Enterprise Vault™ 導入/計画

2 つの Enterprise Vault Accelerator の相違点

Compliance Accelerator と Discovery Accelerator は異なる目的で開発されていることを理解することが重要です。

Discovery Accelerator は、Enterprise Vault のサービスやアーカイブと統合された、電子開示とレビューを行うシステムです。 権限のあるユーザーは Discovery Accelerator によって、主任弁護士の調査や法廷で必要な提出物を用意するために、迅速かつ効率のいい方法で、電子メール、文書、その他の電子的なアイテムを検索し、取り込んで保存し、分析し、レビューし、マーク付けし、エクスポートしたり提出物を生成することができます。

大量のアイテムのレビューを法律の専門家や外部の弁護団に依頼すると、非常にコストがかかります。Discovery Accelerator を使うと、開示処理またはケースにレビューアの階層を作成し、レビューアのレベルごとに特定のレビューマークを割り当てることができます。 この方法を使えば、弁護士補助のスタッフや法律専門以外のスタッフが検索結果や収集結果の初期レビューを行うことができ、特別なアイテム、関連するアイテム、問題のあるアイテムのみを弁護士に任せることができます。必要に応じて、関連するアイテムを、適切な「通し」番号付きで生成したり、PST、Domino NSF データベース、HTML、MSG、ZIP などのさまざまな形式で単に Discovery Accelerator からエクスポートしたりすることができます。

Compliance Accelerator により、企業は継続的な電子メッセージ監視ポリシーを導入し、会社や SEC などの業界規制団体の要件を満たすことができます。 会社が部署の監視を設定するため、Compliance Accelerator での作業は部署および部署内の監視される従業員によって設定されます。 Compliance Accelerator は、電子メール、ソーシャルメディアメッセージ、インスタントメッセージ、Bloomberg メッセージ、FAX を排他的に処理します。ファイルシステムアーカイブに保存されている文書の検索や表示は実行できません。

Compliance Accelerator は、メッセージがアーカイブされるとメッセージをサンプリングし、部門のレビューセットに自動的に追加します。 レビューアには Discovery Accelerator レビューアと同様のロールがありますが、Compliance Accelerator のマーク付けスキームの方が簡単です。

いずれの Accelerator 製品にも自動検索機能があります。 Compliance は、特定の動作 (不適切な語句、企業外部への機密情報の送信など) に関して企業のメールを継続的に監視するために使えます。