NetBackup™ for VMware 管理者ガイド
- 概要
- 必須タスク: 概要
- VMware 管理者向けの RBAC の役割の構成
- 注意事項および前提条件
- NetBackup for VMware: 注意事項および制限事項
- VVol (VMware Virtual Volumes) に関する注意事項
- VMware IPv6 環境のバックアップに必要な NetBackup IPv6 パラメータ
- NetBackup for VMware: Linux 仮想マシンの注意事項
- VMware バックアップホストとしての NetBackup Appliance に関する注意事項
- NetBackup for VMware による SAN マルチパスのサポート
- 耐障害性 VM に対する NetBackup for VMware のサポート
- プライマリ VM 識別子に対する NetBackup の文字制限
- ポリシーの問い合わせビルダーで、表示名、リソースプール名、vApp 名の大文字と小文字が区別される
- hotadd トランスポートモードに関する注意事項
- VMware Intelligent Policy の問い合わせにおけるタグの使用の注意事項と制限事項
- VMware タグ関連付けのバックアップとリストアのための注意事項と制限事項
- VMware ストレージポリシーのバックアップとリストアのための注意事項と制限事項
- LVM シンプールベースボリュームのサポート
- VMware vSphere の権限
- VMware vSphere 権限について
- 仮想マシンのバックアップに対する VMware vSphere 権限
- VM の完全リストアに対する VMware vSphere 権限
- インスタントアクセス VM を作成するための VMware vSphere 権限
- NetBackup プラグイン操作の VMware vSphere 権限
- インスタントロールバックの VMware vSphere 権限
- エージェントレス SFR 権限の VMware vSphere 権限
- 個々の vmdk リストア権限についての VMware vSphere 権限
- vApp リストアとテンプレートへの vApp リストアについての VMware vSphere 権限
- VMware vSphere との円滑な統合のためのオプションの権限
- VMware サーバーの管理
- VMware のバックアップポリシーの構成
- VMware ポリシーの構成
- [属性 (Attributes)]タブでポリシーごとのジョブ数を制限する (VMware)
- [VMware]タブのバックアップオプション
- VMware バックアップホスト
- [最適化 (Optimizations)]オプション (VMware)
- [プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]オプション (VMware)
- [既存のスナップショット処理 (Existing snapshot handling)]のオプション (VMware)
- [トランスポートモード (Transport modes)]オプション (VMware)
- アプリケーション保護オプション (VMware)
- VMware - 高度な属性
- [ポスト vCenter イベント (Post vCenter events)]オプション (VMware の高度な属性)
- [ディスクを除外 (Exclude disks)]タブ
- VMware 仮想マシンの参照
- 仮想マシンを参照するときに NetBackup が検索する VMware サーバーの制限
- VM がポリシーで手動で選択される場合は、仮想マシンのホスト名と表示名が一意である必要があります。
- [プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]オプションと仮想マシンの手動選択
- 仮想マシンの増分バックアップについて
- 増分バックアップの構成
- 仮想マシンの Storage Foundation Volume Manager ボリューム
- VMware インテリジェントポリシーの構成
- NetBackup for VMware における仮想マシンの自動選択について
- VMware タグ関連付けのサポートと使用
- NetBackup の問い合わせ規則の基本原則
- 仮想マシンの自動選択に関する重要事項
- 仮想マシンの自動選択の NetBackup の要件
- 仮想マシンの自動選択: タスクの概要
- VMware 仮想マシンの選択オプション
- [VM 選択問い合わせ結果を再利用 (Reuse VM selection query results for)]オプションについて
- 仮想マシンの自動選択を構成する
- 基本モードでの既存の問い合わせの編集
- 詳細モードでの問い合わせビルダーの使用
- クエリーの AND と OR
- NetBackup 問い合わせビルダーの例
- 問い合わせの IsSet 演算子
- 複数のポリシーによる仮想マシンの選択について
- 問い合わせの演算の順序 (優先度規則)
- 複合問い合わせのカッコ
- リソースプールの問い合わせ規則
- データセンターフォルダ (ホストフォルダ) の問い合わせ規則
- 重複した名前の問い合わせ規則
- タグの問い合わせ規則
- 問い合わせビルダーのフィールドの参照
- VMware の「問い合わせのテスト (Test Query)」画面
- 問い合わせのテスト: 失敗した仮想マシン
- [問い合わせのテスト (Test Query)]の結果の[選択項目 (Selecction)]列に対するプライマリ VM の識別子パラメータの効果
- 問い合わせのテストの結果の[VM 名 (VM Name)]列に対する[プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)]パラメータの影響
- 問い合わせビルダーでの仮想環境の変更表示の更新
- 大規模な VMware 環境で VM 検出に必要な時間を短縮する
- アクセラレータを使用した仮想マシンのバックアップ
- 仮想マシンの NetBackup Accelerator について
- アクセラレータ: 完全スケジュールと増分スケジュール
- NetBackup アクセラレータが仮想マシンとどのように連携して働くか
- Accelerator 仮想マシンの注意および要件
- 仮想マシンのアクセラレータ強制再スキャン (スケジュールの属性)
- アクセラレータには OptimizedImage 属性が必要
- アクセラレータバックアップおよび NetBackup カタログ
- バックアップジョブ詳細ログのアクセラレータメッセージ
- ネットワークを介して転送されたアクセラレータバックアップのデータ量の報告について
- NetBackup コマンド出力でのネットワーク転送されたデータとのアクセラレータのイメージサイズの置換
- VMware の保護計画の構成
- マルウェアスキャン
- インスタントアクセス
- インスタントロールバック
- 継続的なデータ保護
- 仮想マシンのバックアップ
- VM のリカバリ
- VMware エージェントレスリストア
- VMware バックアップからの個々のファイルとフォルダのリストア
- NetBackup を使用した Cloud Director 環境のバックアップ
- インスタントリカバリを使用した仮想マシンのリストア
- VMware のインスタントリカバリについて
- VMware のインスタントリカバリのタスク概要
- VMware 機能のインスタントリカバリにおけるパフォーマンスに関する推奨事項
- VMware のインスタントリカバリの要件
- VMware のインスタントリカバリの注意事項
- Windows リストアホストで Client for NFS サービスを再起動する
- nbrestorevm コマンドのインスタントリカバリオプション
- VMware のインスタントリカバリを使った仮想マシンのリストア
- VMware のインスタントリカバリを使用して、仮想マシンを別の場所にリストアする
- 現在の仮想マシン実行中の VMware 機能のインスタントリカバリによる個別のファイルのリストア
- VMware のインスタントリカバリのジョブ形式
- VMware のインスタントリカバリを使ったリストアされた仮想マシンの再有効化
- ハードウェアスナップショットとレプリケーションを使用した VM の保護
- 仮想マシンとハードウェアスナップショットについて
- 配備とアーキテクチャ
- サポートされる機能とアプリケーション
- ハードウェアスナップショットとレプリケーションの前提条件
- ハードウェアスナップショットでサポートされる操作
- ハードウェアスナップショットを使用するための VMware ポリシーの構成
- NetBackup Snapshot Manager レプリケーションを使用するための VMware ポリシーの構成
- VM にハードウェアスナップショットを使用するアクティビティモニターのジョブ
- 注意事項および制限事項
- VMware ハードウェアスナップショットとレプリケーション操作のトラブルシューティング
- ベストプラクティスおよび詳細情報
- VMware の操作のトラブルシューティング
- VMware の NetBackup ログ
- VMware のバックアップに関するトラブルシューティング
- VMware のリストアとファイルのリストアのトラブルシューティング
- VMware サーバーの追加に関するトラブルシューティング
- VMware サーバーの参照に関するトラブルシューティング
- 新たに検出された VM の状態に関するトラブルシューティング
- ポリシー構成のトラブルシューティング
- インスタントアクセス VM からのファイルのダウンロードに関するトラブルシューティング
- 除外された仮想ディスクのバックアップとリストアのトラブルシューティング
- NetBackup がバックアップまたはリストアに使用する ESX ネットワークの決定方法
- DNS 問題によって引き起こされる参照遅延の回避
- 仮想マシン検出の参照タイムアウトの変更
- vSphere のタイムアウトおよびログの値の変更
- VMware サーバーのクレデンシャルが有効でない
- スナップショットエラーの発生 (状態コード 156)
- NetBackup と VMware Storage vMotion with vSphere 5.0 以降の競合
- バックアップまたはリストアジョブがハングアップする
- Windows でのアプリケーション静止の VMware SCSI 要件
- VMware 仮想マシンがリストア後に再起動しない
- リストアされた仮想マシンが起動できない、またはファイルシステムにアクセスできない
- NetBackup ジョブは VMware サーバーの更新タスクが原因で失敗しました。
- vSphere インターフェースで仮想マシンの統合が必要であるとレポートされる
- Linux VM と永続的なデバイス名前
- Windows ダイナミックディスクを使う VMware 仮想マシンで、Windows リストアホストと hotadd トランスポートモードを使うと増分バックアップからのリストアに失敗する
- 同時 hotadd バックアップ (同じ VMware バックアップホストからのバックアップ) がステータス 13 で失敗する
- VMware タグ使用のトラブルシューティング
- ゲストのカスタマイズを vCloud Director に確実にリストアできるようにする
- 既存の VM への vmdk リストアに関するトラブルシューティング
- 仮想ボリューム (VVol) 上の仮想マシンのバックアップのトラブルシューティング
- NetBackup クライアントの VMC (VMware Cloud) へのインストール中の CA 証明書の問題
- 付録 A. Windows の NFS のサービスの構成
- Granular Recovery Technology (GRT) 用の Network File System (NFS) のインストールおよび構成について
- Windows Server 2012、2016 での NFS 用サービスの構成について (NetBackup for VMware)
- Server for NFS の無効化 (NetBackup for VMware)
- メディアサーバーでの Client for NFS を無効化 (NetBackup for VMware)
- 個別リカバリテクノロジ (GRT) 用の UNIX メディアサーバーと Windows バックアップまたはリストアホストの構成 (NetBackup for VMware)
- NBFSD 用の個別のネットワークポート構成 (NetBackup for VMware)
- 付録 B. VMware raw デバイス (RDM) のバックアップ
仮想マシンの自動選択に関する重要事項
NetBackup の仮想マシンインテリジェントポリシー機能は、ポリシーにおける VMware 仮想マシンの選択に対する別のアプローチです。それは、バックアップ対象の仮想マシンを選択する方法のパラダイムシフトを示します。すべての重要な変更点と同じように、この機能を有効に使用するには、事前の計画、準備、注意が必要です。
表: 仮想マシンの自動選択に関する重要事項
|
注意 |
説明 |
|---|---|
|
慎重に規則を作成してください。
|
手動でバックアップ対象の仮想マシンを選択する代わりに、仮想マシンの自動選択のガイドラインを作成します。ガイドラインは規則と呼ばれます。ポリシーの問い合わせビルダーで規則を入力します。 規則を作成すると、NetBackup はそれらの規則に従います。 規則で、ホスト名に「prod」を含んでいる仮想マシンをバックアップするように決められている場合、NetBackup はそれを実行します。ホスト名に「pord」が含まれている環境に追加される仮想マシンは、自動的に選択され、ポリシー実行時にバックアップされます。「prod」を含まない名前の仮想マシンはバックアップされません。他の仮想マシンを自動的にバックアップさせるには、問い合わせ規則を変更 (または追加ポリシーを作成) する必要があります。 |
|
仮想環境への変更はバックアップ時間に影響する場合があります。
|
多くの仮想マシンが環境に一時的に追加され、問い合わせ規則の範囲内である場合、それらのマシンはバックアップされます。したがって、バックアップに予想以上の時間がかかる可能性があります。 |
|
問い合わせ規則をテストしてください。
|
問い合わせ規則を事前にテストしてください。ポリシーには、用途に合った問い合わせのテスト機能があります。問い合わせが予想どおりに動作したことを確認することが重要です。確認を怠ると、この問い合わせで選択する仮想マシンの数が誤って多くなりすぎたり、少なすぎたりする場合があります。 または、nbdiscover コマンドを使用して、問い合わせのテストもできます。『NetBackup コマンドリファレンスガイド』 を参照してください。 ポリシーの [プライマリ VM 識別子 (Primary VM identifier)] パラメータは、自動選択プロセスに影響する可能性があることにも注意してください。 [問い合わせのテスト (Test Query)]の結果の[選択項目 (Selecction)]列に対するプライマリ VM の識別子パラメータの効果を参照してください。 |
|
問い合わせのテストはバックアップリストを作成しません。NetBackup はバックアップリストをバックアップの実行時に作成します。
|
自動選択処理は動的です。仮想環境での変更が、バックアップ実行時に問い合わせ規則で選択する仮想マシンに影響する可能性があります。 メモ: 仮想マシンが変更された場合、バックアップ対象に選択された仮想マシンは問い合わせのテスト結果でリストされた仮想マシンと同一ではないことがあります。 |
|
ポリシーはバックアップされる仮想マシンのリストを表示しません。 アクティビティモニターを使用します
|
仮想マシンを([仮想マシンの参照 (Browse for Virtual Machines)]画面で)手動で選択した場合、選択した仮想マシンはポリシーの[クライアント (Clients)]タブに表示されます。ただし、問い合わせビルダーを自動選択に使用した場合、選択した仮想マシンは[クライアント (Clients)]タブのリストに表示されません。 バックアップされた仮想マシンのリストを表示するには、NetBackup アクティビティモニターを使用します。 アクティビティモニターを使って仮想マシンバックアップを監視するを参照してください。 |
|
ポリシーを保存するとき、問い合わせ規則は検証されません。
|
ポリシーを保存するとき、ポリシーの検証では問い合わせ規則が確認されず、バックアップ対象の仮想マシンは選択されません。仮想環境が変更される可能性があるため、仮想マシンの選択はバックアップの実行まで待つ必要があります。その結果、ポリシーを保存するとき、NetBackup はバックアップリストとポリシー属性を照合しません。問い合わせ規則でポリシーの属性と互換性のない仮想マシンを選択した場合、ポリシーの検証ではそれに対してフラグを設定できません。不一致は、NetBackup がバックアップ時にバックアップリストを判断するときに明らかになります。 [Block Level Incremental (BLI) バックアップを有効にする (Enable block-level incremental backup)]用に構成されたポリシーを例に説明します。Block Level Incremental バックアップ (BLIB) は、バージョン vmx-07 またはそれ以降の ESX 4.0 仮想マシンでのみ機能します。問い合わせ規則が vmx-07 よりも前のバージョンの仮想マシンを選択した場合、ポリシーはその仮想マシンをバックアップできません。ポリシーと仮想マシン間の不一致は、ポリシーが検証される時点ではなく、バックアップを実行したときに判明します。アクティビティモニターのジョブの詳細ログには、バックアップできる仮想マシンとできない仮想マシンが示されます。 |