Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド
- 概要
- 付録 A. NetBackup コマンド
- acsd
- add_media_server_on_clients
- backupdbtrace
- backuptrace
- bmrc
- bmrconfig
- bmrepadm
- bmrprep
- bmrs
- bmrsrtadm
- bp
- bparchive
- bpbackup
- bpbackupdb
- bpcatarc
- bpcatlist
- bpcatres
- bpcatrm
- bpcd
- bpchangeprimary
- bpclient
- bpclimagelist
- bpclntcmd
- bpclusterutil
- bpcompatd
- bpconfig
- bpdbjobs
- bpdbm
- bpdgclone
- bpdown
- bpduplicate
- bperror
- bpexpdate
- bpfis
- bpflist
- bpgetconfig
- bpgetdebuglog
- bpimage
- bpimagelist
- bpimmedia
- bpimport
- bpinst
- bpkeyfile
- bpkeyutil
- bplabel
- bplist
- bpmedia
- bpmedialist
- bpminlicense
- bpnbat
- bpnbaz
- bppficorr
- bpplcatdrinfo
- bpplclients
- bppldelete
- bpplinclude
- bpplinfo
- bppllist
- bpplsched
- bpplschedrep
- bppolicynew
- bpps
- bprd
- bprecover
- bprestore
- bpretlevel
- bpschedule
- bpschedulerep
- bpsetconfig
- bpstsinfo
- bpstuadd
- bpstudel
- bpstulist
- bpsturep
- bptestbpcd
- bptestnetconn
- bptpcinfo
- bpup
- bpverify
- cat_convert
- cat_export
- cat_import
- configurePorts
- create_nbdb
- duplicatetrace
- importtrace
- jbpSA
- jnbSA
- ltid
- mklogdir
- nbauditreport
- nbcatsync
- NBCC
- NBCCR
- nbcertcmd
- nbcertupdater
- nbcomponentupdate
- nbcplogs
- nbdb_admin
- nbdb_backup
- nbdb_move
- nbdb_ping
- nbdb_restore
- nbdb_unload
- nbdbms_start_server
- nbdbms_start_stop
- nbdc
- nbdecommission
- nbdelete
- nbdeployutil
- nbdevconfig
- nbdevquery
- nbdiscover
- nbdna
- nbemm
- nbemmcmd
- nbexecute
- nbfindfile
- nbfirescan
- nbftadm
- nbftconfig
- nbgetconfig
- nbhba
- nbholdutil
- nbhypervtool
- nbjm
- nbkmsutil
- nboraadm
- nbpem
- nbpemreq
- nbperfchk
- nbplupgrade
- nbrb
- nbrbutil
- nbregopsc
- nbreplicate
- nbrestorevm
- nbseccmd
- nbsetconfig
- nbsnapimport
- nbsnapreplicate
- nbsqladm
- nbstl
- nbstlutil
- nbsu
- nbsvrgrp
- resilient_clients
- restoretrace
- stopltid
- tl4d
- tl8d
- tl8cd
- tldd
- tldcd
- tlhd
- tlhcd
- tlmd
- tpautoconf
- tpclean
- tpconfig
- tpext
- tpreq
- tpunmount
- verifytrace
- vltadm
- vltcontainers
- vlteject
- vltinject
- vltoffsitemedia
- vltopmenu
- vltrun
- vmadd
- vmadm
- vmchange
- vmcheckxxx
- vmd
- vmdelete
- vmoprcmd
- vmphyinv
- vmpool
- vmquery
- vmrule
- vmupdate
- vnetd
- vxlogcfg
- vxlogmgr
- vxlogview
- W2KOption
名前
bpchangeprimary — バックアップのコピーをプライマリコピーに昇格
概要
bpchangeprimary -copy number | -pool volume_pool | -group volume_group [-id backup_id] [-M master_server]
bpchangeprimary -copy number | -pool volume_pool | -group volume_group [-sl schedule_name] [-pn policy_name] [-st schedule_type] [-pt policy_type] [-cl client_name] [-kw keyword] [-sd date time] [-ed date time] [-M master_server]
UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。
Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\admincmd\ です。
説明
bpchangeprimary コマンドを実行すると、一連のバックアップイメージのコピーをプライマリコピーに変更することができます。コピー番号、ボリュームプールまたはボリュームグループを指定して、プライマリコピーに昇格させるコピーを選択できます。対象のバックアップイメージを識別するために、任意の追加条件を適用することもできます。
バックアップのプライマリコピーとは、リストア処理で使用されるコピーです。プライマリコピーがリストアに使用できることを確認します。たとえば、バックアップコピーの 1 つをオフサイトに送付した場合、オンサイトに残るコピーをプライマリコピーに変更します。
bpchangeprimary コマンドを実行すると、指定した条件に一致するすべてのバックアップが検出され、そのコピー番号がプライマリコピーに更新されます。-copy オプションを使用する場合、指定したコピー番号がプライマリコピーになります。-group オプションまたは -pool オプションを使用すると、指定したボリュームグループまたはボリュームプールに属するすべてのメディア ID が識別されます。次に、それらのメディア上に存在するすべてのコピーがプライマリコピーに変更されます。
オプション
次の 3 つのオプションのいずれか 1 つのみが必要になります。
- -copy number
このオプションでは、プライマリコピーに昇格させるバックアップコピーの番号を指定します。
- -pool volume_pool
このオプションでは、プライマリコピーに昇格させるコピーが存在するメディアが属するボリュームプールを指定します。
- -group volume_group
このオプションでは、プライマリコピーに昇格させるコピーが存在するメディアが属するボリュームグループを指定します。
次の任意の追加条件を 1 つ以上組み合わせて、プライマリコピーに昇格させるコピーの指定に加えることができます。
- -cl client_name
このオプションでは、変更するバックアップのクライアント名を指定します。この名前は、NetBackup カタログに表示される名前と一致している必要があります。指定した -pool、-group または -copy オプションに該当するバックアップイメージのコピーがプライマリコピーに昇格します。デフォルトはすべてのクライアントです。
- -sd date time, -ed date time
このオプションでは、プライマリコピーを変更するバックアップイメージの開始日付 (-sd) または終了日付 (-ed) を指定します。
NetBackup コマンドの日時の値に求められる形式は、使用しているロケールによって異なります。
/usr/openv/msg/.confファイル (UNIX) とinstall_path\VERITAS\msg\LC.CONFファイル (Windows) はそれぞれのサポート対象ロケールの日時形式などの情報を含んでいます。これらのファイルには、サポートされているロケールおよび書式のリストを追加および変更するための、具体的な方法が含まれています。システムのロケールについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』の「NetBackup インストールのロケールの指定について」を参照してください。
デフォルトの開始日付は 1970 年 1 月 1 日で、実際にはすべてのイメージが検索されます。-sd オプションを指定せずに bpchangeprimary を実行した場合、1970 年 1 月 1 日以降に作成されたバックアップのプライマリコピーを変更するかどうかを確認するように求められます。デフォルトの終了日付は、現在の日付です。有効な日時の範囲は、01/01/1970 から 01/19/2038 です。
- -id backup_id
このオプションでは、プライマリコピーを変更するバックアップイメージのバックアップ ID を指定します。-id backup_id によって、指定した -pool、-group または -copy オプションに該当するバックアップイメージのコピーが変更されます。
-id を指定すると、-M オプションを使って代替マスターサーバーを指定できます。-pool、-group または -copy のいずれかを指定します。
- -kw keyword
このオプションでは、プライマリコピーを変更するバックアップイメージを識別するときに NetBackup で使用されるキーワード句を指定します。
- -M master_server
このオプションでは、変更するバックアップが属するマスターサーバーを指定します。-M master_server によって、指定した -pool、-group または -copy オプションに該当するバックアップイメージのコピーがプライマリコピーに昇格されます。
このオプションを使用する場合、指定したマスターサーバー上で変更するバックアップイメージは、他のオプションを指定して決定します。サーバーによって、bpchangeprimary コマンドを発行するシステムからのアクセスが許可されている必要があります。デフォルトは、bpchangeprimary を実行するシステムのマスターサーバーです。
- -pn policy_name
このオプションでは、プライマリコピーを変更するバックアップのバックアップポリシー名を指定します。デフォルトはすべてのポリシーです。
- -pt policy_type
このオプションでは、プライマリコピーを変更するバックアップのバックアップポリシー形式を指定します。デフォルトはすべてのポリシー形式です。policy_type は、次のいずれかの文字列です。
- -sl schedule_name
このオプションでは、プライマリコピーを変更するバックアップイメージのスケジュール名 (ラベル) を指定します。デフォルトでは、bpchangeprimary ではすべてのスケジュールが使用されます。
- -st schedule_type
このオプションでは、プライマリコピーを変更するバックアップイメージのスケジュール形式を指定します。デフォルトでは、bpchangeprimary ではすべてのスケジュール形式が使用されます。次に、有効な値を示します。
FULL (完全バックアップ)
INCR (差分増分バックアップ)
CINC (累積増分バックアップ)
UBAK (ユーザーバックアップ)
UARC (ユーザーアーカイブ)
NOT_ARCHIVE (ユーザーアーカイブ以外のすべてのバックアップ)
例
例 1 - ボリュームプール SUN に属するメディア上に存在し、2012 年 8 月 1 日以降に作成されたすべてのコピーをプライマリコピーに昇格します。
# bpchangeprimary -pool SUN -sd 08/01/2012
例 2 - クライアント oak の、2012 年 1 月 1 日以降に作成されたすべてのバックアップのコピー 2 をプライマリコピーに昇格します。
# bpchangeprimary -copy 2 -cl oak -sd 01/01/2012
例 3 - バックアップポリシー Offsite によって 2011 年 8 月 1 日以降に作成されたすべてのバックアップのコピー 4 をプライマリコピーに昇格します。
# bpchangeprimary -copy 4 -pn Offsite -sd 08/01/2011