NetBackup™ for VMware 管理者ガイド

ブートディスクまたはデータディスクを除外するためには、次の要件に注意してください。

• 仮想マシンは複数のディスクを備えている必要があります。

• NetBackup ではブートディスクを識別できる必要があります。

• ブートディスクは管理対象ボリューム (Windows LDM または Linux LVM) の一部分であってはなりません。ブートディスクは単一ディスクに完全に含まれている必要があります。

ブートディスクは次を含む必要があります。

• ブートパーティション。

• システムディレクトリ (Windows のシステムディレクトリまたは Linux のブートディレクトリ)。

重要! ディスクのエクスクルードオプションは、次の場合のみを対象とします。

• ［ブートディスクのエクスクルード (Exclude boot disk)］: ブートドライブ用の仮想マシンテンプレートなど、ブートディスクを再作成する別の手段がある場合に、このオプションを検討します。［ブートディスクのエクスクルード (Exclude boot disk)］が有効な場合、ポリシーはブートディスクをバックアップしません。

  メモ:

  仮想マシンがバックアップからリストアされるとき、ブートディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります。

  ［ブートディスクのエクスクルード (Exclude boot disk)］では、次の点に注意してください。

  • 仮想マシンにブートディスクのみがあり他のディスクがない場合、ブートディスクはバックアップされます。除外されません。

  • 仮想マシンのブートディスクが独立したディスクで、仮想マシンに他のディスクがない場合、ブートドライブのバックアップが作成されます。ただし、NetBackup は独立したディスクのデータをバックアップできないため、リストアされたブートドライブにはデータが含まれません。

  • 仮想マシンにブートドライブと独立したドライブがある場合、ブートドライブはバックアップされません。独立したドライブのみバックアップに含まれます。NetBackup は独立したディスクのデータをバックアップできないため、リストアされた独立したディスクにはデータが含まれません。

    次のトピックで、独立したディスクの説明を参照してください。

    NetBackup for VMware の用語を参照してください。

  • 仮想ディスクを追加して、次回のバックアップの前にこのオプションを変更すると、予想外の結果になることがあります。

    バックアップからディスクを除外する: 避けるべき例 を参照してください。

• ［すべてのデータディスクを除外 (Exclude all data disks)］: データディスクをバックアップするために、異なるポリシーまたは他のバックアッププログラムが存在する場合、このオプションを考慮してください。ポリシーで［すべてのデータディスクを除外 (Exclude all data disks)］が有効であれば、ポリシーはデータディスクをバックアップしません。

  データディスクの除外に関して、次の点に注意してください。

  • 仮想マシンに 1 つのディスクのみ (C: など) が含まれている場合、ドライブ C はバックアップされ、除外されません。

  • 仮想マシンのブートディスクが独立したディスクで、さらに独立したデータディスクがある場合、ブートディスクはバックアップされます。ただし、NetBackup は独立したディスクのデータをバックアップできないため、リストアされたブートディスクにはデータが含まれません。

  メモ:

  仮想マシンがバックアップからリストアされるとき、データディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります。

• ［カスタム属性ベースの除外を実行 (Perform custom attribute based exclusion)］: このオプションが有効になっている場合、NetBackup はカスタム属性を持つディスクをバックアップから除外します。この属性のデフォルト値は NB_DISK_EXCLUDE_DISK です。このデフォルト属性を使用することも、バックアップポリシーの［ディスクを除外 (Exclude disks)］タブで属性名を変更することもできます。このオプションにより、VMware 管理者はどのディスクを除外するかを制御できることに注意してください。

  メモ:

  仮想マシンがバックアップからリストアされるとき、除外されたディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります。

  • 仮想マシンの属性には、除外するディスクのコントローラ ID をカンマで区切った値を入力する必要があります。

  • カスタム属性が、入力されていないかまたは仮想マシンに存在しない場合、除外されるディスク (独立したディスクを除く) はありません。

  • 差分バックアップ間でカスタム属性値からディスクを削除すると、前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみを個別にリストアできます。仮想ディスク全体または VM をリストアできますが、その場合は個別にリストアできないファイルを含めたすべてのファイルがリストアされます。次の完全バックアップの後で、任意のファイルを個別にリストアできます。

  • 差分バックアップ間でカスタム属性値にディスクを追加すると、それらのディスクは次のバックアップから除外されます。

• ［除外される特定のディスク (Specific disks to be excluded)］: このオプションが有効になっている場合、NetBackup はユーザーが指定したディスクを除外します。このオプションにより、NetBackup 管理者はどのディスクをバックアップから除外するかを制御できることに注意してください。

  メモ:

  仮想マシンがバックアップからリストアされるとき、除外されたディスクの仮想マシンデータは失われるか不完全になる可能性があります。

  • バックアップポリシーの［ディスクを除外 (Exclude disks)］タブで、オプション［除外する特定のディスク (Specific disks to be excluded)］を選択し、各コントロール ID を追加する必要があります。

  • 指定したコントローラとデバイス ID にディスクがない場合、除外されるディスクはありません (独立したディスクを除く)。

  • 差分バックアップ間で除外リストからコントローラを削除すると、前回のバックアップ以降に変更されたファイルのみをリストアできます。次の完全バックアップ後、すべてのファイルをリストアできます。

  • 差分バックアップ間で除外リストにコントローラを追加すると、それらのディスクは次のバックアップから除外されます。