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NetBackup™ トラブルシューティングガイド

Last Published: 2024-05-14

Product(s): NetBackup (10.4)

コマンドラインからの NetBackup のユーザー主導オンラインカタログバックアップのリカバリ

この手順では、ディザスタリカバリ (DR) ファイルが利用可能な場合に、フェーズ 1 のインポートを使用せず、コマンドラインインターフェース (CLI) を使用してカタログを手動でリカバリします。この手順を実行するには、root (管理) 権限が必要です。

メモ:

この手順は、重要なデータのリカバリを開始するために必要最小限の NetBackup カタログ情報をリストアする場合だけ使用してください。

コマンドラインインターフェースからユーザー主導のオンラインカタログをリカバリする方法

完全ホットカタログバックアップおよび増分ホットカタログバックアップから作成されたディザスタリカバリファイルの場所を確認します。これらのファイルは、プライマリサーバーのファイルシステムの指定されたパス、および NetBackup 管理者宛の電子メールの添付ファイルに格納されます。
各プライマリサーバーおよびメディアサーバーは、最後のカタログバックアップ中に使用されたのと同じ構成に設定します。プライマリサーバーおよびメディアサーバーでは、名前、NetBackup のバージョン、オペレーティングシステムのパッチレベルおよびストレージデバイスへのパスの各プロパティが、バックアップされたカタログの構成と同じである必要があります。
必要に応じて、リカバリに使用するデバイスおよびボリュームを構成します。

リカバリに使用するバックアップに対応する最新の DR イメージファイルを特定します。このファイルをエディタで開いて、次の値を確認します。

master_server	NetBackup 構成で指定されているプライマリサーバーの正確な名前を使用します。
media_server	カタログバックアップで使用されたロボットまたはディスクストレージユニットの場所。
timestamp	DR ファイル名の先頭 4 桁の数字の後に 0 (ゼロ) を 6 つ付けたもの。
media	ディザスタリカバリファイルの FRAGMENT キーワードに指定されているカタログバックアップメディアの場所。
backup_id	DR ファイル内の BACKUP_ID に指定されています。

例:

file: Hot_Backup_1122502016_INCR

timestamp: 1122000000

プライマリサーバー上に DR リカバリディレクトリを作成します。
UNIX の場合:
```
/usr/openv/netbackup/db/images/primary_server/timestamp/tmp
```
Windows の場合:
```
C:\Program Files\VERITAS\NetBackup\db\images\primary_server 
\timestamp\tmp
```
新しく作成したディレクトリに DR ファイルをコピーします。
netbackup/db/images/primary_server/timestamp/tmp の DR ファイルを次のように編集します。
- IMAGE_TYPE の値を 1 に変更します。
- TIR_INFO の値を 0 に変更します。
- NUM_DR_MEDIAS の値を 0 に変更します。
- DR_MEDIA_REC が含まれているすべての行を削除します。
カタログリカバリメディアがテープの場合は、vmquery コマンドを実行して、そのメディアをマスターサーバーに割り当てます。
```
vmquery -assigntohost media timestamp primary_server
```
例:
```
vmquery -assigntohost DL005L 1122000000 klingon
```
ホットカタログバックアップからカタログの .f ファイルをリカバリするには、ディザスタリカバリファイルに指定されているメディアでフェーズ 2 のインポートを実行します。
```
bpimport -server primary_server -backupid backup_id
```
使用するカタログバックアップが増分バックアップの場合は、他のすべてのカタログバックアップイメージを最新の完全カタログバックアップの時点までリカバリします。
- NetBackup Web UI を開き、［リカバリ (Recovery)］をクリックします。［標準リカバリ (Regular recovery)］カードで［リカバリの開始 (Start recovery)］をクリックします。または、［バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)］クライアントインターフェースを使用します。
- ポリシー形式に［NBU-Catalog］を選択します。
- プライマリサーバーにソースクライアントおよび宛先クライアントを設定します。
- 次のディレクトリに格納されているバックアップを検索し、すべてのファイルをリストアします。
```
install_path/netbackup/db/images/primary_server
```
- プライマリサーバーですべてのファイルが正常にリストアされたことを確認します。
重要なデータをリストアします。
- NetBackup Web UI を開き、［リカバリ (Recovery)］をクリックします。［標準リカバリ (Regular recovery)］カードで［リカバリの開始 (Start recovery)］をクリックします。または、［バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)］クライアントインターフェースを使用します。
- ポリシー形式に［NBU-Catalog］を選択します。
- プライマリサーバーにソースクライアントおよび宛先クライアントを設定します。
- (［バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)］インターフェース) ビューを更新します。
- データのリカバリが必要な各メディアサーバーに、カタログバックアップイメージをリストアします。
- プライマリサーバーで次のディレクトリを参照します。
```
install_path/netbackup/db/images
```
- データのリカバリが必要な各メディアサーバーに、カタログバックアップイメージをリストアします。カタログ内を検索して、これらのイメージが存在することを確認します。
前の手順で使用した各メディアサーバーから、バックアップデータをリカバリします。
- NetBackup Web UI を開き、［リカバリ (Recovery)］をクリックします。［標準リカバリ (Regular recovery)］カードで［リカバリの開始 (Start recovery)］をクリックします。または、［バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)］クライアントインターフェースを使用します。
- リストアするデータと一致するポリシー形式を選択します。
- データをバックアップしたクライアントに合わせて、ソースクライアントおよび宛先クライアントを設定します。
- (［バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)］インターフェース) ビューを更新します。
NetBackup データベースをリカバリするには、次のコマンドを実行します。
```
bprecover -r -nbdb
```
このコマンドを実行すると、NetBackup のメディア使用情報がリストアされ、バックアップが含まれているメディアが上書きされていないことが確認されてから、ストレージユニットの構成がリストアされます。
NetBackup データベースを、カタログのバックアップに使用された構成と異なる構成にリカバリすることはできません。代わりに、各バックアップメディアを個別にインポートする必要があります。
カタログリカバリに使用するメディアがテープの場合は、リカバリに使用するカタログバックアップが含まれているメディアを凍結します。この処理によって、メディアの再利用を防止できます。
```
bpmedia -freeze -m media -h primary_server
```
bpmedialist を実行して、メディアが凍結されていることを確認します。
各プライマリサーバーおよびメディアサーバーで、ポリシーおよび構成のデータをリカバリします。
NetBackup ポリシーファイルをリカバリする前に、すべての重要なデータがリカバリされていること、または重要なデータが含まれているメディアが保護されていることを確認します。ポリシー情報がリカバリされると、NetBackup でスケジュールが設定されたジョブの実行が開始され、このジョブによって、最後のカタログバックアップの実行後に書き込まれたメディアが上書きされる場合があります。
- NetBackup Web UI を開き、［リカバリ (Recovery)］をクリックします。［標準リカバリ (Regular recovery)］カードで［リカバリの開始 (Start recovery)］をクリックします。または、［バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)］クライアントインターフェースを使用します。
- ポリシー形式に［NBU-Catalog］を選択します。
- プライマリサーバーにソースクライアントおよび宛先クライアントを設定します。
- リストアする追加のサーバーごとに、ソースクライアントと宛先クライアントをそのサーバーに設定します。
- ホットカタログバックアップによってバックアップされたすべてのファイルを各サーバーにリストアします。
すべてのホストで許可リストのキャッシュをクリーンアップします。
すべてのホスト上の NetBackup サービスを停止して再起動します。
サービスが再起動したら、証明書を更新します。
- NetBackup (またはホスト ID ベース) の証明書が NetBackup ドメインで使用される場合、以下を実行します。
  非クラスタ設定の場合:
  UNIX の場合:
```
/usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -renewcertificate
```
  Windows の場合:
```
install_path\netbackup\bin\nbcertcmd -renewcertificate
```
  クラスタ設定の場合:
  UNIX の場合:
```
/usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -renewcertificate -cluster
```
  Windows の場合:
```
install_path\netbackup\bin\nbcertcmd -renewcertificate -cluster
```
- 外部 CA が署名した証明書が NetBackup ドメインで使用される場合、以下を実行します。
  非クラスタ設定の場合
  UNIX の場合:
```
/usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -enrollCertificate
```
  Windows の場合:
```
install_path\netbackup\bin\nbcertcmd -enrollCertificate
```
  クラスタ設定の場合:
  UNIX の場合:
```
/usr/openv/netbackup/bin/nbcertcmd -enrollCertificate -cluster
```
  Windows の場合:
```
install_path\netbackup\bin\nbcertcmd -enrollCertificate -cluster
```
このコマンドが終了状態 5988 を表示して失敗した場合は、次のトピックを参照してください。
カタログバックアップ中に終了状態 5988 が表示されたときに実行する手順を参照してください。