プロファイルの作成について
- プロファイルの構成
- メディアの Vault 処理および管理
- Vault セッションについて
- Vault セッションの監視について
- Vault 処理を行うイメージのリストについて
- メディアの取り出しについて
- メディアの取り込みについて
- コンテナの使用について
- 追加ボリュームの Vault 処理について
- 通知スクリプトの使用について
- 元のイメージまたはコピーの並列作成
- レポート
- Vault の管理
- メニュー方式のユーザーインターフェースの使用
- トラブルシューティング
- 付録 A. ディザスタリカバリ
- 付録 B. Vault のファイルおよびディレクトリ構造
保持マッピングについて
保持マッピングを使用すると、元のイメージの保持レベルに基づいて、複製イメージに保持レベルを割り当てることができます。たとえば、元のイメージの保持レベルが 2 週間の場合、保持マッピングを構成して、オフサイトに移動された複製イメージの保持レベルを 7 年に設定できます。
保持マッピングは、次の場所で構成します。
[Vault 管理のプロパティ (Vault Management Properties)]ダイアログボックスの[保持マッピング (Retention Mappings)]タブ (グローバル)
[Vault]ダイアログボックスの[保持マッピング (Retention Mappings)]タブ (Vault 固有)
デフォルトでは、各保持レベルはその保持レベルと同じ値にマッピングされます (すなわち、保持レベル 0 は 0 にマッピングされ、保持レベル 1 は 1 にマッピングされます。以降も同様です)。
保持マッピングを使用するには、複製時に保持レベルに[マッピングを使用する (Use mappings)]を指定する必要があります。一部の複製規則に通常の保持期間の計算を指定し、他の複製規則に代替保持マッピングを指定することができます。保持マッピングは、まず個別の保持マッピング、次にグローバルな保持マッピングの順に使用されます。Vault 固有の保持マッピングが存在していない場合は、グローバルな保持マッピングが使用されます。
複製イメージの保持レベルは、プライマリバックアップイメージの保持レベルに基づきます。保持期間は、複製イメージが作成された日付ではなく、プライマリバックアップイメージが作成された日付から開始されます。
プライマリバックアップイメージを作成したバックアップポリシーがすでに存在しない場合、そのイメージの複製は正常に行われません。ジョブは継続されますが、状態コード 306 ([Vault の複製は、部分的に成功しました (vault duplication partially succeeded)]) が通知されます。
保持マッピングは、複製だけに適用されます。元の NetBackup イメージを Vault 処理する場合には適用されません。