Symantec NetBackup™ コマンドリファレンスガイド

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Product(s): NetBackup (8.1)
  1. 概要
    1.  
      NetBackup コマンドについて
    2.  
      複数階層のメニューの操作
    3.  
      NetBackup のコマンドの表記規則
    4.  
      NetBackup Media Manager コマンドの注意事項
  2. 付録 A. NetBackup コマンド
    1.  
      acsd
    2.  
      add_media_server_on_clients
    3.  
      backupdbtrace
    4.  
      backuptrace
    5.  
      bmrc
    6.  
      bmrconfig
    7.  
      bmrepadm
    8.  
      bmrprep
    9.  
      bmrs
    10.  
      bmrsrtadm
    11.  
      bp
    12.  
      bparchive
    13.  
      bpbackup
    14.  
      bpbackupdb
    15.  
      bpcatarc
    16.  
      bpcatlist
    17.  
      bpcatres
    18.  
      bpcatrm
    19.  
      bpcd
    20.  
      bpchangeprimary
    21.  
      bpclient
    22.  
      bpclimagelist
    23.  
      bpclntcmd
    24.  
      bpclusterutil
    25.  
      bpcompatd
    26.  
      bpconfig
    27.  
      bpdbjobs
    28.  
      bpdbm
    29.  
      bpdgclone
    30.  
      bpdown
    31.  
      bpduplicate
    32.  
      bperror
    33.  
      bpexpdate
    34.  
      bpfis
    35.  
      bpflist
    36.  
      bpgetconfig
    37.  
      bpgetdebuglog
    38.  
      bpimage
    39.  
      bpimagelist
    40.  
      bpimmedia
    41.  
      bpimport
    42.  
      bpinst
    43.  
      bpkeyfile
    44.  
      bpkeyutil
    45.  
      bplabel
    46.  
      bplist
    47.  
      bpmedia
    48.  
      bpmedialist
    49.  
      bpminlicense
    50.  
      bpnbat
    51.  
      bpnbaz
    52.  
      bppficorr
    53.  
      bpplcatdrinfo
    54.  
      bpplclients
    55.  
      bppldelete
    56.  
      bpplinclude
    57.  
      bpplinfo
    58.  
      bppllist
    59.  
      bpplsched
    60.  
      bpplschedrep
    61.  
      bppolicynew
    62.  
      bpps
    63.  
      bprd
    64.  
      bprecover
    65.  
      bprestore
    66.  
      bpretlevel
    67.  
      bpschedule
    68.  
      bpschedulerep
    69.  
      bpsetconfig
    70.  
      bpstsinfo
    71.  
      bpstuadd
    72.  
      bpstudel
    73.  
      bpstulist
    74.  
      bpsturep
    75.  
      bptestbpcd
    76.  
      bptestnetconn
    77.  
      bptpcinfo
    78.  
      bpup
    79.  
      bpverify
    80.  
      cat_convert
    81.  
      cat_export
    82.  
      cat_import
    83.  
      configurePorts
    84.  
      create_nbdb
    85.  
      duplicatetrace
    86.  
      importtrace
    87.  
      jbpSA
    88.  
      jnbSA
    89.  
      ltid
    90.  
      mklogdir
    91.  
      nbauditreport
    92.  
      nbcatsync
    93.  
      NBCC
    94.  
      NBCCR
    95.  
      nbcertcmd
    96.  
      nbcertupdater
    97.  
      nbcomponentupdate
    98.  
      nbcplogs
    99.  
      nbdb_admin
    100.  
      nbdb_backup
    101.  
      nbdb_move
    102.  
      nbdb_ping
    103.  
      nbdb_restore
    104.  
      nbdb_unload
    105.  
      nbdbms_start_server
    106.  
      nbdbms_start_stop
    107.  
      nbdc
    108.  
      nbdecommission
    109.  
      nbdelete
    110.  
      nbdeployutil
    111.  
      nbdevconfig
    112.  
      nbdevquery
    113.  
      nbdiscover
    114.  
      nbdna
    115.  
      nbemm
    116.  
      nbemmcmd
    117.  
      nbexecute
    118.  
      nbfindfile
    119.  
      nbfirescan
    120.  
      nbftadm
    121.  
      nbftconfig
    122.  
      nbgetconfig
    123.  
      nbhba
    124.  
      nbholdutil
    125.  
      nbhypervtool
    126.  
      nbjm
    127.  
      nbkmsutil
    128.  
      nboraadm
    129.  
      nbpem
    130.  
      nbpemreq
    131.  
      nbperfchk
    132.  
      nbplupgrade
    133.  
      nbrb
    134.  
      nbrbutil
    135.  
      nbregopsc
    136.  
      nbreplicate
    137.  
      nbrestorevm
    138.  
      nbseccmd
    139.  
      nbsetconfig
    140.  
      nbsnapimport
    141.  
      nbsnapreplicate
    142.  
      nbsqladm
    143.  
      nbstl
    144.  
      nbstlutil
    145.  
      nbsu
    146.  
      nbsvrgrp
    147.  
      resilient_clients
    148.  
      restoretrace
    149.  
      stopltid
    150.  
      tl4d
    151.  
      tl8d
    152.  
      tl8cd
    153.  
      tldd
    154.  
      tldcd
    155.  
      tlhd
    156.  
      tlhcd
    157.  
      tlmd
    158.  
      tpautoconf
    159.  
      tpclean
    160.  
      tpconfig
    161.  
      tpext
    162.  
      tpreq
    163.  
      tpunmount
    164.  
      verifytrace
    165.  
      vltadm
    166.  
      vltcontainers
    167.  
      vlteject
    168.  
      vltinject
    169.  
      vltoffsitemedia
    170.  
      vltopmenu
    171.  
      vltrun
    172.  
      vmadd
    173.  
      vmadm
    174.  
      vmchange
    175.  
      vmcheckxxx
    176.  
      vmd
    177.  
      vmdelete
    178.  
      vmoprcmd
    179.  
      vmphyinv
    180.  
      vmpool
    181.  
      vmquery
    182.  
      vmrule
    183.  
      vmupdate
    184.  
      vnetd
    185.  
      vxlogcfg
    186.  
      vxlogmgr
    187.  
      vxlogview
    188.  
      W2KOption

名前

bpmedialist — NetBackup テープメディアの状態の表示

概要

bpmedialist [-mlist] [-U | -l | -L] [-m media_id] [-rl ret_level] [-d density] [-p pool_name] [-json] [-h host_name | -M master_server,...] [-owner host_name | group_name] [-v]

bpmedialist -summary [-U | -L] [-brief] [-p pool_name] [-h host_name | -M master_server,...] [-owner host_name | group_name] [-v]

bpmedialist -mcontents -m media_id [-U | -l | -L] [-d density] [-h host_name | -M master_server,...] [-owner host_name | group_name] [-v] [-priority number]

bpmedialist -rt robot_type -rn robot_number [-d density] [-U | -l] [-h host_name | -M master_server] [-v]

 

UNIX システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは /usr/openv/netbackup/bin/admincmd/ です。

Windows システムでは、このコマンドへのディレクトリパスは install_path\NetBackup\bin\admincmd\ です。

説明

bpmedialist を実行すると、1 つ以上の NetBackup メディアカタログに対して問い合わせが発行され、NetBackup メディアの状態を表すレポートが生成されます。このコマンドは、認可済みユーザーが実行できます。

NetBackup による認可について詳しくは、『NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』を参照してください。

bpmedialist では、メディアリストレポート、メディアの概略レポート、メディアの内容レポートの 3 種類のうちいずれかのレポートが作成されます。

メディアリストレポート

メディアリスト (-mlist) レポートには、NetBackup メディアカタログ内の 1 つまたはすべてのボリュームの情報が表示されます。このレポートは、ディスクストレージユニットには適用されません。レポートには、レポート内のボリュームごとに、そのボリュームのメディア ID、メディアサーバーおよびその他の属性が表示されます。これは、デフォルトのレポート形式です。

-U オプションを指定すると (デフォルト)、状態フィールドが英語のテキストで表示されます。-L オプションを指定すると、状態は 16 進の整数として表示されます。数字の意味は次のとおりです。任意の、またはすべてのフラグが設定できます。ここで表示されている設定以外では、状態はレポートされません。

0x2000 以上: メディアにはいくつかの暗号化されたイメージが含まれています。

0x800 以上: このテープは WORM (Write Once Read Many) です。

0x400 以上: 代替サーバーのリストアのために使われます。

0x200 以上: 多重化が TRUE です。

0x080 以上: インポート済みが TRUE です。

0x040 以上: 複数の保持レベルが TRUE です。

状態を表す下位 1 桁を解釈するには、次に示す値と順に比較します。

0x008 以上: 空きがありません。

0x004 以上: レポートされません。

0x002 以上: 一時停止しています。

0x001: 凍結しています。

0x000: 有効です。

レポートされた状態は、下位桁の状態に上位桁の状態が組み合わされたものです。たとえば、状態値が 0x040 の場合、メディア ID の状態は有効で、複数の保持レベルが設定されています。

-l オプションを指定すると、レポートが簡易形式で生成されます。レポートでは、各メディア ID が 1 行ずつ表示されます。各行のフィールドについては、後述の説明を参照してください。

次のフィールドの中で、その項で説明されていないフィールドは、NetBackup によって内部的に使用されます。

  • media id

  • パートナー ID (Partner ID)

  • version

  • 密度

  • 割り当てられた時刻 (Allocated Time)

  • 最終書き込み時刻 (Last Written Time)

  • 有効期限 (Expiration Time)

  • 最終読み込み時刻 (Last Read Time)

  • KB (KBytes)

  • イメージ数 (Images)

  • 有効なイメージ数 (Valid Images) (期限が切れていないイメージ)

  • 保持レベル (retention level)

  • volume pool

  • リストア数 (Number of Restores)

  • 状態 (Status) (前述を参照)

  • ヘッダーサイズ (Header Size)

  • セクタサイズ (Sector Size)

  • 最終オフセット (Last Offset)

  • 予約済み (reserved)

  • psize

  • 予約済み (reserved)

  • (4 つの予約済みフィールド)

メディアの概略レポート

メディアの概略レポートには、サーバーごとに、有効期限に従ってグループ分けされた有効および無効なメディアが表示されます。このレポートには、メディアの有効期限、保持レベルごとのメディア数および各メディア ID の状態が表示されます。

メディアの内容レポート

メディアの内容レポートには、メディアから直接読み込まれたメディアの内容が表示されます。レポートには、ある 1 つのメディア ID 上のバックアップ ID が表示されます。個々のファイルは表示されません。このレポートは、ディスクストレージユニットには適用されません。Ctrl+C を押してこのコマンドの実行を中断すると、要求されたメディアがマウントまたは配置されていない場合、中断した後もしばらくそのストレージユニットが使用中となる場合があります。レポート内の各エントリは、ストレージユニットの該当する領域が読み込まれたことを表します。

メディアの内容レポートの -l 形式では、各バックアップ ID が 1 行ずつ表示され、各行には次に示すフィールドが含まれます。

詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』のメディアの内容レポートに関する項を参照してください。

次のフィールドの中で、その項で説明されていないフィールドは、NetBackup によって内部的に使用されます。

  • バージョン (version) (1 は DB バックアップイメージを表し、2 は通常のバックアップイメージを表します)

  • バックアップ識別子 (Backup ID)

  • 作成時刻 (Creation Time)

  • 有効期限時刻 (Expiration Time)

  • 保持レベル (Retention level)

  • フラグメント番号 (Fragment Number)

  • ファイル番号 (File Number)

  • ブロックサイズ (Block Size) (バイト単位)

  • 状態 (Status)

  • メディア ID (Media ID)

  • サイズ (Size)

  • 予約済み (Reserved)

  • data_start

  • 予約済み (Reserved)

  • クライアント形式 (Client Type) *

  • コピー番号 (Copy Number) *

  • スケジュール形式 (Schedule Type) *

  • フラグ (Flags) *

  • opt_extra

  • mpx_headers

  • res1

  • ポリシー名 (Policy name) *

  • スケジュール名 (Schedule Name) *

* が付いているフィールドは、バージョンが 2 の場合だけ有効です。

オプション

レポートの種類のオプション

bpmedialist では、4 つの種類のレポートのいずれかが表示されます。コマンドライン上のオプションでは、表示されるレポートの種類を指定します。レポートの種類に指定可能なオプションは次のとおりです。

-mlist

このオプションを指定すると、メディアリストレポート (デフォルトのレポート形式) が生成されます。

-summary

このオプションを指定すると、メディアの概略レポートが生成されます。

-mcontents

このオプションを指定すると、メディアの内容レポートが生成されます。

bpmedialist では、レポートを複数の形式のいずれかで表示できます。レポート形式に指定可能なオプションは次のとおりです。

-brief

このオプションを指定すると、簡易なレポートが生成されます。このオプションはメディアの概略レポートにだけ有効です。デフォルトでは、完全なレポートが表示されます。このレポートには、有効なメディアおよび無効なメディアの詳細が含まれ、各メディア ID の状態がこのカテゴリ内で表示されます。

-U

このオプションを指定すると、ユーザー形式 (デフォルトのレポートモード) でレポートが表示されます。レポートには列タイトルが表示されたバナーが含まれます。レポートの形式はより詳細になります。

-L

このオプションを指定すると、詳細形式でレポートが表示されます。この形式では、最も詳細な情報が含まれるレポートが生成されます。たとえば、メディアリストレポートの場合、レポートには keyword = value の組み合わせで各メディア ID の属性が表示されます。この属性は、1 行に 1 つずつ表示されます。値は、数値および文章で表示されます。

-l

このオプションを指定すると、簡易形式でレポートが表示されます。この形式では、簡易なレポートが生成されます。このオプションは、カスタマイズされたレポート形式にリストを再生成するスクリプトまたはプログラムに対して有効です。

bpmedialist で使用するその他のオプションを次に示します。

-d density

このオプションを指定すると、指定した密度のメディアがレポートされます。コマンドラインでロボット形式を指定すると、密度の値はそのロボット形式によって決まります。指定可能な密度の種類は次のとおりです。

4mm: 4MM カートリッジ

8mm: 8MM カートリッジ

dlt: DLT カートリッジ

qscsi: 1/4 インチカートリッジ

メモ:

次の密度は、NetBackup Enterprise Server だけにサポートされます。

dlt2: DLT カートリッジ 2

dlt3: DLT カートリッジ 3

dtf: DTF カートリッジ

hcart: 1/2 インチカートリッジ

hcart2: 1/2 インチカートリッジ 2

hcart3: 1/3 インチカートリッジ 2

-h host_name

レポートするメディアを含んでいるホストの名前。期限切れのメディアの内容リストを収集するには -M の代わりに -h を使います。

NDMP ホストからメディアのレコードを抽出するには、NDMP サーバーホスト名に NetBackup ではなく NDMP のホスト名を使います。NCMP のホスト名は、マスターサーバーのドメインに関連付けられている NDMP ストレージユニットまたは NDMP のサーバーの種類としての EMM (または関連付けられている EMM のエイリアス名) で定義されます。

-json

単一行で json (JavaScript Object Notation) 形式で出力を表示します。

-m media_id

このオプションを指定すると、指定したメディア ID だけがレポートされます。このオプションは、メディアの内容レポートに必要です。

メディアリストレポートでは、このオプションの指定は任意です。デフォルト条件では、すべてのメディア ID がレポートに含まれます。メディア ID は、大文字でも小文字でも指定できます。メディア ID は、6 文字以下で指定し、NetBackup メディアカタログに含める (NetBackup のボリュームプールに割り当てられている) 必要があります。

-owner host_name | group_name

このオプションでは、メディアリストの所有者を指定します。所有者には、ホストまたはサーバーグループを指定できます。

メモ:

NetBackup サーバーでは、サーバーは 1 台 (マスターサーバー) だけです。したがって、host_name オプションを指定する場合は、このマスターサーバー名を指定します。

このオプションの host_name では、ホスト名または文字列 ALL を指定します。host_name にホスト名を指定すると、問い合わせは、システム上のこのホストに存在するメディアカタログに対して発行されます。-mcontents オプションでは、このオプションは 1 つだけ指定できます。-mlist および -summary のオプションでは、このオプションは複数指定できます。デフォルトでは、リムーバブルメディアのストレージユニットのセット内に存在するすべてのサーバーが対象となります。

host_name で指定したシステムでは、bpmedialist が実行されているシステムからのアクセスが許可されている必要があります。host_name オプションには、ローカル以外のマスターサーバーのメディアサーバーを指定できます。デフォルトは、ローカルクラスタのマスターサーバーです。

ローカル以外のマスターサーバーのメディアサーバーでは、-h host_name オプションを指定した bpmedialist の実行と -M master_server オプションを指定した bpmedialist の実行を比較した場合、-h オプションを指定した場合の方がメディアカタログの問い合わせが先に完了します。この応答時間の違いは、-M オプションで指定したマスターサーバーがリモートに配置され、-h オプションで指定したメディアサーバーがローカルに配置されている場合、大きくなります。

host_name に ALL を指定すると、問い合わせは、ローカルのマスターサーバーおよびそのメディアサーバーに対して発行されます。

このオプションの group_name では、サーバーグループ名、または文字列 ALL を指定します。group_name にサーバーグループ名を指定した場合、問い合わせに対して、そのサーバーグループが所有するメディアが返されます。group_name に ALL を指定した場合、問い合わせに対して、すべてのサーバーグループが所有するメディアが返されます。

-M master_server,...

このオプションでは、代替マスターサーバーのリストを指定します。このリストは、カンマで区切られたホスト名のリストです。このオプションを指定すると、一覧表示されている各マスターサーバーで bpmedialist が実行されます。マスターサーバーでエラーが発生した場合、その時点でレポート処理が停止します。

レポートは、このリスト内のすべてのマスターサーバーから戻された情報で構成されます。bpmedialist コマンドを実行すると、各マスターサーバーに対して問い合わせが発行されます。リストに示される各マスターサーバーでは、bpmedialist を発行するシステムからのアクセスが許可されている必要があります。

-mcontents (メディアの内容レポート) だけを指定すると、マスターサーバーはメディアカタログからメディアの情報を返します。メディアの情報には、マスターサーバーおよびそのメディアサーバーの情報が含まれます (ただし、リモートメディアサーバーをサポートしない NetBackup サーバーは除きます)。たとえば -M のリスト内に存在するマスターサーバーの 1 つのメディアサーバーにメディア ID が存在する場合、マスターサーバーによってこのメディアサーバーからメディアの情報が取り出され bpmedialist が実行されているシステムに戻されます。この場合、マスターサーバーおよびメディアサーバーの両方で、bpmedialist を発行するシステムからのアクセスが許可されている必要があります。

デフォルトは、bpmedialist を実行するサーバーのマスターサーバーです。

メモ:

NetBackup サーバーでは、マスターサーバーだけサポートされています。したがって、この場合のデフォルトは常に bpmedialist を実行する NetBackup Server のマスターサーバーとなります。

-p pool_name

このオプションを指定すると、指定したボリュームプールに属するメディア ID がレポートされます。デフォルトはすべてのボリュームプールです。

-priority number

デフォルトのジョブの優先度を上書きするメディアの内容ジョブ (メディアの内容レポート用) の新しい優先度 (number) を指定します。

-rl retention_level

このオプションを指定すると、指定した保持レベルを使用するメディアがレポートされます。指定した保持レベルによって、バックアップおよびアーカイブが保持される期間が決まります。retention_level には、0 から 100 の整数を指定します (デフォルトのレベルは 1)。

メモ:

このコマンドを NetBackup 8.0 以前のメディアサーバーで実行する場合、出力には 0 から 24 の間の保持レベルのみ表示されます。

インストール時に設定された保持レベルの値と、対応する保持期間を次に示します。サイト側で、保持レベルに対応する保持期間が再構成されている可能性があります。

  • 0 (1 週間)

  • 1 (2 週間)

  • 2 (3 週間)

  • 3 (1 カ月間)

  • 4 (2 カ月間)

  • 5 (3 カ月間)

  • 6 (6 カ月間)

  • 7 (9 カ月間)

  • 8 (1 年間)

  • 9 から 100 (無限、即時期限切れの 25 を除く)

-rn robot_number

このオプションを指定すると、指定したロボット番号を使用するロボットがレポートされます。ロボット番号は、[メディアおよびデバイスの管理 (Media and Device Management)]から取得できます。

この番号の使用規則については、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』を参照してください。

-rt robot_type

このオプションを指定すると、指定した形式のロボットがレポートされます。非ロボットの (スタンドアロンの) デバイスでは、NONE を選択します。次に、有効なロボット形式を示します。:

TL4: 4MM テープライブラリ

TL8: 8MM テープライブラリ

TLD: DLT テープライブラリ

NONE: 非ロボット

次のロボット形式は、NetBackup Enterprise Server だけに適用されます。

ACS: 自動カートリッジシステム

TLH: 1/2 インチテープライブラリ

TLM: マルチメディアテープライブラリ

-v

このオプションを指定すると、詳細モードが選択されます。このオプションを指定して bpmedialist を実行すると、デバッグに使用するための追加情報がログに書き込まれます。追加情報は NetBackup 管理の日次デバッグログに記録されます。このオプションは、NetBackup でデバッグログ機能が有効になっている場合、つまり次のディレクトリが定義されている場合にだけ有効です。

For UNIX systems: /usr/openv/netbackup/logs/admin
For Windows systems: install_path\NetBackup\logs\admin

例 1 - ローカルシステムのマスターサーバーおよびメディアサーバーで定義された、すべてのメディア ID のメディアレポートが生成されます。

メモ:

NetBackup サーバーの場合、リモートメディアサーバーがサポートされないため、マスターサーバーのメディア ID だけがレポートに含まれます。

# bpmedialist
Server Host = hatt 

id     rl  images   allocated      last updated   density   kbytes  restores 
           vimages   expiration     last read        <------- STATUS -------> 
--------------------------------------------------------------------------- 
143191  0    28   12/03/2012 23:02  12/22/2012 23:00    dlt     736288     1 
              7   12/29/2012 23:00  12/09/2012 10:59 

144280  0     9   11/25/2012 11:06  12/01/2012 23:03    dlt     290304     0 
              0   12/08/2012 23:03      N/A         EXPIRED  FROZEN 

AEK800  0    22   12/06/2012 03:05  12/23/2012 03:01    dlt    23213184    0 
              7   12/30/2012 03:01  12/09/2012 10:48 

C0015   0    28   11/26/2012 02:09  12/23/2012 02:01    dlt     896448     0 
              7   12/30/2012 02:01      N/A 

IBM001  0    16   12/16/2012  01:01  12/23/2012 01:07   dlt     6447360    0 
             14   12/30/2012 01:07      N/A 

L00103  0    20   12/07/2012 08:33   12/23/2012 01:07   dlt     7657728    0
              9   12/30/2012 01:07      N/A

L00104  0     9   12/11/2012  01:09  12/21/2012 01:04   dlt     5429504    0 
              5   12/28/2012 01:04      N/A

例 2 - メディア ID AEK802 のメディアの内容レポートが生成されます。レポートの一部を次に示します。

# bpmedialist -mcontents -m AEK802
media id = AEK802, allocated 01/08/2007 03:10, retention level = 0

        File number 1
         Backup id = hat_0915786605
         Creation date = 01/08/2007 03:10
         Expiration date = 01/15/2007 03:10

         Retention level = 0
         Copy number = 1
         Fragment number = 2
         Block size (in bytes) = 65536

    File number 2
         Backup id = hat_0915809009
         Creation date = 01/08/2007 09:23
         Expiration date = 01/15/2007 09:23
         Retention level = 0
         Copy number = 1
         Fragment number = 1
      Block size (in bytes) = 65536

例 3 - マスターサーバー hatt および duo のメディアリストレポートが生成されます。bpmedialistbuff マスターサーバー上で動作します。

# bpmedialist -M hatt,duo
Server Host = hatt

 id     rl  images   allocated      last updated    density  kbytes   restores
           vimages   expiration     last read        <------- STATUS ------->
---------------------------------------------------------------------------
143191   0     51   12/03/2008 23:02  01/11/2009 23:04    dlt    1436686      2
                9   01/18/2009 23:04  01/08/2009 10:26

144280   0      9   11/25/2008 11:06  12/01/2008 23:03    dlt     290304      0
                0   12/08/2008 23:03  01/12/2009 16:10  EXPIRED  FROZEN

AEK800   0     38   12/06/2008 03:05  01/08/2009 03:10     dlt  3922200024      0
                3   01/15/2009 03:10  12/09/2008 10:48  FULL

AEK802   0      6   01/08/2009 03:10  01/12/2009 03:05     dlt   6140544      0
                6   01/19/2009 03:05  01/12/2009 16:12

C0015    0     48   11/26/2008 02:09  01/12/2009 02:11     dlt   1531968      0
                7   01/19/2009 02:11      N/A

IBM000   0     19   01/01/2009 01:09  01/12/2009 02:05     dlt   8284224       0
               13   01/19/2009 02:05  01/09/2009 05:41

Server Host = duo

 id     rl  images   allocated      last updated    density    kbytes  restores
           vimages   expiration     last read        <------- STATUS ------->
---------------------------------------------------------------------------
A00004   0      0   11/16/2009 05:31      N/A            4mm         0       0
                0       N/A             N/A         FROZEN

DLT210   1      5   12/09/2008 06:10  01/08/2009 06:04     dlt      2560       0
                2   01/22/2009 06:04      N/A

DLT215   0    124   12/08/2008 14:57  01/12/2009 08:07     dlt   9788072       4
               28   01/19/2009 08:07  12/31/2008 15:42

例 4 - 2 つのホストのうちのどちらに指定したメディア ID が構成されているかが表示されます。ホスト hatt のメディアカタログ内には A00004 は構成されていません。したがって、要求されたメディア ID が NetBackup メディアカタログまたは Enterprise Media Manager データベース内で検索されなかったことが表示されます。

ホスト duo には、A00004 が構成されているため、このホストでは A00004 のメディアリストレポートが生成されます (コマンドは、改行せずにすべてを 1 行で入力します)。

# bpmedialist -mlist -h hatt -h duo -m A00004
requested media id was not found in NB media database and/or MM volume database

Server Host = duo

 id     rl  images   allocated      last updated    density    kbytes  restores
           vimages   expiration     last read        <------- STATUS ------->
---------------------------------------------------------------------------
A00004   0      0   11/16/2009 05:31      N/A            4mm       0       0
                0       N/A               N/A         FROZEN

ファイル

UNIX システムの場合: /usr/openv/netbackup/logs/admin/*

Windows システムの場合: install_path\NetBackup\logs\admin\*